頑張ってるあなたはきっと誰かのためになっている!そんな自分にご褒美を…

更新日:2021年11月17日 / 公開日:2021年11月17日

ネイリストって華やかなお仕事??いいえ、お客様を華やかにすることをやりがいにする、縁の下の力持ちです。子育てをしたことで知った、あの時のお客様の満面の笑顔の意味とは…。そして、毎日頑張る自分にリフレッシュタイムというご褒美を。

他のおすすめ記事を読む
ダイソー姉妹店で買えるなんて…1000円だけどむしろ安く感じる!天然素材のランチグッズ

ネイリストになるまで

ネイリストは華やかそうに見えて実はとっても肉体労働です。

多くのネイリストは、首や肩や腰を痛めています。

また、民間資格でありながら、人の爪を直接触ることから、怪我とも常に隣り合わせなので、厳しい衛生管理の知識や高い技術が求められます。

資格取得の際は、実技のハンドモデルをしてくれる人と予定を合わせながら何ヶ月もほぼ毎日練習をし、実技試験と筆記試験に取り組みます。

そして、無事に資格を取得しサロンに勤めてからも、サロンワークで必要な技術の習得に向け、サロン勤務の後に反復練習を根気強く繰り返します。

お客様の為とはいえ、今振り返っても強靭な精神力が必要とされていたと感じます。

この努力の日々は、学生時代の部活動の記憶のように、辛く大変な出来事を乗り越えさせてくれる支えとなってくれ、その経験がネイリストとしての自信となり、サロンワークができるようになっていきます。

あの笑顔の本当の意味

ネイリストは爪の上という小さな世界にデザインを施すという繊細な作業をしながら、同時にお客様には楽しい時間を過ごして頂けるよう"接客"もするので、とてつもない集中力が必要です。

ネイリストには、施術内容とは関係の無いお話をしながら手を動かせることが必須なのです。が、時には初対面なのに奇跡的な共通点が見つかったり、コアな俳優さんのファン同士であることが発覚したり、なにかしらのきっかけでお話に花が咲き、手が止まりがちになることも。

そうすると、次の予約があるので途中から大慌てで施術することになったりします(笑)。

そんなある日、初めてご来店されたお客様は、まだ喋れない月齢のお子様がいらっしゃる方で、独身時代から大好きだったネイルが数年ぶりにできることにとてもワクワクされていました。

施術中は日々の何気ないことや、お子様のことを沢山沢山お話されながら、少しずつ出来上がっていくネイルデザインを見てはニコニコされていたのが印象的で、帰り際には何度も何度もお礼を言って下さいました。

そして、こちらもつられるくらいの満面の笑みで帰られていきました。

数年経った今でも覚えているあの満面の笑み。

あの笑顔の正体を、私は子育てを経験して知ることになりました。

自分の時間 

子育てが始まった頃、毎日どんどん成長する子供のことや、変化する自分の体や気持ちのこと、初めての育児で感動したことや、漠然と感じる不安など、誰かと話したいのに誰にも話す機会がないことが多かったです。

子供に話しかけても一方通行に感じる頃は「大人と喋りたい...」と私もよく思っていました。

あの時来てくださったお客様もちょうどそんな時期だったのでしょうか。「子供は可愛いけど、自分の時間も欲しいんです」とちょっと申し訳なさそうに仰っていたのを覚えています。

子育てをしていると、自分のために自分の好きなことができた時、それまで以上に嬉しくなるため、あの時のお客様もそんな気持ちだったのかなぁと想像します。

ネイルサロンに来るための時間は、すんなり確保できた時間だったかもしれないし、苦労して捻出した時間だったかもしれない。あの頃はそんなことも想像できなかった私ですが、お客様のリフレッシュのお役に立てたことは今更ながらとても嬉しく、温かい気持ちになります。

心を亡くす前に

ネイルの他にも、ヘッドスパや美容院、足ツボや贅沢スイーツ、お部屋にお花を飾ったり、ホットタオルをお顔に乗せたり。

なにかひとつでも息抜き方法を持っていると、自分も周りも安心です。

お仕事や子育てなどで忙しいと、文字通り心を亡くしてしまいます。

お仕事をされている方は、頭をお仕事から切り離して休む時間を。子育て中の方は"たまには1人になりたい"という気持ちに罪悪感を持たないようにして、日々頑張っている自分に、好きな方法で優しくしてあげてほしいなと思います。



この記事に関連するキーワード

この記事のライター

新着

ログイン・無料会員登録