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日ごと春めいてきましたね。桜の美しい季節になりますのでお花見といきたいところですが未だ密になって飲食はできかねます。であれば、気持ちの良い春の季節と、美しい桜を楽しむお花見について少し学んでみましょう。(一社)日本プロトコール&マナーズ協会松田先生に教えていただきました。
【 気品を身につけるシンプルな教え#37後編 お花見のたしなみ編 】
1598年(慶長3年)3月15日、太閤・豊臣秀吉が京都の醍醐寺で催した盛大な花見は歴史上の花見としてよく知られています。この時の様子は「醍醐花見図屏風」にも描かれています。北政所、淀殿などの近親者を初めとして、諸大名からその配下の者など約1300人を従えて盛大な催しだったといわれています。
醍醐の花見では、八番の茶屋が設けられ、茶会・歌会が催され、湯殿のある茶屋もあったといわれます。花見で詠まれた和歌の短冊は今も「醍醐花見短冊帖」として三宝院に保管されていますが、淀殿の三首は有名ですのでご紹介します。
「はなもまた 君のためにとさきいでて 世にならびなき 春にあふらし」
訳: (桜の)花も秀吉様、あなたのためにと咲き始めて、(私も)世のなかに二つとないすばらしい春に会うことができるでしょう。
「あひおひの 松も桜も八千代へ 君がみゆきのけふをはじめに」
訳: 松も、(今見ている)桜も八千代(長いとき)を経る事でしょう。あなたがいらっしゃった今日をそのはじめとして おそらく豊臣家の千代八千代に永遠に栄える事を咲き誇る花と長命な松に託した歌でしょうか。
「とてもないて 眺めにあかし深雪山 帰るさ惜しき 花の面影」
訳: あなたと一緒に、帰るのも惜しいほどの満開の花(を雪の降り積もる山に例えた)の姿を物思いにふけりつつ眺めあかしています
(参考文献:桑田忠親 『淀君』 吉川弘文館)
日本人にとって『桜』は特別なお花です。一斉に咲きみだれ、一気に散るさまは、圧巻です。その特別にも感じる時間は、儚くもあり、人の心にうったえかけるものがあります。お花見に行けずとも、今回はうたを詠んでみるというのはいかがですか?
ほんの少しで結構ですのでこうやって日本の四季を愛でる時間をお持ちになってみる。これもレディのたしなみでもあります。
この記事のライター
OTONA SALONE|オトナサローネ
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