アプリでmichillが
もっと便利に

無料ダウンロード
ログイン・会員登録すると好きな記事をお気に入り登録できます

家がなくても幸せ! “ホームレス”小谷さんが1日50円でも楽しく暮らせるワケ

/

当記事はSUUMOジャーナルの提供記事です

当記事はSUUMOジャーナルの提供記事です

他のおすすめ記事を読む
ダイソーで見かけたら迷わずカゴIN!!500円でも納得!値段以上に活躍する便利アイテム
家がなくても幸せ! “ホームレス”小谷さんが1日50円でも楽しく暮らせるワケ

“夢のマイホーム”という言葉があるように、家は人に安定と幸せを与えてくれる場所として認知されています。しかしながら、それは果たして誰しもに当てはまることなのでしょうか? 家がなければ不幸なのでしょうか?
ラジオパーソナリティとしても活躍する小谷真理(こたに・まこと)さんには、現在「家」がありません。それでも“世界一幸せ”と言い切ります。そんな小谷さんに、“家なし”“金なし”の持たざる人生でも楽しく暮らせる理由について聞きました。
地球が家、人類みんな家族だと思えばつらくない

最近は、モノを持たずにシンプルに暮らす、ミニマルライフがブームになっています。もしかしたら、その究極の姿が、小谷さんなのかもしれません。

お笑い芸人として大阪で活動していた小谷さんは、4年前に大阪から東京に上京。しばらくの間、キングコングの西野亮廣さんの家に居候したそう。しかし、“お金にだらしない”と自認する小谷さんは、早速家賃を2度も滞納。それを機に、西野さんから「楽しそうだからホームレス、やってみれば?」と体よく(?)家を追い出されたんだとか。

以降は、ネットショップ『BASE』で、「自分の1日を50円で販売」しながら、TwitterやFacebookでその日に泊まらせてもらえる人を募集し、生活をしています。小谷さんの服や持ち物は、すべてそうして出会った人にもらったのだそう。とはいえ、ホームレス生活は、つらくはないのでしょうか?

「正直、つらいと感じることがないんですよね。僕は、“地球を家”だと思っているので」(小谷さん、以下同)

突拍子もない返答にたじろぎますが、冗談めかしているわけではないようです。

「でも、そう思うようになったのは、住む家がなくなってからなんですよね。世界の人と家族だと思っていて、そもそも、はじめましての人も抵抗がないんです。苦手な人もいないので。僕にとっては普通ですよ。逆に家がないことの不便ってなんですかね?」

家がないことの不便……プライバシーが守れないことや、休息の場所が確保できないことなどでしょうか……そう伝えてみたところ、「うーん、そういう不便さは感じないですね」。

【画像1】「もし1日に注文が重なったらどうしますか?」と聞いてみると「楽しそうなほうを選びます」とのこと。あくまでも自分の心に正直に生きる、それが小谷さんの信条だ(写真撮影/末吉陽子)

【画像1】「もし1日に注文が重なったらどうしますか?」と聞いてみると「楽しそうなほうを選びます」とのこと。あくまでも自分の心に正直に生きる、それが小谷さんの信条だ(写真撮影/末吉陽子)

そう語る小谷さんですが、じつは既婚者。妻は名古屋在住で、もともとは「1日50円」の購入者だったそう。

「地球が家だと考えれば、距離とかあんまり関係ない。ひとつ屋根の下に暮らしたくなったり、子どもができたりして拠点になるベースが必要になったら、そのときに考えればいいですよね。結婚したからって一緒に住まなきゃいけないルールはない。みんなが考えすぎだと思うんです」

“恩をまわして暮らす”生き方

これだけ聞くと、ただ漫然と周囲を頼って暮らしていると思いがちですが、小谷さんは“恩をまわして暮らす”ことを大事にしています。具体的にどのような暮らしなのでしょうか?

「1日50円で草むしりしたり、買い物に付き合ったり、鬼ごっこの相手をしたり、全力で動いています。でも、50円で朝から晩まで働かしたら悪いなと思ってくれるのか、皆ご飯をご馳走してくれるんです。僕、寿司が大好きなんですけど、ホームレスになってからのほうが食べてますからね。なんなら、15キロ太りましたから」

そんな小谷さんの武器は、TwitterとFacebook。「腹減った」とつぶやけば、ご馳走してくれる人が現れ、泊まるところを心配してくれる人から「ウチにおいで」とメッセージが届きます。現代のコミュニケーションツールがあってこそ成り立つ生活スタイルといえそうですが、相手は見ず知らずの他人。人間を心から信頼していなければできないことです。

【画像2】この日の取材でも、小谷さんをTwitterでフォローしているという人に遭遇。その場で、50円取り引きが成立。一緒に何をするかは未定とのこと(写真撮影/末吉陽子)

【画像2】この日の取材でも、小谷さんをTwitterでフォローしているという人に遭遇。その場で、50円取り引きが成立。一緒に何をするかは未定とのこと(写真撮影/末吉陽子)

最後に、「どんな家だったら住んでみたいと思いますか?」 と聞くと、

「ハウルの動く城とかだったらいいなと思いますけどね。動きながらいろんなところに行って、いろんな人と出会いたいです」

やはりブレない。自由だけど人の縁を大事にする、常識にとらわれずゼロから行動、家を持つことがゴールではなく、どう生きたいのかを大事にしている小谷さん。それがひいては幸せな生き方につながっているのかもしれません。

●取材協力
小谷真理(こたに・まこと)さん Twitter
1983年兵庫県生まれ。 大阪でお笑い芸人として活動していたが、2013年に解散。上京後、キングコング西野亮廣氏の家に居候。4万円の家賃を2カ月連続で滞納し、家を追い出されホームレスになる。「地球が家!世界の人が家族!」を掲げ、ネットショップBASEにて『(株)住所不定』を立ち上げ、自分の1日を50円で売り、“何でも屋さん”として活動中。

※記事公開時のタイトルの「芸人」という表記が誤りだったため、3月25日15時30分ごろ修正しました。お詫びして訂正いたします。

住まいに関するコラムをもっと読む SUUMOジャーナル

【住まいに関する関連記事】



この記事のライター

SUUMO

『SUUMOジャーナル』は、魅力的な街、進化する住宅、多様化する暮らし方、生活の創意工夫、ほしい暮らしを手に入れた人々の話、それらを実現するためのノウハウ・お金の最新事情など。住まいと暮らしの“いま”と“これから= 未来にある普通のもの”の情報をぎっしり詰め込んで、皆さんにひとつでも多くの、選択肢をお伝えしたいと思っています。

ありがとうを贈ると
ライターさんの励みになります

トップへ戻る

ライフスタイルの人気ランキング

新着

カテゴリ

公式アカウント

ログイン・無料会員登録