/
整理収納コンサルタントの須藤昌子です。「片付け=持ちモノを減らす」というと、モノにフォーカスをしてしまいがち。また片付ける際、「どうやって収めたらよいか?」と収納法を考える方は多いと思いますが、実は収納があるから、その中をモノで満たしたくなってしまうのです。今回は、しまい込む場所を無くした事で、自然にモノ数が絞れるという、異なる視点の実体験をご紹介します。
以前は「テレビを置くからテレビ台が必要」と、“それを持つのは当たり前”と考えて、テレビ台を設置。テレビ台には、引き出しがついているタイプのモノを使っていました。
通常は、テレビ台の収納だから、テレビやDVDなどを収納する方が多いのですが、我が家ではその引き出しに、文具や娘の使うモノなどを収納していました。
でも、ふと、「そこにしまわなくてはいけないモノ」ではないという事に気付き、文具の数を減らし、違う場所に収納することにしました。
しばらく、テレビ台の中の収納にモノを入れない暮らしをしてみましたが、全く支障はなかったです。
現在は、収納のあるテレビ台という形ではない状態にしたことで、不要なモノをため込まないリビングに変えることが出来ました。
電話を置くから電話台が必要。電話のそばには、メモ帳と文具が必要。そんな考えにとらわれて、電話を置くための収納を持っていました。
ですが電話は、必ず「電話台」と言われるものの上に置かなくても、他に最適な置き場所を作ることが出来ますし、電話を置くための家具の収納には、電話に関係するモノはほとんど収納されていないという事に気付きました。
それから手放すことを決め、お部屋の床が見える量が増えたために、狭い空間は広く感じられるようになりました。
最近は、固定電話を使用するよりもスマホなどを使用しての通話の方が多いこともあり、「電話台」としての家具を持つ必要もないかもしれないという事を改めて感じています。
机には本棚が必要。そんな思いから、結婚後、持ち続けていた家具でした。
ですが最近は、紙としての本を買う機会も減り、本棚としての役割が少なくなり、気づけば、飾り棚や本以外の収納場所として活用することになっていました。
そこに棚があるから、何かを飾ろうと考えてしまい、モノがどんどん増えてくることを感じたために、本棚も手放すことにしました。
背の高い本棚はお部屋の中でも圧迫感もありましたので、手放したことで、お部屋はすっきりしました。また、収納があるから「まだ置ける」と考えてしまう気持ちも無くなり、モノが増えない仕組みに変えていくことが出来ました。
私たちは、何かをするためには、何かを持たなければいけない。これには、これを収納しなければいけない。という考えになりがちです。
でも、その思い込みを手放すことで、自分達の暮らしやすさの自由度は上がり、そこに暮らす人たち独自の心地よさを見つけることもできるようになります。
持つ事や収納する事ばかりを考えずに、無かったらどうか?というように柔軟な考え方をしてみてはいかがでしょうか?
きっとそこには、今までにない心地よさがあるかもしれません。
この記事に関連するキーワード
この記事のライター
整理収納コンサルタント・整理収納アカデミアマスター
須藤昌子
214
片付けは、ラクな暮らしと人生を手に入れる片付けの考え方を毎日ブログで発信している整理収納コンサルタント。独自の視点で、先入観を捨て、自分をラクにして、家族と心地よく過ごすための片づけのヒントを発信中。SNSフォロワー総数7万人超。
ライフスタイルの人気ランキング
新着
カテゴリ
公式アカウント