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こんにちは。埼玉の整理収納コンサルタント・片付けオタクのともよです。今回はお客様宅でよく見つかる、お部屋が片付かない意外な理由をご紹介します。
お片付けをしようとした時に、あなたはまずどんな行動をとりますか?
「ここに本が入りきらないからカラーボックスを買い足そう。」「新生活で物が増えたからカゴを買ってきて入れよう。」というように、すぐに家具や収納グッズを買ってきていませんか?
このような発想をしてしまうのは、仕方がないのです。
なぜなら、私たちは「片付け=しまう」とインプットしているから。
お片付けサポートでお客様宅にお伺いすると、例えば、リビングの床面積が10畳あるとして、本来広々と暮らすことができるはずのスペースの1/3(3畳)ほどが家具や収納グッズで埋まってしまっているお宅をよく見ます。
無計画に家具や収納グッズを買い足してしまうと、家具がある、収納があるからと、そこにしまい込んでしまい、物を呼び込む呼び水と化してしまう現象が起こります。
片付けようとして取った行動が、意外にも片付かなくさせていることに気付かないパターンはとても多いのです。では、どう見直したら良いかを説明します。
見直すべきは、造り付け収納です。
「造り付け収納」というのは家にもともと備わっているクローゼット、パントリー、下駄箱、納戸などのことです。
本来、そのスペースを優先して収納を考えていくものです。
家の収納量を決める「収納率」は住宅の総床面積の10~12%(マンションは8~10%)あればちょうどよいとされていて、そこに物が収まり切っていないという場合は、たいてい家の許容量に対して物の量が多すぎることがほとんどです。
造り付け収納を見直す時は、まず中に入っているものを全部出して把握します。片付けるどころか散らかってしまうのではと心配になる方もいらっしゃるかも知れませんが、ひとつ残らず思い切って出すことが大切です。
そして、不要なものがあれば取り除き、物の量をちょうど良い状態にしていくと、空きスペースがうまれます。
物が多い場合、要る物も混在・点在してしまっているケースが多いので、そこからさらに種類や分類で分けて収納の下準備をします。
その後、
①造り付け収納に入りきらない場合
②使う場所の近くに収納スペースがない場合
に限り、家具や収納グッズを購入するのが正しい順番です。
家具や収納グッズも物には変わりありません。導入する時にはまず物を出して整理する。それが先決です。
一見手間であっても、その手順を守ることが、毎日の散らかりやストレスを回避する有効な手段なのです。
あなたのお家はいかがですか?片付けているつもりが何だか片付かないという場合、改めて家全体をよく見てみてくださいね!
この記事のライター
つづきともよ
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物屋敷(ものやしき)住人だった小学生の頃から片付けが大好きな筋金入りの片付けオタク。片付けを仕事にする夢を叶えるべく2020年に整理収納アドバイザーとして起業。【“もの”と“わたし”が両想いになるお片付け】をテーマに、お片付けのサポートや講座を開催。現在は上位資格である【整理収納コンサルタント】に挑戦中。埼玉県在住、小・中学生3児の母。
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