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整理収納アドバイザーの田中ゆみこです。「SNSで推していたから買ったけど、なんだか使いづらい…」「見た目がかわいくて買ったけど、サイズがイマイチだった...」そんな経験はありませんか?実は、収納の失敗の多くは「先に収納用品を買ってしまうこと」にあります。今回は、整理収納アドバイザーの視点で失敗しない収納選びのポイントをお伝えします。
収納を買う前にやるべきことは、収納したいモノの確認です。何を、どれくらい持っているかを把握して「本当に必要な収納量」を決めることがポイントです。
例えば、衣類を収納する家具が欲しい場合、衣類を「よく着る衣類」「オフシーズンの衣類」「下着や小物」などに分けると、必要な収納スペースや、どれくらいの容量のケースを購入すべきかが具体的に見えてきます。
収納グッズを先に買うのはNG!収納は、モノの量に合わせて選ぶようにしてくださいね。

「何をどれくらい収納したいか」決めたら次は、どのスペース(場所)に収納するのか決めていきます。
収納は「見た目の美しさ」も大切ですが、「使う場所(動線)に合わせること」が失敗しないためのポイントです。
よく使うモノは、使う場所のすぐ近くに配置することで、出し入れの動作がスムーズになり、片づけのストレスが軽減します。上の写真のように我が家では玄関に外出時に使う子どものバッグやエコバックを置いています。
家族全員が使いやすい“動線上の収納”を意識することで、自然と片づく仕組みが生まれますよ。
収納スペースのサイズを測る際は、幅・奥行き・高さを測るのはもちろんのこと、扉の開き方、巾木(はばき)、コンセントの位置も忘れずに確認することがポイントです。
サイズ確認の具体的な方法として、マスキングテープで床に収納予定のサイズを貼り付けたり、新聞紙で実寸大に形を切り取り、置いてみると、実際の圧迫感や動線の妨げがないか視覚的に確認できます。
「入らなかった」「引き出しが開かない」といった失敗を防ぐためにも、しっかりとサイズは測りましょう。
木製、布、プラスチックなど様々な素材がありますが、どの素材にも一長一短があります。
湿気の多い場所では通気性のよい素材にする、ホコリが気になる場所ではフタつきの収納グッズにするなど掃除のしやすさを考えると、使い勝手が良くなります。
見た目と実用性のバランスを意識することがポイントです。

収納用品を同じ定番シリーズで統一すると、見た目の統一感が生まれてスッキリするだけでなく、収納するモノの量が増えた時にも後から買い足しやすくなるという大きなメリットがあります。
特に、無印良品やニトリ、Fitsシリーズなど、長期間販売されている商品を選ぶと安心です。
実際、我が家でも子どもの成長に伴って洋服のサイズが大きくなり、収納スペースが足りなくなった際に買い足しが必要になりました。同じシリーズを購入したため、見た目のスッキリ感を保ったまま、スムーズに対応できましたよ。
子どもの成長や引っ越しなど、暮らしは変化していきます。
可動式の棚、移動しやすいキャスター付き、組み替えできるラックなど、暮らしの変化に柔軟に対応できる収納を選ぶと長く使うことができますよ。
「SNSや雑誌でおすすめされていたからとりあえず買う」という収納選びは卒業しませんか?
収納用品を購入して「片づけが終わり」ではありません。今回、ご紹介した6つのポイントを意識するだけで、「収納用品がうまく使いこなせない…」「せっかく片づけたのに、すぐに散らかる…」という悩みを根本から解決できます。
ぜひ、この機会に収納の選び方を見直し、ストレスのない快適な暮らしを手に入れてくださいね。
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この記事のライター
整理収納アドバイザー
田中ゆみこ
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整理収納アドバイザー。4人家族(夫・息子2人)で戸建て暮らし。北陸を中心にこころと暮らしを心地よくする「整理収納・時短家事」をご提案しています。住宅収納スペシャリスト、親子の片づけに特化したサービスを提供中。Instagramではラクに片づく仕組みとリアルな子育てを発信しています。大阪市出身、石川県金沢市在住。
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