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40代が待っている!第四回目は、毎日の通勤コーディネートについて。一番大事なのは、その日の予定や会う相手にふさわしい装いをすること。そのためには、ワードローブが揃っているだけではだめ。muccoさんが提案するのは、週末に計画性と余裕をもって1週間分のコーディネートを考えることです。
Q.毎朝、通勤コーディネートが決まらなくて、がっかりする日もしばしば。muccoさんは、いつ通勤コーディネートを考えていらっしゃるのですか?また、コーディネートを決めるうえでコツがありましたら教えてください。(20代後半・未婚・金融)
A.michill世代は、やりたいこともやらなければならないこともたくさん!前の日はシステムトラブルで残業、そして朝はいつもと変わらず6時に起きて8時半出社、朝一で他部署とのミーティングもある(ちょっと気になる先輩も参加♪)、あ~何着て行ったらいいの?
…これでは出勤前から疲れてしまいますよね。
どんなに素敵なワードローブが揃っていても、忙しい朝や前の晩に時間に追われながら考えるのでは、その日の予定にふさわしいコーディネートは難しいでしょう。前日のトラブルは予期せぬものですから仕方ないとして、他部署とのミーティングやクライアント訪問、仕事帰りのプライベートの予定などは、週が始まる前にわかっているものがほとんど。
私は時間に余裕のある週末に、5日分の予定に合わせたコーディネートをまとめて組み立てていました。1週間単位にすると、同じアイテムを週に2度着ること(私はこれが苦手)が防げますし、クリーニングに出したり、洗濯するタイミングもわかりますので、とても効率が良かったのです。
1.週末に次の1週間(5日)分の仕事・プライベートでの大まかな予定を把握し、内容・場所・相手に合わせ、優先順位をつけます。
例として、私が米系金融情報会社でアナリストチームアシスタントをしていたころの予定を表にしてみました。
2.では、優先順位1からコーディネートを決めていきましょう。
洋服、アクセサリー、靴、ストッキングやタイツの色まで具体的にコーディネートできれば、なお良し。
3.優先順位1と同じにならないように、優先順位2を決めます。
気にならない人はかまいませんが、私は全く同じ通勤コーディネートを週に2回着ると、自分の余裕のなさを突き付けられたような気がしてモチベーションが下がるため、避けています。
4.同様に優先順位1、2とかぶらないよう優先順位3を決めましょう。
5.特に予定のない日は、会社のドレスコードの範囲内で天気予報に合わせ、着たいものをコーディネートします。
例えば、火曜日はチームミーティングがありますが普通のオフィスカジュアルでOK、木曜日は春らしい陽気になりそうなので新しく買ったスカートを履いてみようかな、など。
また、女性にとって気分はとても大事ですので、朝起きたときの気分で変更することもありました。ただし、時間に余裕がある時だけ。
6.コーディネートはなるべく前日の晩にストッキングまでセットし、用意しておきましょう。朝、慌てなくて済みます。
7. ここまで決まっていれば、急な予定が入っても大丈夫。別のワードローブで対応できます。イブニングドレスが必要であれば話は別ですが…。
8、優先順位をつけてコーディネートを組み立てると、自分のワードローブに足りないもの・不要なものがわかります。それに合わせてお買い物をしたり、不要なものを処分すれば、いわゆる「お気に入りだけのクローゼット」に変化していくでしょう。
9、私は自分のワードローブをほとんど把握しているため、日曜日の夜にお風呂にゆっくりつかりながら考え、コーディネートを記憶していました。慣れないうちはクローゼットの前でワードローブを見ながらコーディネートを組み立て、スマートフォンなどで写真にとったり、メモしましょう。
20代半ばで出会ったココ・シャネルの言葉に、こうあります。
「美しさは女性の“武器”であり、装いは“知恵”であり、謙虚さは“エレガント”である」
武器にできるほどの美しさは残念ながら持ち合わせず、謙虚さも加減が難しい。でも装う知恵ならば誰でも手に入れられるはず、と勇気づけられました。
ファッション業界で働く人を除き、職場はおしゃれするために行くところではありません。しかし、外見が与える印象が仕事や人間関係に大きく影響するのも事実。その日の予定や会う相手にふさわしい装いは、マナーであり、相手への敬意や思いやりです。
相手も喜びますし、それを見たあなたもうれしくなる。素敵なことだと思いませんか?
※装う知恵に興味のある方は、『ケチケチ贅沢主義』をぜひご一読ください。
この記事のライター
mucco
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ケチと贅沢の両立を目指すライフスタイルを綴る「ケチケチ贅沢日記」を2008年より運営。今や月間100万PVを誇る人気ブログ。東北地方の短大を卒業後、東京で服飾雑貨の販売とVMD(ヴィジュアルマーチャンダイジング)に従事。学生時代から好きだった英語を生かそうと雑誌翻訳業を目指しながら働いた外資系企業で、経済的自由と多様性の大切さを知る。
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