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仕事の合間にもコーヒーを飲む方は多いのではないでしょうか?カフェで飲めるアメリカンコーヒーとブレンドコーヒー。意味や違いを理解している方は少ないのではないでしょうか? 今回、第一線で活躍するバリスタに取材させていただき、コーヒーの種類の違いを聞いてみました。コーヒーを美味しく淹れるコツも聞けましたよ!
※金額は参考価格です。
フリーランスのバリスタとして、カフェで働くバリスタ育成やショップの立ち上げなどで活躍している、バリスタの石谷貴之氏。ジャパンバリスタチャンピオンシップでは、2009年、2012年、2015年に準優勝し、アジアバリスタチャンピオンシップでは日本代表に選ばれた人物でもあります。
イケメンバリスタとして女性たちにも人気がある石谷氏ですが、このコーナーでは石谷氏に「いまさら聞けないコーヒーの真実」を訊いていきたいと思います! 職場や自宅でコーヒーを飲んでいる女性も多いかと思いますが、その「いつものコーヒー」が、ちょっとした工夫だけでもっと美味しくなるとしたら、知りたいと思いませんか? 今回は、いつものコーヒーを美味しくする方法もお伝えいたします!
その前に、ちょっとだけコーヒーの知識をおさらいしましょう。スターバックスコーヒーのトールとグランデの違いは知っていても、アメリカンとブレンドの違いを知らない、そんな人は多いんじゃないでしょうか?確かに、カフェに行くといろんなコーヒーの種類がありますが、なんとなく「アメリカン下さい」「ブレンドで!」と注文しているだけで、違いを意識していないかもしれません。
よくよく考えてみれば「ブラックください」と言って、ブレンドなのかアメリカンなのかさえ意識しない時もあります。そもそもアメリカンとブレンドって何が違うんでしょうか。バリスタの石谷氏に訊いてみました。
記者 カフェに行くとアメリカンとブレンドがありますが、明確な違いってあるんでしょうか?
石谷 アメリカンはコーヒーをお湯で割って飲みやすくしたもの。やや薄めたものです。ブレンドは2種類以上の産地のコーヒー豆を混ぜて、淹れられたもの。1種類の産地だけのコーヒー豆で淹れられたコーヒーはシングルオリジンコーヒーと言います。
記者 シングルオリジンコーヒーなんて呼び方があるんですか! 初めて知りました。ブレンドは複数の豆をブレンドするからブレンドなんですね。そういえば、アメリカーノなんてコーヒーもあるようですが、アメリカンと違うのでしょうか?
石谷 アメリカンとアメリカーノは違います。アメリカンはコーヒーのお湯割り、アメリカーノはエスプレッソをお湯で割ったものです。使用する豆にもよりますがアメリカーノの方が味を強く感じます。
記者 てっきりアメリカーノってアメリカンのイタリア語読みだと思ってました(笑)。かなり違うんですね。最後にどうでもいい疑問なんですが、アイスコーヒーにもアメリカンとブレンドがあるのでしょうか? 大半の店はアイスコーヒーは一種類しかないですよね? 気になります。
石谷 アイスコーヒーにもアメリカンとブレンドがあります。ですがアメリカンはアイスコーヒーの場合では氷で徐々に薄まっていくのであまりオススメはできません。
記者 いわゆるブラックコーヒーと呼ばれているコーヒーを家庭で美味しく入れる淹れる方法を教えて欲しいのですが!
石谷 ドリップコーヒーの場合、気を付けることはお湯の線は細く注ぐこと。専用の細口ケトルがない場合は急須などで代用できます。
記者 ドバドバ入れないことが秘訣なんですね。今まで豪快にお湯を注いでいました……。ちなみに、ブラックのアイスコーヒーを美味しく淹れる方法なんてあるんでしょうか。
石谷 あります。粉量を多く使い、お湯の量はいつも通り。濃い目に出すことをオススメします。濃く出したら氷で急冷してください。風味が閉じこまれて美味しいです。
1. アメリカンとブレンドは違う(そもそも比べられないもの)
2. アメリカンはお湯を増やして薄めたコーヒー
3. ブレンドは2種類以上の産地のコーヒー豆を混ぜたコーヒー
4. 1種類だけで淹れたコーヒーはシングルオリジンコーヒーと呼ぶ
5. アメリカンとアメリカーノは違う
6. アメリカーノはエスプレッソをお湯で割ったコーヒー
7. アイスコーヒーにもアメリカンとブレンドが存在する
8. アメリカンのアイスコーヒーは氷で薄くなるのでオススメできない
9. コーヒーを家庭で美味しく淹れる秘訣はお湯をドバドバ注がないこと
10. アイスコーヒーは粉の量を増やすと美味しくなる
アメリカンとブレンドって同列で考えてはいけないものだったんですね。ブレンドでアメリカンを作れるわけですし。
カフェのメニューに「アメリカン」と「ブレンド」があったら、そのアメリカンはブレンドをお湯で割ったものかもしれませんし、アメリカン用の豆を使っているかもしれないので、店員に聞いてみると、コーヒーを飲む楽しみが増えそうです。
もっと驚きなのが、アメリカーノがエスプレッソをお湯で割ったコーヒーという事実。エスプレッソは瞬時にコーヒー豆からエキスを抽出する製法なので、普通にフィルターを使って淹れたドリップコーヒーとは違う味になるはずですし、今度カフェに行ったときメニューにアメリカーノがあったら飲んでみてはいかが?
