更新日:2023年11月21日 / 公開日:2023年11月21日
整理収納コンサルタントの須藤昌子です。モノの置き場所は「使う場所に使うモノを置く」なんて言われますが、それが難しい事だという事が分かってきました。その理由は、人の行動の大半は、無意識だから。そうなると、何処に何を置けば散らかりにくいか?便利か?を考える事は難しくなりますよね。そこで今回は、モノの置き場所を決めるヒントをご紹介します。
私達の行動の大半は無意識ですから、モノをどこに置こうか?を考えるのって、意外とハードルが高い。
そこでお勧めなのは、「どうしてそこに置くのか?」や「どうしてそこに置いているのか?」と理由を明確に言えるようにする事です。
例えば、「お湯が出るキッチンで顔を洗う」とするならば、タオルや洗顔フォームはキッチンで使うからここに置いている、という理由が出てくるはずです。またドライヤーも、ブラシや整髪料と一緒に使うからまとめて鏡の前に置く、など「○○だから、ここに置いている」というように、モノの置き場所すべてに理由付けが出来る事で行動に合わせた収納場所を決める事が出来ます。
毎日の自分の行動に、少しの間気を配るようにすると、モノの置き場所も決めやすくなると思います。
例えば、毎朝の出かける前に使うモノ、歯みがきをする際に使うモノ、着替える時は何処で着替えるか?というような「いつも」に目を向けてみてください。
何処で何をしているのか?に加えて、毎日使うのはこれといった「モノ」に意識して、それらを「手の届きやすいところ」に置くようにする事で、使いやすい収納場所を決めていくことが出来ます。
一般的には腰の高さから胸の位置が使いやすい場所と言われていますが、何かをよけなければいけないとか扉があるなど、少しでも支障がある置き場所は、使いやすい高さであっても面倒に感じる原因になりますから、高さやストレスない動きが出来る場所へ収納を決めましょう。
使用頻度の低いモノは「上の方の棚」へといったように、あまり使わないものだから、多少使いにくい場所でも良いと言った風潮がありますが、あまり使わないモノを使いにくい場所に置くことで、もっと使わないモノにはならないでしょうか?
人は誰でも面倒くさがりだと言います。使わないモノを使いにくい場所へ収納することで、「面倒だから、使わないようにしよう」なんて気持ちから、せっかく持っているモノを使わないなんてことになりかねませんので、使わない物でも目につきやすいほどほどに使いやすい場所への収納をお勧めします。
モノを使って戻すという行動は、毎日の暮らしの中では当たり前にやっている事。でもその何となくやっている行動も、面倒くさがりの私たちには、知らぬ間に「ストレス」に感じていたり、「使いにくいのも仕方ない」と諦めている事もあります。
いつもの自分がラクに、面倒に感じることなく、快適に行動できるように、モノの置き場所を決めてあげましょう。
日々忙しく動いている私達ですから、自分のおうちの中くらいは何も考えず、使いたいモノを使えてさっと戻せるストレスない環境にしてあげませんか?そうしていく事が、穏やかに暮らせる空間を作ることにつながっていきます。
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