ラナンキュラスの花言葉に怖い意味はある？色別の花言葉の意味と由来を解説

1.ラナンキュラス花言葉

ここでは、ラナンキュラス全般の花言葉と由来を解説していきます。

1-1.ラナンキュラス全般の花言葉と由来

ラナンキュラスの花言葉はどれもポジティブなものばかりで、結婚式のブーケに用いたりプレゼントにしたり、さまざまなシーンにぴったりです。

【とても魅力的・華やかな魅力・純潔】
これら3つの花言葉は、ギリシア神話が由来となっています。

山道で迷ったラナンキュラスと親友のピグマリオン。
2人は、山陰の村に宿を求めます。
そこで出会った村娘のコリンヌのあまりの美しさに魅了され、2人とも恋に落ちてしまいました。

しかし、コリンヌは親友のピグマリオンを選びます。
ラナンキュラスは自身の恋心を隠したまま2人を祝福しますが、誰にも告げずにひっそりとシシリー島に渡り、儚い生涯を終えたのです。

突然姿を消したラナンキュラスを探し、シシリー島にたどり着いたピグマリオン。
しかし、すでにラナンキュラスが亡くなった後でした。
そして彼のために作った墓のそばには一輪の黄色い花が咲いており、その花を『ラナンキュラス』と名づけたのです。

【魅力ある金持ち】
花びらが幾重にも重なりふっくらと丸みを帯びたシルエットのラナンキュラス。
豊かで満ち足りたイメージがあることから、『魅力ある金持ち』の花言葉が託されたようです。

【名声、名誉】
フランスのルイ9世がエルサレム遠征の際に、花好きの母のためにラナンキュラスの花を持ち帰ったことから、『名声』『名誉』の花言葉が与えられました。

【大家族】
球根植物は、基本的にひとつの球根からひとつの花しか咲きません。
しかし、ラナンキュラスはひとつの球根に多いと5つの花を咲かせるので、ここから『大家族』の花言葉がつけられたといわれています。

【合格】
花びらが幾重にも重なった姿のラナンキュラスは、その華麗な見栄えから『縁起が良い』とされています。
また、ラナンキュラスは春先に出回ることもあり、受験時期と重なり『合格』の花言葉がつけられたようです。

1-2.ラナンキュラスの海外での花言葉

ラナンキュラスは海外でも花言葉があります。

【英語での花言葉】
・I am dazzled by your charms
（あなたの魅力に目を奪われる）
・radiant charm
（晴れやかな魅力）

【ドイツ語での花言葉】
・Du bist zauberhaft
（あなたは魅力的）

【オランダ語での花言葉】
・Charme uitstralen
（魅力を放つ）

どの花言葉にも『魅力』の言葉が入っており、ラナンキュラスの万国共通の美しい姿から連想されたものだと考えられます。

1-3.ラナンキュラスの花言葉に怖い意味はある？

ラナンキュラスの花言葉に怖い意味はありません。
ただし、あまり一般的ではありませんが『忘恩（ぼうおん）』という花言葉があります。
『忘恩』には恩知らずの意味があり、ここから怖いイメージを持っている人がいるのかもしれません。

2.【色別】ラナンキュラスの花言葉

さまざまな花色を咲かせるラナンキュラスには、色別の花言葉があります。
ここでは、ラナンキュラスの花言葉を色別に紹介していきます。

2-1.赤は『あなたは魅力に満ちている』

情熱的なイメージがある赤のラナンキュラスには、華麗な花姿にぴったりな『あなたは魅力に満ちている』がつけられています。

2-2.ピンクは『飾らない美しさ』

愛らしいピンク色のラナンキュラスは、女性へのプレゼントに最適。
ブーケや花束に加えるとグッと華やかさが増すので、『飾らない美しさ』の花言葉とともにプレゼントしてもいいですね。

2-3.オレンジは『秘密主義』

あまりポジティブとは言えない『秘密主義』の花言葉は、プレゼントとして用いるのは避けたほうがいいかもしれません。
しかし、鮮やかなオレンジ色のラナンキュラスは周囲を明るい雰囲気にするので、自宅用に飾るのがおすすめです。

2-4.白は『純潔』

白のラナンキュラスは『純潔』の花言葉がついており、そのイメージにふさわしいとして結婚式のブーケとして用いられることが多いです。

2-5.緑は『お祝い』

緑のラナンキュラスには、『お祝い』の花言葉がついています。
花としても緑のカラーは珍しいので、プレゼントに個性を出してちょっと差がつく贈り物をしたい時におすすめです。

