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ビジネスにおいて、守らねばならないことの一つに「席次」があります。さまざまな状況に応じた席次や立ち位置の並び順のことをいいますが、席次には目上の方やお客様への敬意やもてなしの意味が込められており、とても重んじられています。国際社会での基本的な上位席のルールについて(一社)日本プロトコール&マナーズ協会松田先生にお聞きしました。
【 連載/気品を身につけるシンプルな教え#36前編 席次編 】
すべての席次・席順に共通していえることですが、目上の方やお客様にはできるだけ良い席に着席していただきたいですね。
「上座」とは、その部屋においてもっとも良い席をいい、目下やおもてなしをする側がつく席を「下座」と呼んでいます。
目上の方やお客様に「お好きな席にどうぞ」はあり得ません。
席次や席順には、目上の方や年長者を敬う気持ちや、来客に対するおもてなしの気持ちが反映されていると申しました。ですから会議はもちろん、外での会食やエレベーター内、車移動の際の席次や席順についても理解して実行できれば、「この人は人に対する敬意やもてなす心を表現できる人だ」と認識してもらうことにもつながるのです。
逆に、席次の知識がないと、「礼儀知らずな人」「失礼な人」と、人間関係にも影響を及ぼしかねません。ビジネスの場で、地位の高い方を下座に案内してしまったり、招待する自分が上座に座ってしまったら、個人の問題だけでなく、会社間の関係さえも悪くなることもあり得ます。
洋間の対面式のテーブルの場合の上位席は、入口から遠い側の真ん中の席が上位席になります。2番目の方が座る席は上位席の右側の席、3番目の方が座る席は上位席の左側の席になります。

※著者が書いた資料
洋室でソファの場合、入口から遠い席を上位席にするのが基本となり、ソファは長椅子が上位席になります。訪問者がお一人でも長椅子にかけていただくように案内します。
また、訪問者が数名の場合は、長椅子は一番奥が上位席になり、訪問者の上位者が一番奥に座り、続いて順番にその隣へと続きます。

余談ですが、素晴らしい景色も美しい調度品も、来社したお客様にお見せしたいという気持ちがあります。その場合は、景色や調度品が見えやすい場所が上座ということにもなります。
この記事のライター
OTONA SALONE|オトナサローネ
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