更新日:2021年10月26日 / 公開日:2021年10月26日
私は整理収納アドバイザーとして、お片づけに悩むご自宅を訪問し、収納改善や片づけサポートをしています。整った暮らしには収納も大切ですが、最も大切なことは物の適正量をキープすることです。物の量は、それぞれの家庭のライフスタイルやスペースによって異なりますが、「どれくらいあればいい?」と疑問に思っている方が多いですよね。そこで今回は、物の適正量についてお伝えします。
何気なく暮らしている中で、物の適正量を意識している人は少ないと思います。
洗剤や、シャンプ―などの消耗品なら、安い時にまとめて買ったとか、ある事を忘れて買ってしまった人も多いかと思います。
衣類なら、かわいい服が売っていた、セールになっていた、という感じで買ってくることもありますよね。
ギューッと詰め込めば、何とか入っている人もいれば、すでに物が収納に入りきらなくて、床置きをしたり、物置き部屋がある人もいるかもしれません。
住まいのスペースには限りがあり、本来収納すべき場所に入り切らない量は、適正量とは言えません。また、詰め込んで入っていたとしても、出し入れがしにくかったり、数を把握できていなかったりすると、適正量ではありません。
食べる物に適正な量があるのと同じで、物の量にも適正な量があります。
食べ過ぎたら、運動してカロリー消費したりするように、物を買い過ぎたら、手放していく(使う・ゆずるなど)必要があります。
では、物の適正量は、いったいどれくらいの量なのでしょうか?
必要な数から決めていく方法と、スペースから割り出して考える方法があります。ライフスタイル、家のスペースによっても物の量は大きく異なってきますが、今回は、一般的な事例として、どれくらいあればよいのか、考えてみましょう。(今回は防災用品とは別にして考えています。)
タオルは、かさばるアイテムで、収納スペースを占領してしまう事が多いです。
どこのお家にご訪問しても、日常使いのクタクタになったタオルがあり、戸棚の奥の方に、使っていない良さそうなタオルが大量にあり、さらに納戸の中には、頂き物の未使用のタオルもある、ということが多いです。
また、古くなったタオルを掃除にでもしようかな?と袋に入れたタオルも大量にありませんか。
タオルの適正量は、洗濯の頻度にもよりますが、家族の人数×2枚+予備(2枚)でいいでしょう。
我が家のバスタオルは10枚です。(バスタオルよりも少し小さめのタオルを使用)
クタクタになったタオルは処分し、眠っていたキレイなタオルを使い始めませんか?
今回はバスタオル(お風呂上りに身体を拭くタオル)について考えてみましたが、タオルといっても、洗面台やキッチンで使うハンドタオルもあります。それぞれに適正量を決めてみてくださいね。
1つあたりは、そんなに場所をとらないし、さらに、賞味期限もなく、くさらないから、と気を抜いてしまい溜め込みがちなアイテムです。
例えば、上の画像(お客様事例)は、排水管の洗剤ですが、ある事を忘れて、どんどん買い足してしまい、どれも使いかけになっていいます。本来、適正量は1本でOKです。
なくなってから、買ってもじゅうぶん間に合います。
ゆとりを見たとしても、なくなりかけたら、1本購入してくる。
1つの洗剤だけで考えると、たいした量ではないような気もしますが、家中の様々な洗剤や消耗品、その全ての物が数倍の量があるということです。
消耗品の適正量は、今使っている本数でOK。使用頻度が高い物は、今使っている数+1つが目安です。
少し安かったからと買い込んで、大切な住まいのスペースを占めるのはもったいないです。物にも家賃が発生していると考えてみてくださいね。
衣服は趣味や仕事の服装などでも大きく関係してくるので、何枚あればいい、と一概に言えませんが、まずはご自身のクローゼットスペースに合わせて決めていくといいですよ。
クローゼットバーにかける適正量は、クローゼットのバーの長さ÷3(cm)が目安です。
例えば、100mのクローゼットバーがあれば、バーに掛けることができる数は33枚くらいです。
ちなみに、私は100cmのバーに30本の衣服を掛けています。ハンガーの数も決めているので、それ以上増えないように管理しています。
もちろん、他にも、引き出し内にたたんで収納している服もありますね。
衣服の中では、コートやアウターは数を決めていきやすいと思いますが、カットソーやニットなどにも適正量を決めてください。
いきなり全ての物を管理するのは難しいと思いますが、こだわりが少ない物から適正量を決めてみるのがおすすめです。
慣れてくると自分の家には何が何個あればいいのかわかるようになり、買いすぎやため込みすぎを防げるようになります。
適正量を管理することは住まいの健康を維持することであり、家族が快適に暮らしていくために必要なことなので、ぜひ試してみてくださいね。
この記事のライター
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