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賃貸住宅を楽しい暮らしの舞台に! 「大家の学校」で伝えたいこと【前編】

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当記事はSUUMOジャーナルの提供記事です

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賃貸住宅を楽しい暮らしの舞台に! 「大家の学校」で伝えたいこと【前編】

2016年11月から東京都千代田区にあるアーツ千代田3331で「大家の学校」という新しいスクールが始まった。企画・運営をする「校長」の青木純さん(株式会社まめくらし)に話を聞いた。
賃貸住宅を楽しい暮らしの舞台に! 入居者に選ばれ続ける大家さん

家を探すとき、あなたはどんな条件で探すだろうか? エリア、面積、家賃、最寄駅からのアクセス。もちろんそれも大事だが、あなたが(もしかしたら)知らない、家選びの大切なポイントがある。

「大家の学校」の校長である青木さんは「行列のできる賃貸住宅」の大家さんとして知られる。空室率25%超にまで落ち込んだ賃貸マンションをいわゆる二代目オーナーとして受け継いだが、「選べる壁紙」をはじめとしたカスタマイズやDIYができる賃貸、ヨガや野菜を育てられる屋上やパーティーができる共用リビングなど、入居者が愛着をもつきっかけを次々と実施。結果、マンションには空室待ちの問い合わせが寄せられ、入居期間も伸びていった。

また「賃貸住宅でも、暮らしはもっと楽しくできる」というメッセージでTEDxTokyo2014にも登壇し、一般観衆からスタンディングオベーションが起こるほどの共感を集めた。練馬区でゼロからつくり上げた共同住宅「青豆ハウス」は周辺相場の約1.5倍の家賃にもかかわらず満室。入居者たちが住宅内でお祭りを企画してご近所さんを招くなど、ユニークな取り組みが注目を集めている。

【画像1】「大家の学校」教室での青木さん。右はアシスタントの宮田サラさん(写真撮影/hato)

【画像1】「大家の学校」教室での青木さん。右はアシスタントの宮田サラさん(写真撮影/hato)

大家は楽な仕事ではない。でも、やりがいのある、いい仕事

そんな青木さんが、なぜ今「大家の学校」を始めようと思ったのだろうか?

「これだけ空き家が増えている今、誰でも大家さんになり得るんです」(青木さん)

人口減少が進む日本では、これからも空き家が増える。世代的に、親から不動産を受け継ぐ人も多い。「二代目オーナー」を名乗ると「お金持ち」と思われがちだが、青木さん自身に言わせれば「潰れそうな商店を引き継ぐようなもの」。老朽化した建物はメンテナンスコストもかかる。人口増加・経済成長の時代とは違い、ただ持っているだけでは空室が増えるばかり。決して楽な仕事ではない。

「大家さんが、誰もやりたくない仕事になってしまっている。でも大家業は、経営力も人間力も問われる。僕はやりがいのある、いい仕事だと思っているんです。そんな思いに共感してもらい、 ”大家さんになりたい” 人を増やしたい、と思ったのがきっかけです」(青木さん)

青木さんは小学校に呼ばれ、自分の仕事について子どもたちに話す機会もある。「大家さんを小学生のなりたい職業ランキングの上位にしたい」というのが、青木さんの夢だ。

正解なんてない。「大家の学校」は講師が赤裸々に語る生きたドキュメンタリー

では、講義はどのような内容なのだろうか? 「大家の学校」は賃貸を取り巻くさまざまなジャンルのトップランナーたちが各回2名登壇し、講師の話をじっくり聞く座学形式の1部と青木さんを交えて語るトーク形式の2部から成る講義だ。2016年11月から2017年3月まで全8回の講義で構成されている。名前からして賃貸オーナー向けの専門的なスクールかと思いきや、「不動産オーナーでなくても、誰でも受講できる」という。

【画像2】「大家の学校」1部では講師がじっくりと経験を語る(画像提供/株式会社まめくらし)

【画像2】「大家の学校」1部では講師がじっくりと経験を語る(画像提供/株式会社まめくらし)

「大家の学校は、大家を始めたころの僕自身が知りたかったこと、これを知っていればもっと早くここまで来れたのに、と思うような知識や経験をぎゅっと集めたメディアなんです」(青木さん)

今でこそ大家として成功している青木さんだが、最初は五里霧中だった。気になる人にはSNSで連絡を取り、トークイベントに足を運んだ。そうして情報収集と実践の両輪で培ってきた知識と経験、そしてネットワークを「大家の学校」には詰め込んでいる。
各講義では不動産、建築、店舗経営、地域、メディアといったさまざまなジャンルの専門家が、自身の成功も失敗も赤裸々に語る。彼らの体験談は「ノウハウ」ではない。その人にしか語れない、生きたドキュメンタリーだ。

だからこそ、受講生がたとえコピーしようと思っても、全く同じにはならない。状況もパーソナリティも関係性も違うからだ。多くの人とかかわる仕事ゆえに、自分が年齢と経験を重ねることでも「大家という仕事」は変化し続ける。青木さんは「正解なんてない」という。

「いろいろな人の体験談を、浴びられるだけ浴びてほしい。そうやって着眼点や発想を広げておけば、異なる状況にぶつかったときに、一つ一つ向き合うことができる。”あらゆる状況にポジティブに向き合う力”を育んでほしいんです」

【画像3】「大家の学校」校長・青木純さん(写真撮影/hato)

【画像3】「大家の学校」校長・青木純さん(写真撮影/hato)

青木さん自身の体験と思いが詰まった「大家の学校」。青木さんはどんな大家さんを育てようとしているのでしょうか? 後編へ続きます。

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・賃貸住宅を楽しい暮らしの舞台に! 「大家の学校」で伝えたいこと【後編】●参考記事
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・大家の学校
・株式会社まめくらし
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この記事のライター

SUUMO

『SUUMOジャーナル』は、魅力的な街、進化する住宅、多様化する暮らし方、生活の創意工夫、ほしい暮らしを手に入れた人々の話、それらを実現するためのノウハウ・お金の最新事情など。住まいと暮らしの“いま”と“これから= 未来にある普通のもの”の情報をぎっしり詰め込んで、皆さんにひとつでも多くの、選択肢をお伝えしたいと思っています。

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