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イタリアのデザインは、モノ単体のデザインではなく、空間全体で見たときに『そのデザインが生きるかどうか』、『その空間が心地いいか』を重視しているとか。
そんなイタリアのデザインテイストを取り入れたモデルハウスが、住宅総合展示場「TBSハウジング渋谷 東京ホームズコレクション」(青山こどもの城の裏)に2013年4月にオープンした。
まず目を引くのが、ガレージに堂々と停めてある 真っ赤な「アルファ ロメオ ジュリエッタ」。
モデルハウスに車が展示されていると、「車愛好家へのガレージ提案のため」とか「高級感の演出」などが考えられるがそれだけではない。こちらのモデルハウスを運営する「ドムスデザインカーザ」は、イタリアの自動車ブランド「アルファ ロメオ」(フィアット クライスラー ジャパン)と提携しているのだ。
ガレージに車を展示するだけでなく、関東1都6県のアルファ ロメオのディーラーに注文住宅の紹介コーナーを設置するほか、お互いのホームページでリンクを貼ったり、相談されたお客様の紹介をしている。
ドムスデザインカーザの田村さんの話によると、「イタリアの車を愛する人は、ライフスタイルもイタリアデザインを意識する人が多いんです。『車に合う家を建てたいがイメージに合う家に出合えなかった』というお客様もいるんですよ」
将来的に、アルファ ロメオのディーラーが商談場所としてモデルハウスを使う計画もあるそう。車購入のサインをしながら、「こんなガレージだったら」「この庭越しに愛車を眺めたいなぁ」など、住宅への思いが膨らんじゃうかも。
こちらのモデルハウスの特長はシンプルなつくりの中にイタリアのデザインを取り入れていること。門扉や螺旋階段をはじめとするアイアンの使い方、壁紙や小物などのコーディネート、中庭やガーデンテラスなど海外雑誌に出てくるような、明るく開放的な空間づくりを提案している。
また、イタリアのデザインテイストは取り入れながらも、ここは日本。
限られた空間の中に見せる収納の工夫が随所にあるのだが、デッドスペースを有効活用するだけでなく、リラックス空間も一緒に実現している。例えば、「ベッドルーム前のベンチ」は、眠れない夜に月明かりを感じながら読書できるスペースだ。ベッドルームと違う空間のため、パートナーを起こす心配もない。リビングの階段下の収納スペースも小物などをディスプレイできる。
このモデルハウスは、シンプルなフォルムでりんとしたたたずまいが特長の「ベレッツァ」というスタイルとなっている。(坪単価:50万円台~)
そのほか、ハイクラスなキッチンを提供するメーカー「キッチンハウス」と共同開発したオリジナルキッチン、イタリア製の洗面ボールなどが標準装備されている。
イタリアデザイン好きの方は、ここで空間づくりのエッセンスを学んでみては。
この記事のライター
SUUMO
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『SUUMOジャーナル』は、魅力的な街、進化する住宅、多様化する暮らし方、生活の創意工夫、ほしい暮らしを手に入れた人々の話、それらを実現するためのノウハウ・お金の最新事情など。住まいと暮らしの“いま”と“これから= 未来にある普通のもの”の情報をぎっしり詰め込んで、皆さんにひとつでも多くの、選択肢をお伝えしたいと思っています。
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