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40代の婚活は「自分を知る」ことかもしれない。婚活歴5年を超えたOTONA SALONE編集部長・アサミ(49歳)。これまでの婚活で100人以上もの男性と出会ってきた。
ジェントルさんと二度目の別れが訪れ、また振り出しに戻った40代独女。新たな恋愛はできるのか? 久しぶりに学生時代からの親友Y(女性)と会い「本当の好みのタイプ」を探っていくことに……。この話は40代独女の「実名 顔出し」で書いている、リアル婚活改め、パートナーを探す活動=「パー活」ドキュメントである。
【40代編集部長の婚活記#285】
婚活を始めて5年半以上。そのうち、1年8カ月は一人の男性との交際があったけれど、なにげに長期化している。その原因は……「ぼんやり」しているからだと思う。結婚に対しても、男性に対しても。
正直、自分でも好きな男性のタイプがわからない。過去の恋人は、告白されて付き合った男性ばかりだった。そのせいか、タイプがかなりバラバラだと思う。学生のときからの親友Yから見ても、私のタイプはよくわからないらしい。
親友Y「好きな男性アイドルのタイプはブレないのにね」
アサミ「自分でも統一感あると思う」
親友Y「完全に王子様系よね。セクシー系でも元気系でもなく」
アサミ「間違いないわ」
初めてファンになった男性アイドルはデビュー当初のトシちゃん。キラキラの王子様系だった。まったくの余談だが、2022年現在はなにわ男子のみっちーファン。彼ももちろん王子様系。
親友Y「でも、歴代の元彼たちが王子様系ってワケじゃないでしょ」
アサミ「全然違う」
親友Y「受け身で付き合った相手ばかりの中、唯一そうじゃなかったのがジェントルさん」
ジェントルさんのときは、どちらからとも言い難い始まりだったが、 受け身スタートの付き合いではなかった。
アサミ「そうね」
親友Y「彼に対しては自分から“好き”っていう感情が芽生えたわけじゃない」
アサミ「うん」
親友Y「別れちゃったけど、ジェントルさんにヒントがあると思うんだよね」

アサミ「なるほど」
確かに…。他の元彼たちは告白されて意識するようになったけれど、ジェントルさんは初めて会ったときからピンときたというか、“なんかステキ”と思った。
親友Y「彼の好きだったところと、気を使っちゃったところを見直してみるのって大事じゃない?」
アサミ「確かに」
親友Y「ちょっとさ、好みのタイプを深堀りしていこうよ」
バッグからペンとノートを取り出した親友Y。
親友Y「私が質問していくからさ、答えてよ」
親友Y「初めて彼に好感を持ったのは、どんなことだった?」
アサミ「なんだろう。あ、すごくレディ・ファーストだったことかな」
親友Y「たとえば?」
アサミ「料理を取り分けたり、先を歩かせてくれたり、ドアを押さえてくれたり、後ろから守ってくれる感があったり……すごく優しくて」
親友Y「優しくてレディ・ファーストな男性ね」
アサミ「最初だけレディ・ファーストでもだんだんしなくなる男性がいる中、彼はずっとそうだった」
ケンカしたときも、別れ話をしたときも、レディ・ファーストな姿勢は変わらなかった。
親友Y「質問なんだけど、さっき言ってた『先を歩かせる』ってどういうこと?」
アサミ「飲食店から出るとき、お見せの広さによっては通路を並んで歩けないでしょ? そういうとき、お先にどうぞってしてくれるの」
親友Y「彼が先を歩くんじゃなく」
アサミ「うん。なんか新鮮で」
親友Y「彼が先導してくれたほうが歩くにはラクじゃない?」
アサミ「混んでる場所ならそうだけど……。なんていうのかな、『私についてきてくれる感』があった」
親友Y「ついてきてくれる感!? ナニソレ?」

アサミ「いや、別についてきてほしいってワケでもないんだけど」
親友Y「何言ってるかよくわかんない」
アサミ「なんて言ったらいいのかな……。あ、『オレについてこい』感がなくていいなって思ったの」
親友Y「ふーん。つまり、『オレについてこい系』がタイプじゃないってことだ」
アサミ「平たく言えばそうかも」
オレについてこい系より、私についてきてくれる系……。
親友Y「元彼にはそういうタイプいたよね?」
アサミ「いた。どっちかといえば、ジェントルさん以外みんなそうだったかも」
親友Y「ずっと『ついてこい系』の彼だったけど、実は『ついてきてくれる系』のほうが居心地よかったんだ」
アサミ「そういうことかも」
親友Y「これはわりと重要なポイントじゃない?」
アサミ「そうかな」
そっか。なにげに私、主導権は握りたいほうなのか……? 相手に合わせられるほうけど……って、そうか。合わせちゃいけないのか。
親友Y「彼と相性合うなって思ったことは?」
アサミ「味覚や嗅覚とか、感覚的な好みは合うなって思った。食べるもの、食べる場所、好きな香りとか」
親友Y「それ重要よ。むしろ、それが合わないのに付き合ってた彼もいたってこと?」
アサミ「振り返ってみればそうかも。私、お酒は嗜むけど量を飲めないじゃない」
親友Y「そうね」
アサミ「だからデートでは料理を楽しみたいの。だけど、以前お酒好きな人がいて、彼は飲み始めるとあまり食べなくて。一緒に料理を楽しむようなデートとかできなかったのね。いま思うと彼に合わせてたなぁって」

親友Y「お酒重視派だったのね。ジェントルさんは料理重視派だったんだ」
アサミ「うん。というか、彼はお酒を飲まない人だったのよ」
親友Y「アルコールが飲めない人だったんだ」
アサミ「実は飲めなくないんだけど、ある時からお酒をやめたらしくて」
親友Y「じゃ、デートのときはノンアルコール!」
アサミ「彼はそう。私は1~2杯飲んだり、ノンアルコールだったり」
親友Y「っていうことは、料理は一緒に楽しみたいけど、お酒は一緒に楽しめなくてもいいんだ」
アサミ「うん。お酒は別に気にしない」
親友Y「彼と一緒にいてラクだったのはどんなところ?」
アサミ「なんだろ……。美容トークで盛り上がれたことかな」
親友Y「そうなんだ」
アサミ「同世代の男性ではめずらしいくらい美容男子だったのね。だからデートでコスメカウンター巡りはよくした」
親友Y「口紅のプレゼントもあったもんね」
アサミ「そうそう。まだお付き合いする前だったけどね」
親友Y「プレゼントのセレクトが女子っぽいよね」
アサミ「うん。だからその頃は『ゲイかなぁ』と思ったし」
親友Y「付き合ってからのデートでもコスメカウンター巡りしてたの?」
アサミ「うん。フレグランスのテイスティングなんかもよく一緒にやってた。それで彼が香水買ったり、私がルームフレグランス買ったり」
親友Y「ある意味、美容っていう趣味が一致したんだ」
アサミ「そうなの。だから女性と一緒にいる感覚に近かったのよね」

親友Y「あ、それも重要なポイントじゃない?」
ひらめいたと言わんばかりの表情をした彼女。
アサミ「どういうこと?」
親友Y「まさに自分で言ったことよ」
アサミ「私が言ったこと? え、どの部分?」
美容男子がポイントってこと? コスメカウンター巡りができる人ってこと? 我ながら、自分で話した何がポイントなのかよくわからずにいた。

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この記事のライター
OTONA SALONE|オトナサローネ
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