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お片付けをきっかけに少ないモノで暮らす気軽さに気がつき、シンプルな暮らしを始めて10年が経ちました。「モノを減らして、すっきり暮らしたい」そんな思いから注目されているミニマルライフ。ですが、実際に取り入れてみると不便さを感じることも。現役ミニマリストの整理収納アドバイザーFujinaoが、息子2人と夫の4人、そして1匹の犬との暮らしの中で感じたミニマルライフのリアルなメリット・デメリットを解説します。

モノが少ないと掃除や片づけにかかる時間が大きく減ります。
床にモノがなければ掃除機がすぐにかけられますし、ロボット掃除機に掃除してもらうという選択肢も出てきます。
片づけに関しても管理する対象が減るため「どこにしまうか」と迷う時間もなくなり、「使ったら、しまう」というシンプルな習慣が無理なく続くようになりました。
家事をそつなくこなすためには「能力を高めること」より「量を減らすこと」がポイントです。量が減れば、自然とラクになります。
モノが減ると、探し物の時間が減ります。
洋服選びもスムーズになり、朝の支度時間も短縮されます。
キッチンがいつも片付いているので自炊もパッとできるようになります。
家事や片づけに追われる時間が減ることで、暮らしの中に余白が生まれます。
その時間でコーヒーをゆっくり飲む。子どもの話を落ち着いて聞く。自分の好きなことに向き合う。
ミニマルライフは、自分の時間を取り戻す暮らしでもあります。
持ち物が把握できていると、「持っているのを忘れてまた買ってしまう」「同じような機能のモノをつい買ってしまう」といった重複買いが減ります。
また衝動買いも減り、「本当に必要か?」と立ち止まる習慣がつきます。
日頃から「あるものでなんとかする」という創意工夫の習慣がついているので、安易な便利グッズを買わなくなります。
安さやセールに振り回されにくくなるので、結果的に支出が減少しました。
視界に入る情報量が減ると、脳の負担も減ります。
安さが売りでごちゃごちゃと商品が並んでいるお店と美術館。
どちらが頭のノイズを感じにくいでしょうか?
散らかった部屋は無意識にストレスを感じますが、高級ホテルのように「整った空間」ならば心もリラックスできます。
モノを減らすことは、頭と心の余白をつくることにもつながります。

自分は減らしたいのに、家族はそうではない。この温度差がストレスやケンカの原因になることがあります。
特に子育て世帯では、共有エリアのバランス調整が必要です。
「少ない方がいい」と思いすぎると、必要なモノまで我慢してしまうことがあります。
来客用の備えや季節用品、心の豊かさに繋がる食器や雑貨など、ライフスタイルによっては一定量必要なモノもあります。
思い切って手放した後、「やっぱり必要だった」と買い直すこともゼロではありません。
ただし多くの場合は想像より少ないものです。
必要なら買い直せばいい、と考える柔軟さは大切です。

ミニマルライフは、モノの数を競う暮らしではありません。
「自分の暮らしにフィットした量」を知ることが本質です。
持ちすぎて疲れているなら減らす。不便を感じるなら少し戻す。
極端に振れるのではなく、心地よいバランスを探ることが大切です。
ミニマルライフの本当の価値は、モノが少ないことではなく、時間と心にゆとりが生まれること。
減らすかどうか迷ったら、「それは今の私に必要?」と問いかけてみてください。
答えは、結局いつも自分の中にある、ということを日々感じています。



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この記事のライター
整理収納アドバイザー
Fujinao
1011
モノが少ない暮らしの気楽さに魅了されてしまった元転勤族。Instagramはフォロワー9.5万人超。数百軒の片付けに立ち会った経験から生み出される「お片付けの神解説がスゴイ!!!」と話題に。人生を前向きに変える片付けの力をインスタで発信中。
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