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「聞き上手」がうまくいく!――「聞くのが苦手」「人の話を聞く時間が苦痛だ」という人は多いものです。でも、ちょっぴり「聞き方のコツ」を押さえるだけで、聞くのが楽しくなり、コミュニケーションがうまくいくようになり、まわりから好かれるようになります。
今回は、大人気の書籍「人は聞き方が9割」から抜粋で、すぐに取り入れることのできる傾聴の極意をお送りします。
前著『人は話し方が 9割』で紹介した話し方で、「拡張話法」というものがあります。
これは自分から話題を作る話し方ではなく、相手が投げかけた話題を広げていくことで会話を展開させていくという手法です。
この拡張話法は5つの項目で構成されています。
1つめが感嘆、
2つめが反復、
3つめが共感、
4つめが称賛、
そして最後が質問。
本当はすべて大切なものです。
しかし今回、「魔法の傾聴」として、この中で特に相手の心をひらくものとして、感嘆と称賛をセレクトし、合体しました。
なお、この「感賛」は、私がそう思うからということではなく、話し方の実践講座をやっていくなかで、クライアントの意見として一番多く結果が出たキーワードがこの2つです (※ちなみにこの言葉は造語なので、辞書で調べても出てきません。あしからず) 。
感嘆は相手の話に対する聞く側の驚きの表現です。 例えば「わあ」「へー」「ほー」「おー」「きゃー」など。
私たちがふだん無意識に使っているリアクションワードですね。
そして称賛は相手を称える言葉です。
「すごい」「素敵」「いいね」など。
魔法の傾聴ではこの2つをセットで使っていくようにします。
「最近、会社で役職が上がったんだ」→「わあ、すごいじゃん! よかったねー」
「私、最近、犬を飼い始めたの」→「おー、犬か。いいね! かわいいよねー」
「今日はこんなレストランに行こう」→「きゃー嬉しい。私が行きたいって言ってたの、覚えてくれてたんだね、さすが」
こういう感じで「驚き+ほめ」をひとまとめにして相手に返していくのです。 これは自分の中で「ちょっとオーバーかな」と思うくらいでやってみましょう。魔法の傾聴で特に大切にしているのが「感賛」です。
この「感賛」に思いを乗せることで、その後の相手のテンションがほとんど決まります。
リアクション美人の会話のスタートは「感賛力」から始まります。
表情、うなずき、姿勢、笑い、そして感賛。
この 5つが相手が自然と話し、あなたのことを勝手に好きになる話の聞き方、つまり魔法の傾聴です。まとめるとこうなります。
「私ね、思い切って起業しようと思ってるの」と相手が言ったとしましょう。その時あなたが魔法の傾聴を使うとこうなります。
「体を少し前傾姿勢にし (体勢) 、うなずき (うなずき) とともに笑顔を作る (表情)。そして『おー! (感嘆) 、いいね (称賛) 。すごいじゃん (称賛) ! ははは (笑い) 、うん、〇〇ちゃんはやっぱりすごいよ (称賛) 。とても勇気のある決断だったね(称賛)。絶対応援するね』」
これだけです。
このセットだけで、相手は「この人に言ってよかった」と間違いなく感じます。
魔法の傾聴を詳しく説明しましたが、1つずつ分解して説明すると、数が多いように感じるかもしれません。しかし、いざやってみようとなると、逆に分解して1つずつやろうとするほうが難しいのです。
最初はぎこちないかもしれませんが、慣れてくるとセットのほうがやりやすくなり、簡単に習慣化できます。
相手の反応に対していかに驚きと称賛を表現できるかで、相手とのその後の会話が変わると覚えておきましょう。
上手な「感賛」ができるかどうかで、その後の会話の盛り上がりが変わる

人は聞き方が9割
この記事のライター
OTONA SALONE|オトナサローネ
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