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日本酒というとおじさんが飲むイメージがあると思いますが、スッキリした味わいが好評で実は女性もよく飲むお酒になりつつあります。最近巷では日本酒女子会なんていうものも開かれているようです。今回はまだまだ日本酒のことをよく知らない!という方に日本酒の基礎知識と女性向けのお酒をご紹介します。
こんにちは、アートマンです。ワインの流通に15年以上携わり、日本酒やその他のお酒に関しても深い知識を蓄えることができました。今回はそんな日本酒の知識を皆さんにお伝えし、日本酒の世界に踏み出す第一歩にしていただければと思っております。
最近、ますます広がりをみせる日本酒ブーム。
ちょっと前までは、日本酒に対して男性的なイメージがありましたが、最近はそんなことはありません。
むしろ、多くの女性の皆さんが日本酒を楽しんでいますし、日本酒を勉強している女性も増えています。
日本酒のラベルをよく見ると、銘柄の他に色々と書かれていますね。このラベルには日本酒を知るためのポイントが満載。
ラベルは言わば「酒蔵からのメッセージ」なのです。それでは、このラベルに書かれている酒蔵からのメッセージを読み解いていきましょう。
日本酒を知ることで、よりおいしく日本酒を飲むことができるかもしれませんよ。
純米酒と本醸造酒の違いは原材料の違いです。
現在は美味しい日本酒のほとんどが純米酒です。純米酒はお米だけのお酒で、本醸造酒は少しだけ醸造用アルコールを入れてあります。
お米だけで美味しい日本酒が造れるのなら、なぜアルコールを入れるのでしょうか。
日本酒造りの最後には、お酒と酒粕に分ける工程があります。この時に、良い香りの成分が酒粕の方に残りやすいのです。ちょっともったいないですね。
この成分はアルコールに溶けやすく、少しでもお酒の方にこのよい香りの成分を取り込むためにアルコールを加えるのです。
戦後お米が不足した時代には少ないお米で多くのお酒を造る必要があったのでアルコールをたくさん加えて水増ししていました。
このお酒があまり美味しくなかったようで、アルコールを加えることへのイメージが悪くなったこともありました。
現在では、たくさん造るためではなく、より美味しい日本酒を造るための技術としてアルコールが加えられています。
酒蔵の威信をかけたコンテストである「全国新酒鑑評会」に出品される日本酒にもアルコールが加えられているものがたくさんあります。
アルコールを加えるとすっきりした口当たりになるので、日本酒に慣れていない人には本醸造酒のほうが飲みやすいという声もあるようです。
吟醸と大吟醸の違いは精米歩合の違いです。
香り高い日本酒造りのためにはお米の芯に多いデンプンを使いたいのでたくさん研ぐことになります。
玄米から60%未満まで研いだお米で造ったお酒は「吟醸酒」と呼ばれます。お米の4割以上を削ってしまう、贅沢なお酒です。
さらに50%未満まで研いだお米で造ると「大吟醸酒」と呼ばれます。
精米機がなかった昔には造れなかったお酒で、製品化されたのは戦後のことです。吟醸酒よりもさらに贅沢なお酒です。
「吟醸酒より大吟醸酒のほうが「大」がついているし良さそう」という感覚で購入している方もいるかと思いますが、あながち、間違いではないといえるでしょう。
とはいえ、味の良し悪しは「自分がおいしいと感じたかどうか」が一番大事ですので、大吟醸酒だから良いとは限りません。
純米酒、本醸造酒、吟醸酒、大吟醸酒、さまざまな違いがありますが、いろいろと飲み比べをして、味の違いを知り、自分の好きなタイプを見つけてみてはいかがでしょうか。
<アートマン プロフィール>
ワインの流通に15年以上携わり、その目利きと味覚のセンスであらゆるワインや日本酒などに精通。その道では年間1億円以上の販売実績がある人物で、あらゆる分野の飲食店にも精通。
この記事のライター
アートマン
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ワインの流通に15年以上携わり、その目利きと味覚のセンスであらゆるワインや日本酒などに精通。その道では年間1億円以上の販売実績がある人物で、あらゆる分野の飲食店にも精通。
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