おしゃれ大好きの私でも貯める女になれる?

更新日:2017年7月12日 / 公開日:2017年7月12日

おしゃれもしたいけれど、将来のための貯蓄もしたい。いまの人生を楽しむためについついお金を使ってしまう状況にどう歯止めをかければ良いのか? そんな不安を解消すべくmuccoさんご自身の経験をもとに綴る人気コラム。今回もケチケチ贅沢日記の著者であるmuccoさんにアドバイスいただきます!

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Q、
将来のために貯蓄が必要なのはわかっていますが、おしゃれしたいし、せこせこした節約もしたくありません。そのため、貯蓄はほとんどありません。こんな私でも貯める女になれますか?
(30代前半・未婚・IT)

A、
質問者さんに質問です。
将来の「なに」のために貯蓄が必要なのでしょう?なぜ貯める女になりたいのでしょう?話題の「下流老人」になるのが不安だから?
目的・目標もなくひたすら預貯金残高を増やしている人に私は会ったことがありません。
なぜなら、お金は人生を楽しむために使うものだからです。

「今、おしゃれを楽しむためにお金を使いたい」という質問者さんは全く間違っていませんし、そして貯蓄している人たちは「これからの楽しみのためにお金を使いたい」から貯めているのです。

お金を貯めることとは、将来いつの時点のどんな楽しみのためにお金を使いたいのか、ということ。
貯める女になりたければ、まずお金を貯める目的や目標を明確にし、「〇〇のために、△年後まで□□万円貯める!」と目標金額を決めましょう。

では目標額が決まったと仮定して本題に入ります。
質問者さんはおしゃれなど「今」を楽しみながら、「これから」のために貯める女になれます。
もちろん小銭単位の節約も必要ありません。
ただし、お金を使う習慣を少し変えていただく必要があります。

① 貯蓄の基本・先取り貯蓄の実践

次のお給料日前に残ったお金を貯蓄にまわすつもりでは、いつまでたっても貯める女になれませんので、貯蓄の基本・先取り貯蓄は必須です。

手取り給与―貯蓄=生活費

生活費の範囲内で今を楽しむためにお金の使い方を工夫しましょう。

②メリハリ消費を心がける

私が実践していることは好きなモノ・コトに対しては贅沢をし、あとは徹底的に抑える「メリハリ消費」です。私はこれをケチケチ贅沢と称しています。
そのためには、自分にとって満足度の高いモノ・コトはなにかを知っていなければなりません。

おしゃれが大好きな女性の場合、「あれも」「これも」「それも」と思いつくことすべてにお金を使っていたら、年収1,000万あっても足りないかもしれませんね。
貯蓄の苦手な人の特徴は、単なる思いつきでの消費行動が多いことです。

例えば、ドラマで〇〇ちゃんが着ていて真似して買ったけれど自分には似合わなかった服、セールの値引き率につられて買ってしまった出番のない重い重いブランドバッグ、会社帰りに駅前のコンビニに必ず立ち寄ってついつい買ってしまうお菓子、習慣のように朝昼と出入りしているコーヒーチェーンetc.
それは本当に好き?本当にやりたいこと?本当に大切?

お部屋やクローゼットの中をじっくりと見回して、今まで何に対してお金を使ったときの満足度が高かったのかを思い出してみましょう。
もちろんよくよく考えた末、思いつきでの消費行動こそが実はあなたにとって満足度の高いものであればそれでいいのです。

③「すべてを満たそうとするから、すべてが中途半端になる」こともある。

おしゃれの楽しみとして「今」の気分は欠かせないものですが、さらに3年~5年単位で考え、自分にとって大切で好きなモノ・コトに対して出費して、あとは抑える。
年間やシーズンごとのウィッシュリストを作って、本当に欲しいものから順に手に入れるようにしていきましょう。
せこせこした節約とは違いますし、一番好きなことにお金をかけているので、我慢している気分は生まれません。また、ウィッシュリストの中にあるアイテムを一つ一つ手に入れていくことで、達成感も生まれます。

10ある予算を2:2:2:2:2とするよりも、
メリハリをつけて5:2:1:1:1にするほうが、本当に大切で好きで必要なモノ・コトこと=自分にとって価値あるモノ・コト、に使うため満足度が高いからです。

例えば私の場合ですが、ファッションのなかでも特に靴が好きで、デザインも履き心地もすべて重視し、気に入ったものは高額でも買い、そして手入れをしながら長く愛用しています。
一方、お仕事バッグ以外のバッグは、コーディネートの色や質感合わせとして使うため、フィレンツェの露店で1つ3,000円程度で買った一枚革レザートートやファストファッションで買ったものなども使っています。

限られた収入の中で今を楽しみながらこれからのために貯蓄するとなると、必然的に周りの雰囲気に流され全く必要のないものを買うことも徐々に減りますし、時と場合に応じて優先順位をつけてモノ・コトを選ぶようになります。
「今」を楽しみながら「これからの楽しみ」を少しずつ叶えている、という実感を得られることでしょう。



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