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道端や土手、公園など、身近な場所に生息しているシロツメクサ(白詰草)。クローバーとも呼ばれ、四つ葉で幸運を感じたり冠を作る素材として用いたりと、多くの人にとって親しみ深いのではないでしょうか。今回はそんなシロツメクサの花言葉を解説し、由来や怖い意味があるのかなどを紹介していきます。
ここでは、シロツメクサ(白詰草)の花言葉の意味や由来について、色別に紹介します。
シロツメクサ(白クローバー)の花言葉はいくつかあり、それぞれ由来があります。
『幸運』
四つ葉のクローバーを見つけると幸せになれる言い伝えが由来となり、『幸運』の花言葉が託されました。
言い伝えは花言葉にとどまらず、幸運の象徴としてもなじみ深いです。
『約束』
シロツメクサの花言葉『約束』は、キリスト教の言い伝えにちなんでいます。
聖パトリックがアイルランドにキリスト教を伝えた際、シロツメクサ(クローバー)の葉を用いて三位一体(神、キリスト、精霊)を教え説いたといわれています。
パトリックは「キリスト教の布教は神のお告げであり、絶対に果たさなければならない約束だ」とし、布教活動に励みました。
この言い伝えをもとに、聖パトリックの祝日にはクローバーを胸に挿すことが習わしとなり、花言葉として『約束』が用いられるようになりました。
『私を思って』『私のものになって』
シロツメクサの花言葉である『私を思って』『私のものになって』は、異性を強く想う恋心を感じさせるもの。
これはシロツメクサを用いた花冠を、想い人に受け取ってもらうと幸せになれるという言い伝えが由来となっています。
ピンク色の花を咲かせるアカツメクサ(赤クローバー)には、『豊かな愛』『勤勉』『実直』の花言葉が託されています。
これは繁殖力が強く、たくましい生き様からつけられました。
また、緑肥(りょくひ)として別の植物の成長に一役買う性質もあることから、『勤勉』『実直』など、まじめで誠実なイメージの花言葉がついた説もあります。
ポジティブで幸せを感じる花言葉が並ぶシロツメクサですが、『復讐』の花言葉もあり怖いと感じる人もいるでしょう。
ここでは、そんなシロツメクサの花言葉である『復讐』の由来を解説していきます。
シロツメクサの花言葉『復讐』の由来として、『私のものになって』の裏返しから来ているという説があります。
例えば恋愛成就の約束が破られたとき、叶わぬ想いが復讐心を駆り立てるところから来ているのではないでしょうか。
恋愛や結婚は相手がいるからこそ成立するもの。
お互いが同じ想いであればいいですがそうでない場合、最悪のケースとして憎しみが生まれることもあるでしょう。
シロツメクサの花言葉である『復讐』は、そんな恋心の変化を投影しているように感じますね。
シロツメクサは道端や公園といったどこにでも生息している植物。
そのため、人間に踏まれることも多いですが、それでも強く生きていく生命力の強さを感じる花でもあります。
そんな中でも四つ葉のクローバーを生み出し『幸運のイメージ』を見いだす姿は、スペインのことわざ『幸福に暮らすことが最大の復讐である』にも当てはまるといえるでしょう。
ネガティブなイメージが強い『復讐』の花言葉ですが、このように考えると前向きにもとらえやすいですね。
シロツメクサ(白詰草)の基本情報は以下の通りです。
マメ科シャジクソウ属のシロツメクサ(白詰草)は、多年草の植物。
クローバーとも呼ばれ、白い花を咲かせる白クローバーやピンク色の花の赤クローバーといった品種があります。
花姿は細長い小粒の花が集合しており、全体的に丸みのある形状です。
ヨーロッパを原産としており、日本に伝わったのは江戸時代頃。
オランダからガラス製品が献上される際に、衝撃から守る緩衝材に用いられたのが始まりとされています。
明治時代以降は家畜の飼料として栽培され始め、日本に定着するようになりました。
シロツメクサは繁殖力と生命力が強く、一度根を張ると広範囲に増殖します。
この性質もあってシロツメクサは全国的に分布しており、生息範囲も道端や土手、公園など私達の生活範囲でよく見かけます。
開花時期は春から夏(4~7月)にかけてで、咲き始めを見かけると春を感じる人も多いのではないでしょうか。
また、シロツメクサの葉は三つ葉が多いですが、時折四つ葉や五つ葉を見つけることができるため幸運の象徴としても親しまれています。
花冠の素材にも用いられるため、小さなお子さまにも大変身近な植物として親しまれています。
シロツメクサの花名は、江戸時代にヨーロッパからガラス製品を発送する際の詰め物として用いられたことが由来となっています。
初めてシロツメクサを見た日本人は、その植物を白い詰め草と呼ぶようになり、やがて『白詰草(シロツメクサ)』と正式に命名される流れになりました。
今でこそ梱包した製品を破損させないためのクッション材はたくさんありますが、当時は乾燥させたシロツメクサが用いられていたんですね。
シロツメクサは茎が柔らかく繊維がしっかりしているので、花冠の素材としてもよく使われています。
ここでは、そんなシロツメクサの花冠の作り方を紹介します。
1.シロツメクサは草丈の高いものを6本選び、根本から折って採取します。
2.3本ずつに分け、右手と左手にそれぞれの束を持ちます。
3.左手の束の上に右手の束を交差させるように置き、左の親指で交差点を押さえる。
4.右手の束を左手の束に巻きつけ、束をひとまとめにしましょう。
5.新しいシロツメクサを3本摘み、同様に巻きつけていきます。
6.適度な長さまで編み込めたら、輪っか状にして束の先と後ろをつなげていきます。
コツをつかめばどんどん編んでいけるので、ぜひお子さまと一緒に楽しんで作ってみてください。
細長い花を集合させた花姿のシロツメクサは、春を感じさせる植物。
開花時期になると自宅周辺や公園、道端など身近な場所で見かけるので、なじみ深い存在でもあります。
シロツメクサの花言葉はポジティブな物が多く、踏まれて傷ついてもたくましくたたずむ生き様は見習いたい部分も多いですね。
また、四つ葉のクローバーは希少性が高く、見つけることで幸運が訪れるといわれています。
花冠の素材としても重宝するので開花時期は幸せな花言葉とともに、シロツメクサの花を楽しんでみてはいかがでしょうか。
・シロツメクサの花言葉は『幸福』『約束』『私を思って』『私のものになって』
・シロツメクサには色別の花言葉もある
・シロツメクサにはネガティブな花言葉もある
・四つ葉のクローバーは幸せの象徴
・シロツメクサは花冠の素材としても知られている
この記事のライター
michill トレンド
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ファッション、ビューティー、ネイル、ヘアスタイルなど、幅広いカテゴリのトレンドに敏感なアラサー女子です。話題のアイテムの情報や気になる商品のレビューを紹介します。
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