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整理収納アドバイザーの大森智美です。片付けをする人と、しない人の違いの一つは「片付けの効果を実感しているかどうか」にあります。片付けが及ぼす影響や、いい効果を身をもって実感すると、快適な状態をキープしたいと思い、日々片付けをするようになります。今回は、筆者が本気の片づけをして実感したことを4つご紹介します!
筆者が一番に強く実感したのがコレ。家がどんどん片付いていくたびに実感する「片付けると家事がラクになる」という事実。よく「モノの量は家事の量」という言葉を耳にしますが本当にそうなんです。
そもそも、本気で片付ける以前は今考えてみると「掃除」まで行きつく余裕がなかったのです。目の前にある物だけをとにかく目につかない場所に寄せて、一部分だけざっくり掃除でもできたらすごい方。
モノをどかしてまで掃除する手間、何かをする度にモノをどかしてから作業する手間、あると思っていたらない・ないと思っていたら大量にあったという二重の買い物の手間、管理できずに忘れ去ってモノをダメにしてしまう、モノをイライラしながら探したり、モノが多すぎるがゆえに取り出しにくかったりしまいにくかったり…。あげるとキリがないほどモノの量と家事の労力は密接に関係しています。
また、モノが少ないという事は選択肢が少ないように思われるかもしれませんがその逆。本当に必要なモノを必要な量だけ少数精鋭の方が、選んだり迷ったりすることがなくなり、時間や手間だけでなく判断・選択する労力も省けます。
①でお伝えしたように、モノが多いと知らず知らずのうちに家事自体が増えたり、無駄な動きをしてしまったり労力が増えるので、疲れがたまる原因になります。また、普段過ごして目にしているお部屋は、風景化してしまって気づきにくいですが、モノが多い状態=目からの情報量が多い状態。想像以上に実はものすごくエネルギーを使っているのです。
そして1番大きいのは、家でくつろいでいるはずなのに「あぁ~片付けなきゃなぁ…」「やらなきゃなぁ~」と頭に浮かぶこと。ゆっくりしたいはずなのにずっと課題を背負っているような感覚になるのは大きなストレスですよね。
どんどん家が片付くにつれ、そういったストレスや疲れから解放され、本当に心からゆっくりできるお部屋になるはずです。
分かっているようで、実は一番自分が自分のことを分からなかったりしますよね。正しい片付けは、必ず1つ1つのモノと嫌でも向き合う時間が出てきます。1つ1つ確認しながら「これからも必要なモノ」「もう不要なモノ」と整理していきます。
それを繰り返していくと、だんだんと自分の傾向が分かってくるのです。「私は〇〇が好きなんだなぁ」とか「洗うのが面倒なものは手に取らないんだな」とか「もう既にたくさん持っているな」とか「使うかな?と思っていたけれど自分は使わなかったな」など、片付けには小さな小さな自分の取り扱い説明のカケラが転がっているのです。
片付けで自分のことを再認識することで、買い物の失敗も減りますし、自分は何が好きで何を大事にしていきたいのかが浮き彫りになってくるはずです。
片付かないときは、モノを買うことでストレスを発散する→家にモノが増える→居心地が悪くまた外出して発散する、と負のスパイラルを繰り返していました。残念なことに、モノを買っても手に入れた時が高揚感のピークでどんどんその熱は冷めてきます。過去の私と同じように、クローゼットにたくさん洋服はあるのに「着たい服がない」と思っている方も多いはず。
片付けで気づくのは「本当に大事なものはほんの少し」ということ。本当に必要なモノ・大事にしたいモノだけになると、モノが溢れていた時よりも幸福感を感じやすくなり、少しのことで満たされやすくなります。
そして時間的にも空間的にも心にも余白ができると、本当の意味でモノを大事にするようになり自分自身も少しずつ大事にできるようになってきます。
いかがでしたか?今回は筆者が実感した片付けの効果をお伝えしました。人生が好転するほどのパワーを持つ片付け。ぜひ少しずつでも手を動かして片付けの効果を身をもって体感してみてくださいね!
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この記事のライター
整理収納アドバイザー/整理収納教育士
大森智美
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神奈川県在住の整理収納アドバイザー・整理収納教育士。建売住宅に夫と子供3人の5人暮らし。整理収納や日々のお掃除で子供がいてもスッキリとした暮らしを目指しています。Instagramでは〝わたしの気持ちをあげる″自分が喜ぶ整理収納や日々の暮らしを発信中。
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