更新日:2023年11月25日 / 公開日:2023年11月25日
整理収納アドバイザーFujinaoです。ただでさえ忙しい年末。大掃除はできるだけ楽に済ませたいですよね。そこで、大掃除の前に済ませておきたいのが「モノの整理」。不要なモノを処分してスッキリとした空間にしておけば年末大掃除も劇的に楽になりますよ。今回は7日間で効率良く片付ける「捨てウィーク」の手順についてご紹介いたします。
みなさん、年末大掃除の時に汚れを綺麗にする「掃除」とモノを整理する「片づけ」を同時にやってしまっていませんか?
実は私も、昔はその1人でした。
掃除と片付けを同時にするから時間がかかり、年末大掃除が終わらないまま年越しを迎えて気持ちがモヤモヤ。
片づけのプロになってみて実感したのですが「掃除」と「片づけ」を同時進行するのは時間も気力もかかって逆に効率が悪いやり方だったのです。
まずは片づけでモノの整理を終わらせて、しっかりとした掃除はまた別の日に取り組む。
遠回りに見えますが、実はこれが一番挫折ぜずにちゃんと年末大掃除を終わらせる方法です。
というわけで今回は大掃除の前に終わらせておきたい片づけを「7日間でサッと終わらせる」スケジュールをご紹介いたします。
短期間で効率的にモノの整理を終わらせるためには取り掛かる順番や作業内容が大切です。
まずは下の4つのルールを確認しておきましょう。
①大きな収納空間から始めて「捨て」に慣れる&収納空間を確保する
押入れや納戸、クローゼットなど大きな収納空間には存在を忘れていたようなモノもたくさん入っています。
そういった日頃の暮らしに役立っていないモノから手放し始めることで「捨てる・手放す」という行為に慣れていきましょう。
また、大きな収納空間を最初に片付けることで片づけのペースがグンと上がります。
②捨て作業は全出し、仕分け、収めるの順番を守る
モノの選別をする時には必ず収納空間の「全出し」が必須です。
ビルを建てる時に一度土地を更地にしてから建てるように、今ぐちゃぐちゃの場所を使いやすい収納空間にするためには全出ししてゼロスタートにすることが欠かせません。
ちょっと面倒に思うかもしれませんが、一度収納から全てモノを出してから仕分け作業に入りましょう。
どうしても全出しできない、モノを出すスペースがないという時にはジャンルごとに全出しをします。
例えばクローゼットならば「今日は洋服だけ全部出して整理する」「今日はバッグだけ」などとモノのジャンルごとに全出しにチャレンジしてみましょう。
③収納する時には3割の余裕を残す
モノを仕分けして戻す時に収納がパンパンな量だと片づけの継続は難しくなります。
出し入れしやすい仕組みには適度なゆとりが欠かせません。
もし3割くらいのゆとりが持てない時には「この家に対しての持ち物の適正量を超えている」と考えてもう少し減らせるモノがないかチェックしなおしてみましょう。
④思い出の品は最後に取り掛かる
一度捨てると買い直すことができないので判断が難しい思い出の品は捨てウィークの一番最終日に取り掛かります。
片づけの最中に出てきた子供の作品や写真、手紙などで判断に悩むものは1箇所に集めて最終日まで取っておきましょう。
捨てウィーク1日目は、基本ルールにもあるように大きな収納空間から始めます。
納戸や押入れには使わなくなった家電やカーペット、キャンプグッズ、ダイエットやスポーツの道具などサイズの大きい不用品が眠っていることが多いもの。
全出しして不用品をどんどん手放していきましょう。
この大きな収納スペースに空間のゆとりができると他の部屋からモノを運び込むことができるので次第にリビングなどもスッキリとさせることができるようになります。
2日目も大きな収納空間であるクローゼットに挑戦です。
ここは「洋服」「靴下・下着」「バッグ」などジャンルごとに分けて整理していきます。
もう手が伸びなくなった洋服やバッグは自分の中で「旬」な時期が過ぎたということ。
手放してクローゼットの新陳代謝をしましょう。
ボタンが取れたり裾がほつれているのに直すのを放置している服はなくても困らない服です。
潔く処分してしまっても大丈夫。
残す洋服の枚数が決まったらハンガーを統一すると1in1outでの洋服の枚数の管理がしやすくなります。
衣装ケースに収納する時には出し入れがしやすいよう適度なゆとりがある枚数にとどめましょう。
高級ブランドのバッグだけどもう年齢的に似合わないので使っていない…というものは安くても売りに出してしまった方がお金と空間が手に入るのでお得です。
個人の部屋や自分の私物が置いてあるエリアを片付けます。
なんとなく取っておいてある書類やクーポン、片方だけしか見つからないピアスや試供品のクリームなど使わずに埃を被っているモノは捨て時のサイン。
ポーチやハンカチ、ティッシュ、エコバッグなど鞄に入れて使うようなものはクローゼットに移動しましょう。
ハンドメイドの道具など、リビングで作業したいけれど毎日使うモノではない、というような道具は箱などにセットにしておきクローゼットなどのエリアで管理するとリビングがスッキリとします。
リビングは家族のモノが混在している厄介なエリアです。
まずは「これは誰のものか」という仕分けをしていきましょう。
基本的に私物は各個人のエリアに収納場所を作ります。
共有物で使用頻度が低いモノは納戸や押入れに。
個人の私物はクローゼットや個人エリアなどに定位置を作ります。
ここまでの3日間に大きな収納空間や個人エリアを片付けてきたのでスムーズにモノの移動ができるはず。
リビングは家族の共有空間。
リビングに持ち込んだモノは使った後は自分のエリアに片づける、というのが鉄則です。
日中はモノがたくさんあるけれど放課後はスッキリしている学校の教室と仕組みは一緒ですね。
キッチンは調理や食事に使う細々とした道具が多く、家の中でもモノの数が特別に多いエリアです。
ここは「作る道具」「食べる道具」「掃除道具」「食材」のジャンル別に片付けを進めていくとスムーズ。
便利グッズがたくさんあるよりも広い作業台が確保できている方が自炊がグッとはかどると頭に入れてどんどん手放していきましょう。
玄関はお家の顔!
玄関に出しておく靴は1人一足までと決めてそれ以外の靴は靴箱に収納しましょう。
足が痛くなるので長く履けない靴や同じような用途の靴が大量にある場合は厳選を。
靴も、数が多すぎるとメンテナンスが大変です。
自分が手をかけられる量はどの程度なのか、靴箱に入る量はどのくらいなのかを考えて数を決めてみましょう。
洗面所では開封したものの長い間使い切れていないクリーム類や香水、ヘアケアアイテムなどを手放してスッキリとさせましょう。
最後は子供の作品や結婚式の思い出グッズ、写真や手紙、日記など思い出の品に取り掛かりましょう。
この7日間の捨て作業で「残すモノの判断軸」は自分のなかにしっかりとできてきているはず。
思い出の品も簡単に見返すことができる量になればもっと大切に扱うことができるようになりますので頑張ってくださいね!
いかがでしたか?
7日間でスッキリと捨てきる「捨てウィーク」の手順でした。
効率の良い順番で片づけに挑んでスッキリとした年末をお過ごしくださいね。
整理収納アドバイザーFujinao(フジナオ)でした。
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