更新日:2024年6月24日 / 公開日:2017年4月24日
自分なりに将来のキャリアビジョンを描いているけれど、いずれ子どもを産みたいと思っているし、そのとおりにステップを踏んでいけるかどうかわからず、不安を感じてはいませんか?けれど、ちょっとした行動を起こすことで、実現への可能性が高まります。それは、上司に自分の「サポーター」になってもらうことです。
皆さんは、今の仕事の延長線上に、自分が望むキャリアの実現があるという確信を得られていますか?
もしそうでないなら、自分が将来「なりたい姿」「ありたい姿」に向けて、行動を起こしてみましょう。
「転職」という選択肢もありますが、今の会社でも実現できる可能性があるかもしれません。
「今の会社では無理かも」と思っていても、それはただの思い込みかもしれないのです。
皆さんは、上司に対して自分がどんな働き方をしたいのか、どんなキャリアを積みたいのか、普段から話していますか? それらについては話しているにしても、プライベートなライフプランについては話したことがありますか? あなたの結婚・出産についてのライフプランと、その後どう働いていきたいかの希望を、あなたの上司は把握していますか?
前者は会社の人事制度として機会があるかもしれませんが、後者については意思疎通ができていない方が多いと思います。
「子どもを持つ予定はあるの?」「出産後はどう働きたいの?」なんて、上司は気になっていたとしても、自分からその話題を切り出すことはなかなかできません。だから、あなたから話を切り出し、自分が考えていることをプレゼンテーションしましょう。
私自身、結婚・出産前から、定期的に上司に自分のビジョンを伝えてきました。「いずれこんなポジションでこんな仕事をしたいので、それにつながるような仕事をアサインしてください」と。
会社が定めた人事面談の場はもちろん、ランチなど「オフ」の場でも自分の考えを話したのです。本気度を伝えるために、キャリアプランをパワーポイントでプレゼン書にまとめるなど、目に見える形にして渡したりもしました。
直属の上司だけでなく、事業部門長や担当役員、ときには社長にも対話の機会を設けてもらい、希望を伝えました。それを数ヵ月に一度など定期的に行い、都度アップデートしました。
そのかいあってか、目標に近づけるようなチャンスをいただき、自分が描いたプランに沿ったステップを駆け上がっていくことができたのです。
皆さんも遠慮することなく、自分の将来ビジョンを普段からどんどん発信していきましょう。すると、組織変更や人事策定のタイミングで、「そういや、彼女はこれを希望していたな」と思い出してもらいやすくなります。
つまり、上司があなたの目標達成のために、「この経験はプラスになるだろうから、任せてみよう」と機会・チャンスの選択肢を与えてくれるようにするということです。
もちろん、希望を主張する以前に、今の仕事に全力で取り組んで成果を挙げることが大切。「今の仕事はモチベーションが上がらないから最低限こなしておけばいい。希望する部署に異動できたら頑張る」という意識では、チャンスは巡ってきません。今の仕事への取り組み姿勢を認められてこそ、希望は受け入れられるものです。
なお、「いずれ子どもを産みたい」という意向を示すと、昇進・昇格の機会を与えられないのではないかと思う女性も多いようです。
でも、私は、なるべく早いタイミングで伝えておいたほうがいいと思います。その際、「私は〇年後くらいに子どもを産みたいです」とだけ話すのではなく、まず自分が描いているキャリアビジョンを伝えた上で、その過程で訪れる出産・育児期間にどう働きたいか、その時期を迎える前にどこまでキャリアを積んでおくか…について相談するといいでしょう。
こうして、上司とプランやビジョンを共有しておけば、上司は早い段階から、あなたのマネジメントにおいて適切なアサインを考慮してくれるようになるのではないでしょうか。
上司側も、女性の部下を持った時点で、結婚・出産による影響はある程度覚悟しているもの。そのときがいきなり訪れるよりも、前々から想定しておけるほうが、上司もマネジメントプランを立てやすいはずです。
ぜひ、自分が考えている将来像を上司と共有し、自分のキャリア構築の「サポーター」として味方につけましょう。
この記事のライター
新着