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外見は整えることができても、言葉遣いは一日で身に付けるのは難しいものです。教養が表れる部分でもあるからこそ、品のあるきちんとした言葉遣いを学びましょう。今回は、つい口走ってしまいがちだけれど気を付けたい言葉遣いや、いつもの会話に品を添える言葉選びのポイントを(一社)日本プロトコール&マナーズ協会松田先生にお聞きしました。
【連載/気品を身につけるシンプルな教え#34前編/とっさの言葉遣い編】
身につけているものをほめていただいたときなどは、自然と「ありがとうございます」と言えますが、性格や容姿などを褒められたときは、すぐに「ありがとうございます」と答えてよいのか迷うことが多いのではないでしょうか。
褒められると“とんでもない”と返答していませんか。しかし、“とんでもない”は“かたじけない”などと同様、その6文字でひとかたまりの言葉です。“ない”の部分だけ切り離して丁寧語に言い換えることはありません。“とんでもない”と言わずに、「とんでもないことです」を使うようにしましょう。
またすぐに否定してしまうことは、相手の心を拒否することになってしまいます。相手からの褒めていただいた言葉に対して、感謝の心を表すことができることは素敵なレディの証です。
さらに、エレガントに答えるとしたら「もったいないことです」や「身に余るお言葉をありがとうございます」などを使ってみるのもおすすめです。「うれしいけれど、恥ずかしい」という気持ちを表す言葉を使うとエレガントになります。
「この製品を知っていますか?」と尋ねられた際に、「存じ上げております」はおかしな言葉遣いだということは案外知られていません。このようなシーンでは「存じております」だけでよいでしょう。
“上げる”という言葉遣いは持ち上げなくてはならない相手(人間)がいる際に使う敬語となり、それ以外で使ってしまうと、違和感のある印象を与えてしまう恐れがあります。
「○○さんを知っていますか?」と目上の人に尋ねられた場合には「はい、存じ上げております」と返すのがよいのです。
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OTONA SALONE|オトナサローネ
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