更新日:2024年8月4日 / 公開日:2024年8月4日
整理収納アドバイザーむらさき すいこです。「片付かない家」には、ある共通点があることを知っていますか?今回は、訪問整理収納サポートで多くのご家庭に伺って片づけている筆者が、現場で見た「片付かない家の特徴」を5つご紹介します。特に片付けのリバウンドを繰り返している人は、当てはまるものがあるかどうかチェックをしてみてくださいね!
日々、多くのご家庭に伺う筆者ですが、キッチンカウンターやダイニングテーブルの上に、リモコンや薬、爪切り、食べかけのパン、行き場のわからないネジ、アクセサリーなど、たくさんのモノを置いている住まいを本当によく見ます。
理由は、「出したモノを元に戻さない」から。
使ったら使いっぱなしで、いつの間にか生活スペースが物置き状態になっています。
忙しく過ごしていると「出したモノを元に戻す」のは意外と難しいもの。
そもそも元に戻す場所(定位置)が決まっておらず、曖昧な場所に「押し込み収納」をしているケースもかなり多いです。
また、カウンターやテーブルの上にモノが散乱している状態に慣れしまい、「散らかっていることに気づいていない」人も多いのが現状です。
このような場合には、
・使う場所の近くに定位置を作る
・「出かける前」「寝る前」など、1日のうちに部屋をリセットする時間を作る
この2点を意識すると部屋の景色が変わってきます。
そして、カウンターやテーブルの上に何も無い(あるいは、最低限のモノだけ乗っている)のが当たり前の状態にしてみましょう。毎日のリセットなら10分もあればじゅうぶん。
溜めてしまうと、休日をつぶしてしまうほどの大がかりな片付けになってしまいます。
ほとんど着ていない服や、エコバッグ、使っていない鍋など、「取捨選択に迷ったら取っておく」人はいませんか?
恐らく、残しても使うことがないケースが大半です。
着ていない服には、着心地が悪いとか流行遅れなど、必ず「着ない理由」があるはず。
エコバッグは、大量に持っているけど実際に使っているのは、いつもお決まりのもの。
当てはまることはありませんか?
本来、本当に好きで大切なモノは迷わないはず。
「迷う」という時点で、自分にとって「本当に必要なモノではない」可能性が高いのです。
迷ったら取っておくという選択を繰り返すと、いつまで経ってもモノが減らず、片付かない状態から抜け出すことはできません。
趣味のモノ、推し活グッズなどを集めすぎていませんか?
他にも、プレゼントの包装紙や袋、ショップやスーパーの袋なども収納に入りきらないほど収集している住まいをよく見ます。
収納スペースのキャパシティを超える量を持っているので、収納しきれずに床置きになっているご家庭がとても多いです。
このようなケースの問題点は、「収納場所を考慮していない」こと。収納場所を考えずに収集してしまい、収まりきらなくなっているのです。
どんなに小さなモノでも「収納場所」を決めてから収集することが大切です。
スペースに余裕がなければ、今あるモノをしっかりと整理をして、スペースを確保してから手に入れるように意識することが大切です。
「特売だから」「限定品だから」といって気軽にモノを買っていませんか?
例えば洗剤や食料品の特売品を、すでにストックがあるにも関わらず買い込んだり、限定品にめっぽう弱くてつい多めに買い込んだり。
1年かけても消費しきれない洗剤を前に、収納に入りきらないと嘆いているケースをよく見ます。
つい買いたくなる気持ちはよくわかりますが、「すでにあるから不要」だと日頃から意識をすることが大切です。
仮にせっかく片づけたにもかかわらず、モノとの関わり方と手に入れる際の意識が変わらないと、また同じことを繰り返してしまいます。
片付けのリバウンドを繰り返している人は、在庫の数を把握して「すでにある」という意識を持って過剰に買わないようにすると、モノのINとOUTの収支バランスを保つことができるようになります。
モノが増えたからといって収納家具や収納用品を買い足していませんか?
チェストやカラーボックスなどの収納家具が壁ぎわに所狭しと置かれている住まいをよく見ます。
せっかくの素敵な住まいが、場当たり的に買った家具の色や形がちぐはぐで、落ち着かない空間になってしまっています。
家が片付かないのは、「収納家具が少ないから」ではなくて、「モノが増えすぎている」のが原因のひとつだと気が付くことが大切です。
片付かないという悩みは、残念ながら収納用品で解決することはできないのです。
収納を増やしたいと思ったら、まずは「モノの整理」をして既存の収納スペースに入る量に減らすことを優先してみてください。
思い当たる特徴はありましたか?
片付けのリバウンドを繰り返している場合は、必ず原因があります。自分がどのタイプに当てはまるかチェックをして、モノと向き合ってみてくださいね。
皆さまの暮らしが「片付け」でより良くなることを願っています。
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