この記事のライター
石谷貴之
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フリーランスのバリスタとして、バリスタ育成やショップの立ち上げ、イベント内でのコーヒーサーブ、セミナー開催など幅広く活動中。SATURDAYS SURF NYCでは国内4店舗におけるコーヒー部門のディレクションを務め自らも店舗に立つ。2015.09にはWACKO MARIA初の基盤店PARADISE TOKYOのコーヒー部門のディレクションを担う。ほかにも、ジャパンバリスタチャンピオンシップ2009年、2012年、2015年にて準優勝、アジアバリスタチャンピオンシップにて日本代表、ジャパンラテアートチャンピオンシップにて審査員、Coffee Fest Latte Art世界選手権にて審査員など、複数の華々しい経歴を持つ人物。SATURDAYS SURF NYC では国内4店舗におけるコーヒー部門のディレクションを務め自らも店舗に立つ。2015.09 には WACKO MARIA 初の基盤店 PARADISE TOKYO のコーヒー部門のディレクションを担う。
編集部員のみーちゃんが「いつものコーヒーを美味しくする方法」についておまけ情報を解説しちゃいます。
前回の「ミルクが合うコーヒー」に続き、バリスタの石谷貴之さんに今回は、「アメリカンとブレンドの違い」も教えていただきました。
そして、意外と簡単な方法で、いつも飲んでいるコーヒーを美味しくすることができることまで、教えてもらえるなんて♪
コンビニコーヒーも美味しいですが、たまにちょっと優雅に自宅で美味しいコーヒーを淹れてみる!なんていうのもいいですね。
では、今回はそんなコーヒーに関する、「女子のためのコーヒー豆知識」を調べてみました。
普段カフェや、喫茶店などで目にするコーヒーのメニュー。あまり気にしてないですが、どんな種類と、どんな特徴があるのでしょうか。ちょっとまとめてみました。
●アメリカン:コーヒーをお湯で割って飲みやすくしたもの
●カフェインレスコーヒー:生豆の段階で90%以上のカフェインを除去したコーヒー
●カフェ・オ・レ:フレンチローストなど、深めの焙煎豆で抽出したコーヒーと温めたミルクを同量で合わせた飲み方
●カフェ・ラテ:エスプレッソに、へスチームドミルクを入れて作るメニュー
●カプチーノ:エスプレッソに、へスチームドミルクとホイップドミルクを注いで作るメニュー
●フレーバーコーヒー:レギュラーコーヒーにシナモンやチョコレート、アーモンドといったフレーバー(香り)を加えたコーヒー
●ブラック:ミルクやクリームを加えないコーヒー
他にも、まだまだたくさんありますが、改めて見ると「あ、そうなんだ?」と思わされますね。
アメリカンとブレンドコーヒーの根本的な違いについては、バリスタの石谷貴之さんから教わり、みなさんも理解されたと思います。
では、双方とも味の違いってどんなところなんでしょう?もちろん、一番のポイントは使用する「豆」によってなんでしょうが、一般的な「味の特徴」を見てみましょう。
●アメリカン
お湯で割っているため、コーヒーの色も余り黒くなく(少し茶色い)、それほど苦味がないので飲みやすいコーヒーです。
●ブレンド
組み合わせや配合によって、味も様々なパターンを作ることができます。3~5種類程度で構成されるのが一般的。そのため、味はお店や淹れる人によって、酸味や苦みなど味や香りも色々変化します。
前回もそうですが、知れば知るほど、コーヒーは奥が深いですね。日々とても身近で私達をホっとさせてくれたり、気分をスッキリさせてくれたりするコーヒー。
コレを機に休日には、豆やドリップにも拘って少しリッチな気持ちでコーヒーを楽しんでみると新しい自分の扉が開けそうですね。
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