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片付け・収納の専門家、鈴木久美子です。今まで700件以上のご家庭の片付けや収納の悩みを拝見していると、片付けがうまくいかない人に共通の行動があります。これをするから片付かない、というNG行動をご紹介します。逆に言えば、これをやめれば、皆さんの家はきっとスッキリ片付くはずです。
一番の問題点は、サイズや量を考えずに物を購入している事です。
スッキリした家では、必ず物を買う前に、その物が家のどのスペースに収納できるのかを考えてから購入します。片付かない家では、とりあえず物だけを見て購入しています。
多分、大きな物(洗濯機や冷蔵庫など)を購入する際はきちんと確認する人が多いと思いますが、小さくなればなるほど、確認せずに購入してしまっているのではないでしょうか?
鍋やフライパン、食器や洋服など、何気なく買っていませんか?トイレットペーパーや洗剤でも収納スペースに合うサイズや量かどうか考える必要があります。大袈裟な事ではなく、当たり前のことです。
先述の項目でもお話しさせて頂きましたように、量やサイズを考えずに物を買ってきた結果、入りきらない物が増えてしまったときに、何か収納グッズで解決しようとする人はいませんか?
手軽に買い足せるカラーボックスや、収納力が2倍になるハンガーなど、様々な便利な物がたくさんありますよね。
増えた物と向き合わずに収納で解決しようとすると、悪循環が始まります。また上の項目と同様に、収納グッズもサイズを考えずに購入する傾向があるため、結局収納ケースに入らなかった、スペースに合わなかったという事になります。
こちらは賛否両論あるかもしれませんが、購入時の箱やケースを捨てずに取っている人いませんか。
もちろん、大切な指輪の箱やケースなどを取っておくのは理解できますが、おもちゃの箱から、大きなベビーカーの箱、段ボール系の家電の箱まで、捨てずにおいている人がいます。
限られた住宅スペースに全ての空箱なんて取っておくのは不可能です。1部屋をつぶして空箱を全て保管している人もいます。売る時に高く売れるかも、という意見もありますが、微々たる金額の差に自分たちの大切な家を倉庫にしてしまってもいいですか?
片付かない原因の1つに、言葉は悪いですが『とりあえず突っ込む』という事があります。
片付けが苦手な方と作業をしていると、その物をどこにしまうか考えず、その物がどの用途かも考えず、とりあえずごちゃまぜに入れてしまっているのです。
私達、整理収納アドバイザーからすると絶対にありえない行動ですが、片付かない家では物をとりあえず突っ込む、という行動が日常茶飯事です。
これを習慣化してしまうと、どこに何が入っているかが分からなくなってしまうのは当然です。どこに何があるか分からないので、物をまた購入し、物が増える悪循環になります。
さらに探し物が増えるので、探す時に、いろいろな物が出されてしまいグチャグチャになるという事にもつながるのです。
とりあえず物を隠せば片付いた気になる人いませんか?
すき間までいろいろ物を詰め込んで、布をかぶせる。使わない物を段ボールに入れて部屋の隅に置き、布をかけておく。中が見えない大きなボックスに入れて、タンスや本棚と天井との隙間まで詰め込んでしまう人はいませんか?
自分では収納したつもりでも、物の量は一切減っていませんし、気づかないうちに物は暮らしのスペースを圧迫してきてしまいます。
片付け下手さんが口を揃えて言う言葉は、ここのスペースもったいなくないですか?という言葉です。
要らない物を大量に買う事はもったいないと感じないのに、収納にスペースが空いていたら、もったいないというんです。
別に何ももったいなくないですよ。スペースにゆとりがあると見た目にも美しいですし、出し入れもしやすいのです。空いているスペースにもったいないと感じてしまう人は要注意です。本当にもったいないのは、必要ない物を大量にしまい込むことです。
今回は片付け下手さんに共通する行動をご紹介しました。いろいろな事例をあげてご紹介をしていますが、片付けにおいて重要な事は、適正量と定位置のキープです。これしかありません。
『適正量を全く気にしていない、オーバーしても減らさない』
『物の定位置が決まっておらず適当に入れている』
これが片付け下手さんの共通点です。これさえ改善できれば、必ず家はスッキリ片付きます!
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片づけ・収納の専門家【保有資格】整理収納アドバイザー...
鈴木久美子
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整理収納アドバイザー1級、住宅収納スペシャリスト、クリンネスト1級の資格を保有。片づけ、収納、暮らしを整える専門家として活動中。収納・片づけに悩む個人宅に訪問する『整理収納サポート』は500回以上。オンライン(ZOOM)を活用した『整理収納レッスン』も全国から依頼を受ける。YouTubeやInstagramでは暮らしに役立つ情報を発信中。小学生2人の母親。3LDKのコンパクトなマンションに暮らす。
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