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賃貸団地、転勤族の整理収納アドバイザー堀祐子です。前回の記事「保存版!引っ越しが決まったら何をするべき?転勤族の整理収納のプロが引っ越しで行う5つのこと」では、主に引っ越しが決まってからの整理について書きました。今回は引っ越し後の収納のつくり方について、わが家がいつも家族とおこなっている手順に沿ってご紹介します。
まず1つ目は、「どこに何があったら便利か。どこに何をしまうか」です。引っ越し後は使う場所の近くに収納をつくることを意識して、片っ端から荷解きをしていきます。
引っ越しの段ボールが何年も押し入れやクローゼットを占領したままにならないよう、わが家は毎回引っ越しの1週間後に段ボールを引き取ってもらうことにして、一気に進めます。
その上で、何となく家具や収納を置くのではなく、そこで誰が何をするのか。どうすれば無駄な動きをなくし、スムーズに暮らせるのか。生活動線ができるだけ短く直線なるような配置を考えていきます。
どの部屋に何をしまうのかが決まったら、次は「使っているモノを使いやすい高さに置く」です。
例えば子どもにもお手伝いをしてほしい。自分のことは自分でしてもらいたいと思うなら、その子の身長に合わせた高さに置く必要があります。
背の高い家族の場合も、毎回腰を曲げないと取れないような位置に収納をつくってしまうと、それが身体的ストレスとなり、片づけが面倒くさいというような精神的ストレスにも繋がりかねません。
しゃがまなくても取り出せる高さや、取っ手やコロ付きで一気に引き出せる収納を使うなどの工夫をしていきます。
逆にクリスマスの装飾品や残しておきたい子どもの作品や思い出品など、年に1度しか使わないイベントグッズや滅多に使わないモノの場合は、少々取りづらい高さや収納の奥側に置いてもOKです。
3つ目は、「どうしたら出し入れしやすいか」です。せっかく使いやすい高さに置いたとしても、固い蓋付きのケースや開閉しづらい引き出し、積み重ねた箱など、余計な手間や動作が加わってしまっては、取り出した後の蓋が開けっ放し、引き出しが開けっ放し、使い終わっても元に戻さない…などの行動につながりかねません。
そのような状況を防ぐためにも、それを使う人がどうやったら出し入れしやすいかを直接聞いたり、一緒に考えたり、小さな子どもの場合は観察することも大切です。
美観を重視するあまり使いにくくなってしまっては、せっかくの収納も台無しになってしまいます。ぜひ自分だけでなく、一緒に使う家族の意見も聞いてみて下さい。
4つ目はトライ&エラーの精神で、「不便だと感じたら見直す」です。人によって好きなモノや価値観、家族構成や持ち物、間取りは異なるため、収納には正解がありません。
実際に行動したり暮らしたりしないと分からないこともたくさんあります。使いづらいな…と思ったらそのままにせず、見直すクセをつけます。
トライ&エラーを繰り返していくうちに、より自分や家族の理想の暮らしに近づき、今よりもっと家で過ごすことが心地よくなるはずです。
いかがでしたか。今回は引っ越し後のわが家の収納づくりについてご紹介しました。引っ越し後だけでなく、今の収納がイマイチしっくりこない方にも参考となると嬉しいです。
引っ越しが決まってからの整理については、「保存版!引っ越しが決まったら何をするべき?転勤族の整理収納のプロが引っ越しで行う5つのこと」の記事を参考にしてみてください。
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堀祐子
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賃貸団地、転勤族の整理収納アドバイザー。古くて映えない家でも家族みんなが心地よい暮らし。築40年の賃貸社宅に、家族4人で暮らしています。元高校教員、整理収納アドバイザー1級、クリンネスト1級、ナチュラルフードコーディネーター。
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