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日ごと春めいてきましたね。桜の美しい季節になりますのでお花見といきたいところですが未だ密になって飲食はできかねます。であれば、気持ちの良い春の季節と、美しい桜を楽しむお花見について少し学んでみましょう。(一社)日本プロトコール&マナーズ協会松田先生に教えていただきました。
【 気品を身につけるシンプルな教え#37前編 お花見のたしなみ編 】
お花見の歴史は古く、奈良時代にはすでに行われていました。万葉集にも「花見」という言葉が出てきますが、この時代に愛でていた花は、桜ではなく、梅などでした。
その後、平安時代の貴族たちによって行われ、起源は嵯峨天皇が桜の下で宴を催したことにあるといわれており、貴族たちの雅な風習となりました。
「花の色は うつりにけりな いたづらに わが身世にふる ながめせしまに」のように花といえば桜を指すようになり、古今集では桜の歌は梅の歌の3倍近くになったといわれています。
その後、鎌倉時代の新古今集和歌集になると、春の歌のほとんどは桜の歌で、桜と梅の比率は5対1になったそうです。桜の歌の多くは落花の歌で、歌人は散りゆく桜の風情に歌心を誘われたというのも、日本人らしいわびさびですね。
やがて、花見の風習は武家社会にも受け継がれ、江戸時代に入ってからは庶民も楽しむようになったといわれています。
日本は稲作を中心に暮らしてきていますが、桜は農事の目安として重要な役割を果たしてきました。桜の花には稲の神様が降りてくると考えられていて、桜が満開になると豊作になるというように、花の一つ一つに実りへの願いを込めていたともいわれています。
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