2-6.黄色は『優しい心遣い』

黄色のラナンキュラスには、『優しい心遣い』の花言葉があります。
黄色といっても、ラナンキュラスには柔らかい色味が多いため、優しい花言葉にもぴったりな印象です。

2-7.紫は『幸福』

目を引く鮮やかな紫色のラナンキュラスは、『幸福』の花言葉がつけられています。
紫は上品な色なので、華麗な花姿のラナンキュラスとの組み合わせは、花言葉のイメージにも繋がりやすいのかもしれません。
ちなみに、淡い色味で爽やかな印象の青いラナンキュラスには、花言葉がついていません。そのため青のラナンキュラスを用いる際は、全般の花言葉をメッセージとして込めるのが良いでしょう。

3.【本数別】ラナンキュラスの花言葉

ラナンキュラスは色別だけでなく、用いる本数によって花言葉があります。

・1本『あなたが運命の人』
・3本『愛している』
・4本『一生愛し続ける』
・6本『あなたに夢中』
・8本『思いやりに感謝』
・9本『いつも一緒にいよう』
・11本『最愛』
・12本『恋人になって』
・15本『ごめんなさい』
・16本『不安な愛』
・17本『絶望の愛』
・40本『永遠の愛を誓う』
・50本『永遠』
・99本『永遠の愛』
・108本『結婚してください』

15〜17本のラナンキュラスにはネガティブな花言葉がついているので、プレゼントや贈り物にする際には注意しましょう。

4.【基本情報】ラナンキュラスはどんな花？

ラナンキュラスの基本情報は以下の通りです。

4-1.ラナンキュラスの特徴

ラナンキュラスはヨーロッパや西アジアを原産地とする、キンポウゲ科キンポウゲ属の植物。球根植物ですが、ひとつの球根に最大5つの花を咲かせるとても珍しい花です。
開花時期は3月〜4月の春先で、幾重にも重なった花びらが華やかで、春の訪れを感じるような華麗な花姿をしています。
花色もさまざまで、近年は品種改良が進み園芸から生花品種までいろいろな新種が登場しています。

4-2.ラナンキュラスの名前の由来

ラナンキュラスは葉っぱの形がカエルの足に似ていることから、カエルの意味を持つラテン語の『rana』を語源としています。
また、原種は湿地を好むこともあり、沼に住むカエルのイメージが強くなったともいわれています。

4-3.ラナンキュラスはいつの誕生花？

ラナンキュラスの誕生花は、1月20日です。

4-4.ラナンキュラスとアネモネの違いは？

ラナンキュラスに似ている花として、同じキンポウゲ科に属する植物のアネモネがあります。2つの花の違いは花びらで、アネモネの花びらに見えるのは、実は萼（ガク）と呼ばれる部分です。
また、ラナンキュラスの方が花の咲き方や色のバリエーションが豊富にあります。

5.ラナンキュラスをプレゼントする時の注意点

華やかな花姿にポジティブな花言葉を持つラナンキュラスは、プレゼントや贈り物にぴったりの花です。
そこで最後に、ラナンキュラスをプレゼントする際の注意点を紹介していきます。

5-1.オレンジ色は避ける

オレンジのラナンキュラスには、『秘密主義』という花言葉があります。
どちらかというとネガティブな印象なので、プレゼントされた側も「どういう意味で贈ったの？」と疑問をもつかもしれません。
オレンジのラナンキュラスは、贈り物としては避けたほうが賢明です。

5-2.本数別の花言葉に注意する

前述の通り、ラナンキュラスは本数によって花言葉があります。
特に15本〜17本は、愛を拒否するようなネガティブな花言葉なので、避けたほうが良いでしょう。
もしたくさんのラナンキュラスをプレゼントしたい場合は、幸せになるといわれる本数を選択するのがおすすめです。

5-3.新鮮な花を選ぶ

ラナンキュラスをプレゼントする際は、少しでも長く楽しんでもらうために新鮮な花を選びましょう。
新鮮なラナンキュラスの選び方は以下の通りです。

【選び方】
・外側の花びらが広がっていない
・花の中央部分が閉じている
・花の色が変色していない
・葉が垂れていない
・茎が柔らかくない

5-4.適切なシーンに贈る

ラナンキュラスはポジティブな花言葉から連想できるように、お祝いのシーンでプレゼントするのが最適です。
特に合格祝いや昇進祝いなどの祝いの席や、バレンタインデー、ホワイトデーのプレゼントとしてぴったりです。シチュエーションに合わせて色や本数を組み合わせると、よりメッセージ性があるプレゼントになるでしょう。

ラナンキュラスの花を大切な人に贈ろう！

バラに匹敵するほどの、華やかな姿が魅力のラナンキュラス。
品種改良によって花色や花姿もさまざまで、園芸品種や切り花としても楽しめる植物です。
花言葉もポジティブな意味がほとんどなので、お祝いごとや大事な時のプレゼントとしてもぴったり。
ぜひラナンキュラスの花を大切な人に贈ってみてくださいね。

まとめ

・ラナンキュラスにはポジティブな花言葉が多い
・ラナンキュラスには色別の花言葉もある
・ラナンキュラスは本数によって花言葉が異なる
・ラナンキュラスの華麗な花姿はプレゼントに最適