更新日:2021年9月17日 / 公開日:2021年9月17日
バリバリ働いてきた20代~30代前半。結婚を機に仕事を辞める際の葛藤と、その時どうしたのか?そして、育児の悩みを抱えながら過ごす毎日の中で、失っていた"自分の時間"を取り戻した際、筆者がしたかったこととは…?
私自身を振り返ると、10代の頃からのアルバイト時代を含め、接客業にばかり就いてきました。
人と関わるお仕事は大変なことも多いですが、結局人と関わるのが好きなので、社会人になって選んだのもアパレルの販売員でした。
それから、資格を取って介護の仕事をして、仕事をかけ持ちしながらスクールに通い、全ての資格を取ってネイリストとして働いていました。
好きなことばかりをした日々はあっという間でした。その中でも"人の役に立てた"という経験は私の中で大きな収穫でした。
その後、結婚をしました。すぐに子供ができたらいいなぁと思っていましたが、そう簡単にはいかず。病院に通うことにした為仕事を辞めることに。
しかし、退職への不安は大きく随分悩みました。
ネイリストは腕が落ちるとまた0からのスタートなので、これまで築き上げた技術や人間関係を全て失う怖さや、働きたくなった時、子供を預けて働くには仕事がないと預けられないのに、今辞めたらどうなるんだろう...と日々ぐるぐると考えました。
でも、命を授かろうという時に"自分も赤ちゃんもって欲張りなんじゃないか…?"そう思って専業主婦を選びました。
今考えてもどちらが正解とは言いきれません。
しかし、あの時仕事を辞めたことで子どもと長くいられたり、妊娠中に入院をしたこともあり、どっちみち働きたくても働けなかっただろうということ、仕事と育児を両立する際に必要なキャパシティを考えたら、私には専業主婦が合っていたと思います。
あの時は確かに色々失ったかもしれませんが、その後得たものもたくさんあると思い、後悔はしていません。
育児は、基本的に子供中心なので、独身時代に心のリセットタイムだった“自分の時間”は長らく設けられませんでした。
しかし、子供が2歳を過ぎた頃から、お昼寝や夜に寝る時間が決まって、自分一人の時間が捻出できるように。
その時に感じたのは、“人の役に立ちたい”という懐かしい気持ちでした。
さて、ではその手段をどうしよう?
まだ子供は2歳。家で見ていますし、コロナ禍で今から外に働きに出るのは現実的ではありませんでした。
そこから在宅でできる仕事に絞り、“自分が1番ワクワクすること”を中心に探しました。
そして、これまでの仕事の経験が生かせて、子供がいてもできる仕事、と考えた時に 幼少期から絵を描くのが好きだったので、イラストを描いて販売してみよう!とチャレンジすることにしました。
現在は子供のお昼寝中や家族が寝静まってから絵を描く日々。ご依頼者様とのやりとりには、これまでの経験が全て生かされ、とてもやり甲斐を感じています。
1度は好きな仕事を辞めましたが、子育てを理由に後ろ向きになるのは子供にも失礼なので、生き生きとした母親として子供の記憶に残るといいなと思いながら楽しく活動しています。
0から1歩を踏み出すまではドキドキしますが、時々隣で一緒に絵を描く娘を見て、新しいことにチャレンジしてみてよかったと思っています。
この記事のライター
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