整理収納アドバイザーが教える「やめたらラクになった!片づけの5つのポイント」

更新日:2022年3月29日 / 公開日:2022年3月29日

整理収納アドバイザーの鈴木久美子です。がんばって片づけているつもりなのに、いつもなんだかスッキリしない、と思う事ありませんか?整理収納アドバイザーとしてお客様のご自宅をご訪問している中で、お片づけに悩む皆さんが、共通してやってしまいがちなことがあります。今回は、これをやめたらラクになった!という片づけのポイントをご紹介します。

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一時置きはやめる!

ついつい、一時置きばかりしてしまう人は要注意!

お客様のご自宅をご訪問すると、「一時置きではない一時置き」を見かけることが多いです。

一時置きというのは、本来、すぐに後でリセットできるものです。一時置きし過ぎると、元に戻すのが面倒になってきますし部屋が常に散らかってしまいます。

そうしないためにも適宜、定位置にしまえるような工夫をすることが大切です。できれば、一時置きしがちな場所に物の定位置を作ってしまうのも解決方法の1つです。

テトリスのような収納はやめる!

隙間を見つけると、とにかく何かを詰め込みたくなる、という人は、やめましょう!

隙間を埋めたり、奥行をすべて活用しようと前後に詰め込んだりすると、何が入っているかわからなくなったり、結局奥の物を取り出すときに、収納自体がグチャグチャになってしまいます。

また、高さを十分に活用したいといって、フタつきの箱を何段も重ねていくと、下の物はもちろん取り出しにくくなってしまいます。

たんすの上にカラーボックスをのせて、その上にさらに段ボール箱をのせて、天井ピッタリまで物を積み上げている方もお見かけしました。

もちろん、危険なのでやめてほしいとお伝えしました。ピッタリ詰め込んだことに達成感を感じるのはやめましょう。

空き箱(段ボール)収納はやめる!

空き箱や段ボールを収納にしている人はやめてみましょう。

確かに収納グッズを買わなくて経済的なのかもしれませんが、段ボールを収納に使うのは不衛生です。

外の倉庫に置かれていて、配送のトラックで運ばれてきた段ボール。段ボールなので、洗うことも拭くこともできませんよね!

(実際に、ミカン箱などに思い出のアルバムをしまっていたお客様がいて、段ボールを開けた瞬間に羽がついた虫が何匹も飛び出してきた経験があります。)

また段ボールでなくても、お菓子の空き箱などを収納ケースにしている人も多いです。

かわいい箱を収納に使う事は悪いことではありませんが、キッチン周りなどで使ったりしていると、汚れても洗うことも拭くこともできない不衛生さもあります。

また、空き箱を収納に使っている人は、何か箱が出てくるたびに何かに使えると捨てずにとっておくようになりがちです。

そのため増やさなくてもいいのに、キッチンカウンターやテーブル上に空き箱をおいてしまい、とりあえずの物入れが出来上がるのです。

用途を分けすぎるのをやめる!

例えば、お掃除の洗剤1つとっても、これは○○用、これは○○用と同じ用途でも、たくさん持っている人が多いのです。

もちろん、洗剤には汚れによって成分など種類が違うのは当然ですが、同じ用途の洗剤でも数種類持っている方が多いです。

用途を分けすぎると、そのぶん物が増えてきて、収納スペースが必要なだけでなく、物の分類が多くなってしまい、シンプルに片付かなくなってきます。

例えば、食器やキッチン関係の物でもこれは○○用と分けだすと、とても大量になってきます。

もちろん、来客用、祝い事用、などと分けて暮らしを楽しむ分にはよいと思いますが、できるだけ1つの物で多用途に使える物選びを心がけていけると、家の物の種類はかなり減ってきて、分類や片づけの手間が簡単になってきます。

布やカバーに頼りすぎるのはやめる!

片づけができない、と悩んでいる方の多くは、布やカバー、汚れ防止のシートなどが好きな人が多いです。

全ての物に布やカバーをかけていたり、棚の中にもすべてにシートを敷いていたりします。

もちろん、カバーをかけてその物をホコリから守るという事は間違いではないのですが、そのカバー自体にホコリがたまります。

しかしそれに気がつかずに、カバーやシートは数年間変えない、掃除をしないなど、カバーやシートが安心材料になって不衛生になってしまうことも。

下駄箱が汚れないように新聞紙を敷いていらっしゃる方も多いのですが、その新聞紙の日付が何年も前だったりすることがあります。

掃除が面倒だと思う人は、シートやカバーを交換したり、洗ったりすることももっと面倒になると思います。

また、部屋の隅など物を積み重ねて、布をかけて目隠しにして収納したことにしているパターンも多いです。

布をかけて隠しても、実際は整理できていないんです。見なかったことにしているだけ。

さらには布がかかっているから、その物自体も使いにくい状態になっていることが多いです。

いかがでしたか?

よくおおざっぱだから片づけができない、と思っている方が多いですが、私がたくさんのお客様を見ていて感じるのは、神経質だったり、いろんなことが気になってしまう心配性の人のほうが片づけがうまくいかずに悩んでいらっしゃるように思います。

たぶん、おおざっぱで楽天的な性格だったら、多少散らかっていても気にならずラクに暮らせるのだと思います。

アドバイザーとして思うことは、『もっとラクに暮らしていいんだよ!』と伝えたいのです。

暮らしを整えるためには、あまり神経質に考えず物の減らしていくことが、結局はラクな暮らしの近道だと思います。

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