更新日:2024年3月11日 / 公開日:2024年3月11日
防災士・整理収納アドバイザーの大森智美です。毎年この時期になると、備えを意識・見直している方も多いのではないでしょうか?いざ備えようと思ったときに「家に何を備えればいいのか?」「リュックには何を入れたらいいのか?」と悩む方も多いのではないでしょうか?今回は優先的に備えておきたい4つをご紹介します!
備えなきゃな…と思っても何をいくつ備えればいいんだろう?非常用持ち出し袋は?と悩みますよね。さらに新たに購入するとなると、一度に一気にそろえるのが難しい場合もあります。そんな時に考えて欲しい「備えの優先順位」。
普段生活していると、生きていく上でなくては困るものがそれぞれあるはずです。まずは「ないと(備えないと)命にかかわるもの」から優先的に備えていきましょう。優先順位が分かると選択も簡単ですし、家の備えにも、避難する際の備えにも応用できます。
「備え」というと、なんとなく非常食や防災リュック等を思い浮かべる方が多いでしょうが、まず第一に大事なのは「なるべく怪我なく生き残ること」。そのための備えが必要になってきます。
家を見渡してみて、もし今強い揺れが来た場合、あなたの周りは安全な環境でしょうか?
やはりモノの量が多すぎるとそれだけケガや命を奪うリスクになります。普段から床にモノを置かないように片付けておくことも大事ですし、家具や家電の固定は命を守るうえでとても重要になってきます。
特に大きな家具や家電は固定をしておくことが大事な「備え」になります。今は手軽に簡単に固定できるものがたくさん売っています。完全に転倒を防げなかったとしても、転倒までの時間稼ぎにもなるので、まずは安全な環境を作っていきましょう。
生きていく上でなくては困るもの。それぞれにあると思いますが、筆者は「めがね」です。普段は日中コンタクトかメガネをかけていますが、外すとほとんど見えない状態になり生活が困難になります。
きっと私と同じように普段からメガネやコンタクトを使用していて、なくなると困る方も多いのではないでしょうか?スペアを用意しておいたり、1つ前の古いメガネを非常用持ち出し袋に入れたり、就寝時は壊れないようケースに入れ枕元に。
他にも補聴器や杖など、普段自分の体の一部になっているモノを備えておくことは大事です。
また同じように毎日飲んでいるお薬や、ないと困る薬も備えが必要です。もし1ヶ月ほど病院に行けなくなっても大丈夫なように、できる場合は多めに備えておいたり、非常用持ち出し袋にも入れることを忘れないようにしたいですね。
防災を意識していないとなかなか購入することのない「非常用のトイレ」。皆さんは備えていますか?
実は災害時のトイレはとても大事。空腹は少し我慢できてもトイレは我慢できませんし、我慢すると健康に影響します。
実は、自宅のトイレが壊れていなくても強い揺れだった場合、すぐ使用するのはNG。目に見えない配管が破損している可能性があるからです。最悪の場合汚物が逆流する可能性があるので、非常用のトイレを使用するのがベター。
もし避難所に行ったとしても、仮設トイレができるまでに時間がかかりますし衛生的な問題もあるので非常用のトイレは最優先で備えておきたいものです。
1人が1日にトイレに行く回数(5回と想定)×家族人数×1週間は備えておくと良いです。
やはり、命にかかわるものと言えば、水と食料ではないでしょうか?特に水は飲んだり料理に使うだけでなく手を洗ったり、洗濯したりと普段から本当にたくさん使用していますよね。
飲み水だけでも1人が1日に飲む量(3Lと想定)×家族人数×1週間で計算してみると結構な水の量になることが分かりますね。災害時「水は一番の貴重品」とも言われるのでまずは3日分、すこし余裕が出たら5日分、1週間分…と、ぜひ家の隙間に水を優先的に備えていきたいです。
非常食も同じです。ライフラインが止まったらどうやって食事を摂るか考えてみることが大事です。
よく、「ローリングストックが苦手」「防災用の長期保存食を備えてたけど大量に期限を切らしてしまった…」という声もお聞きします。
おすすめはいつも食べ慣れているものを少し多めにストックする方法。食べ慣れた食品はよく購入するので古いものから食べれば期限切れになりませんし、万が一期限が近づいていても食べ慣れたものは消費が苦じゃなく、更に自分の舌に合うので安心です。
いかがでしたか?今回は「何から備えたらいいか分からない…」という方のために備えの優先順位をお伝えしました。ぜひ、この記事を参考に備えを少しずつ始めてみてくださいね!
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