/

ホテルを使用するとき、具体的なシーンの対応で明確な決まりがないと振舞いに迷いがでます。覚えておきたい13のポイントを(一社)日本プロトコール&マナーズ協会松田先生にお聞きしました。
【 連載/気品を身につけるシンプルな教え#35 前編/ホテル編】
ホテルのロビーで待ち合わせをする機会も多いと思いますが、待ち合わせをした方を見か
けたらすぐに立てるように、ソファーに軽く腰かけて待つとよいでしょう。ソファーに深
く腰掛けてしまうと、すっと立ち上がれずもたもたしてしまう場合があります。非日常の
場であるホテルでは優雅に、そしてエレガントに振る舞えるように心がけるとよいですね。
チェックイン前でもほとんどの施設は宿泊日であれば預かってくださいます。その際は宿泊者であることがわかるように伝えてください。しかし、どこのホテルも同様ではないので確かめてからチェックインを。
チェックアウト日も、ほとんどの施設が預かりの対応をしてくださいます。ただし、貴重品は入れないようにし、必ずその日中に引き取りを行ってください。
また、ホテルにはクロークがありますので、賢く利用したいものです。大きなバッグやコートなどを手に持ちながら、レストランや催し物の会場に行くのはスマートではありません。
予約時に到着時間を伝えるホテルが多くなっています。伝えた時間より大幅に遅れる際は、必ず連絡をしましょう。連絡なく大幅に遅れるとキャンセル扱いとなる場合も。
また、宿によっては夜間は扉に施錠するところもあり、チェックインできなくなってしまうケースもあります。一本連絡をいれるというマナーを守るだけで、待つ宿の方も安心して待ってくださり、互いに気持ちよく過ごせるものです。
ホテルの部屋の中ではリラックスして過ごしたいものです。しかし、ショートパンツ&タンクトップ、またはバスローブやパジャマに着替えた後にそのまま部屋を出ることはNGです。
特に高級ホテルでは肩や胸が出る露出が多い服装、ビーチサンダルなどカジュアルすぎる履物は避けましょう。一歩部屋を出たらそこは公共の場所だと心得てください。一緒に宿泊されるお客様への心遣いですね。
名前の欄に本名を書きたくない場合、ペンネームやSNSアカウントなどで済ませられないか?などと思う方がいるかもしれませんね。しかし、基本的には本名を記載する必要があります。事故や天災があった場合に、保険や補償の対象外になったり、旅行業法に抵触するという考え方もできるといわれています。
高級ホテルでは、本来は持ち込み不可です。食事を提供する宿では、食事なしプランであっても食中毒などのリスクから禁止されているところも多いようです。最近は、ホテルや宿自体にコンビニストアなどを併設しているところも多くなり、厳密に禁止されていないケースも増えています。たとえ持ち込みができたとしても、散らかしっぱなしで帰るのはマナー違反です。
本来、ホテルスタッフの清掃の仕事は宿泊先が提供したものを片付けること。持ち込んで部屋を汚したり、食べ物のにおいが残ったり、宿やホテルの方に片付ける手間をかけるのは失礼です。自身で持ち込んだものは、片付けて帰りましょう。
ホテルで宿泊の場合、食事をする時など部屋を出ることがありますが、この時に、スーツケースを広げたままにせずに、簡単にまとめてから部屋を出るとよいでしょう。すべてをバッグにしまうところまではしなくて結構ですが、清掃の方はむやみにお客様の荷物に触るわけにはいきません。ある程度荷物はまとめ、清掃の邪魔になる場所には、ものは置かないようにしましょう。
例えば、ベッドの上にものを置いておくと、シーツの交換ができない場合もあります。
また、貴重品はセキュリティボックスを使うか、自身で持っておくようにしましょう。間違って捨てられそうなものは、片づけておいた方がよいでしょう。清掃の方が掃除に困るような状態は避けるのがマナーです。
この記事のライター
OTONA SALONE|オトナサローネ
1153
女の欲望は おいしく。賢く。美しく。OTONA SALONE(オトナサローネ)は、アラフォー以上の自立した女性を応援するメディアです。精神的にも、そして経済的にも自立した、大人の女のホンネとリアルが満載。力強く人生を愉しむため、わがままな欲望にささる情報をお届けします。[提供:主婦の友社]
ライフスタイルの人気ランキング
新着
公式アカウント