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ニキビ治療薬は市販と皮膚科、どう違うの?白にきびと赤にきびの違い

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にきびの症状によって、治療薬の選び方が異なります。また、にきびが出ているところ、その皮膚にあたるものを、清潔にすることも大切です。今回は市販薬を使用した場合と皮膚科を受診した場合の一般的な治療についてもご紹介します。

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目次

大人のにきび、市販治療薬で治す?皮膚科で治す?

こんにちは。薬剤師の遠藤さちこです。

青春時代(言い方が古いw)のにきびは、懐かしくも苦い思い出のひとつかもしれません。大人になって、あんなに悩んでたのはなんだったんだろう?と思えるくらい治る人もいれば、治ったと思ったらまたできた!というのを繰り返している…という人もいるでしょう。

子どもの頃のにきびは、ホルモンによって脂の分泌が活発になることなどが原因であることが多いと思いますが、大人になってからのにきびは生活も多様化し、乾燥やストレス、睡眠不足なども原因になるなど、人によって原因は様々です。

基本的なスキンケア(洗顔と基礎化粧品)をおこなってもにきびが治らない場合、市販薬を購入して使用するか、皮膚科を受診するか、悩むところだと思います。今回のコラムでは、市販薬の種類や使い方、また皮膚科を受診するとどういった治療があるのか、というのを簡単にご紹介します。

なんでにきびはできるの?生活で気をつけることは?

にきびは、毛穴のなかに脂がたまることによっておきます。自然にでてきた脂が、何らかの理由で毛穴の外にでられなくなり、それが時間の経過とともに炎症になる、というものです。これは子どもも大人も一緒です。

大人のにきびは、不規則な生活による睡眠不足や、精神的なストレスによるホルモンバランスの崩れなどにより、皮膚の脂の分泌が増え、新陳代謝が乱され、できやすくなります。 もう耳にタコができているかもしれませんが、バランスの良い食事と十分な睡眠は、肌ストレスにとっても、大切なのです。

また、化粧を落とさずに寝てしまうことで毛穴が不潔になったり、髪が顔にあたったりこすれたりすることで、にきびが悪化します。

こすれは炎症を悪化させますから、洗顔もごしごし洗うのではなく、泡でやさしく洗うのがいいですね。洗顔後のタオルや、枕カバーなどもこまめに取り換えて清潔であることを心がけましょう。

初期のにきびは、これらを心がけるだけで改善する場合もあります。

薬局やドラッグストアで買えるにきび市販治療薬と対処方法

薬局やドラッグストアでもにきびを治療できるお薬を買うことができます。にきびの症状によって、お薬を選びましょう。

・白にきび、黒にきび(赤みがないにきび)

初期のにきびです。お薬は角質軟化成分や弱めの抗炎症成分が入っているお薬を選びます。たとえば、クレアラシルやメンタームアクネローション、メンソレータムアクネスニキビ治療薬などがあります。

・赤にきび(赤みがあるにきび)

炎症がおこると、赤くなって腫れてきます。中心が白くて周りが赤いにきびもこのグループに入ります。この場合は、角質軟化作用のほかに、殺菌作用、抗炎症作用が入っているお薬を選びましょう。たとえば、ペアアクネクリームw、アポスティークリームなどがあります。

並行して生活の心がけを行うことは続けてください。いずれのお薬も、目のまわりの皮膚はうすいので、使用することはさけましょう。

いつ買ったか忘れたけどまだ中身がある…というものを使っていませんか?一度開封したお薬は、2~3ヶ月を目安にして、勇気をもって捨ててしまいましょう。また、痛みや腫れがひどい時、またにきびが広がっている時、2週間以上市販のお薬を使ってもよくならない時は、皮膚科を受診することをおススメします。

皮膚科ではにきびのどういう治療をするの?

初期だからと言って受診してはいけない、ということはありません。早めに何が原因か、どうしたらいいのかを専門医に症状を診てもらって治療してもらう、というのも治療の近道です。

皮膚科でにきびと診断された場合、塗り薬としては、抗菌作用のある塗り薬や毛穴のつまりを取り除く塗り薬がでることがあります。また、抗菌作用のある飲み薬や脂の分泌や皮膚の新陳代謝をサポートするビタミン剤が出ることもあります。

これらは保険治療内の治療です。副作用を感じない場合は、医師や薬剤師の指導のとおりの使用方法をまもり、使用を続けることが大切です。一度出してもらったお薬を、しばらく経ってから自分の判断で使い始めることはやめましょう。

また、保険治療外では、ピーリングやイオン導入、にきび痕にはレーザー治療などを行うクリニックもあります。治療後のケア、自分の肌にどれがあうのか、どういう副作用がでる可能性があるのか、価格はいくらなのか、何回つづけた方がいいのか等を確認して、納得してから受けましょう。

いかがでしたか?時間の余裕がないなど受診が難しい人は、市販薬からでも試してみてください。



この記事のライター

薬剤師、MOT(技術経営修士)

遠藤さちこ

薬剤師、MOT(技術経営修士)薬局、製薬会社、流通会社等で医薬品やヘルスケアサービスに携わる。コンビニエンスストアと薬局の併設店舗の企画業務等も経験。さまざまな立場で医療や健康を見つめ、幅広い情報収集活動と情報発信を行っている。

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