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レジン(resin)とは英語で「樹脂」のことをいいます。樹脂は主に天然樹脂と合成樹脂があり、液体の状態から硬化させて好きな形やデザインにするハンドメイド材料として使われています。
そんなレジンのアイテムは、透明感が美しくminneでも大人気。作ってみたい、という声も多く、これまでに「minneとものづくりと」でもさまざまなレジンアクセサリーの作品レシピをご紹介してきました。
今回は改めて「レジン」の基本知識についてや、取り扱う際の注意点など、レジンにまつわる知りたいことのすべてをレジンメーカー株式会社パジコさんにおうかがいしました。
レジンを正しく理解して、レジンを使ったものづくりやレジンを取り入れたおしゃれなど、レジンライフをますます楽しんでいきましょう。
それでは、パジコさん、よろしくお願いします。
1液性レジンと2液性レジンは、硬化させる方法に違いがあります。他にも、レジンの種類によって特徴や使い方が異なります。
レジンは大きく分けて、以下の3種類があります。それぞれの特徴と使い分けについて正しく理解しましょう。
UVレジンは波長が365nmの光(紫外線)が当たると硬化し、UV-LEDレジンでは波長が405nm※の光が当たると硬化します。UVライト、UV-LEDライトを使用して硬化させることが一般的ですが、全ての波長を含んでいる太陽光に当てて硬化させることもできます。
数分で硬化してアクセサリーなどが作れるため、UVレジンは人気を集めているんです。
レジン液には「ハードタイプ」と「ソフトタイプ」の2つの種類があります。ハードタイプは透明度が高いのが特徴で、硬化すると硬い質感になります。ソフトタイプは硬化した後も弾力のある柔らかさが続くのが特徴です。アクセサリーをつくる場合は、ハードタイプのUVレジン液の使用をおすすめします。
レジンの強度ですが、種類によっては固まるとテーブルにも用いられるほど強度が上がるものもあります。レジンは曲げの力には弱いものの、厚みがある作品であればさらに丈夫な仕上がりになります。ただし、熱にはあまり強くないので、直射日光の当たる場所で作業したり飾ったりするのは避けた方がいいでしょう。
レジンを取り扱う際に気を付けておきたい注意点をパジコさんにうかがいました。作品づくりを行う際は、正しく安全に使いましょう。
レジンが皮膚についた場合は、絶対にUVライトや太陽光にあたらないようにし、すぐに真水などでよく洗い流してください。
服などに垂れてしまった場合は、エタノール配合のウエットティッシュで拭くことでだいぶ除去できます。
また、イベント会場や体育館にも取り付けが多い『水銀燈』のライトでも波長が出ているために硬化してしまう場合がありますので、イベント会場でワークショップを行うときには事前に確認しておきましょう。
レジンアクセサリーを作る際に、これだけは準備しておきたい基本の道具と、あると便利な道具をご紹介します。
その他、デコレーションをほどこすためによく使われるのがビーズやラメ、ドライフラワーです。基本的に、水と油を含むもの以外は、レジンに封入することができます。
レジンアクセサリーを作る工程は、大きく分けて4段階です。アジサイのピアスの作り方を見て、大まかな工程を学びましょう。
調色パレットに「UV-LEDレジン星の雫」、着色剤「宝石の雫(パープル)」を入れ、調色スティックでムラがなくなるまでよくかき混ぜます。
「シリコーンモールド(アジサイ)」のアジサイ(中)に着色レジンを入れます。
その上から、花の中心に無着色のレジンを1~2滴入れます。
UV-LEDハンディライトで照射し、硬化させます。
花の中心に無着色のレジンを少量付け、パールを3個乗せ、UV-LEDハンディライトで照射し接着させます。
花の裏側全体に無着色のレジンを塗り、中心にピアス金具を乗せ、UV-LEDハンディライトで照射し接着させます。
肌と触れる部分となるピアス金具との接着部分は、両面からしっかりとライトを照射し、レジンが完全に硬化しているかを入念に確認するようにしましょう。レジンが未硬化の場合、かぶれや荒れなどを引き起こすおそれがあります。
「アジサイのピアス」のできあがり。
レジンならではの透明感をそのままに、美しく仕上げるためのポイントを教えていただきました。
レジンに気泡が入ってしまった場合は、つまようじやピンセットなど先が尖ったもので潰しましょう。レジン液を温めることでも気泡は消えるので、狙った場所に高温の風を当てることができるエンボスヒーターなどの専用道具を使用するのもおすすめです。
レジンについての知識や注意点を学んだところで、ここからは、素敵なレジンアクセサリーのレシピ記事をいくつかピックアップしてご紹介します。それぞれの記事に詳細な手順が載っているのでぜひ参考に、レジンアクセサリー作りにチャレンジしてみてくださいね。
艶やかな雫とマットな雫を連ねた、揺れるタイプのピアスです。クールなアシンメトリーデザインもポイントです。洗練されたデザインで一見難しそうですが、以下でわかりやすく説明していますので、ぜひご覧ください。
レジン専用の着色剤で作る、鉱石モチーフのイヤリングです。色鮮やかなグラデーションに思わずうっとり。透明感のある鉱石とレジンは相性がよく、自分が好きな色で鉱石を作ってみましょう。
バラの押し花で作る、アンティークな雰囲気のリングです。コーディネートのワンポイントにぴったり。お好みの押し花でアレンジして作ってみてはいかがでしょう。
ドライフラワーをプレートに閉じ込めて作るピアスです。お好みの色、形のドライフラワーで作ってみてくださいね。
レジンで表現するオーロラの作り方をご紹介しています。一度やり方を覚えればレジンアイテム作りのデザインの幅が広がりますよ。ぜひチェックしてみてください。
入園入学準備にもおすすめの、お名前入りキーホルダーの作り方をご紹介しています。お子さんのよろこぶ顔を思い浮かべながらぜひ一緒に作ってみましょう。
ドライフラワーで作るレジンのコースターは、食卓をかわいく演出してくれますよ。簡単におしゃれに仕上げることができるので、初心者の方にもおすすめです。
手元に届いたらすぐに制作に取り掛かることができるレジンキットをご紹介します。作り方もついているので、初心者の方でも安心ですよ。
初心者、中級、上級者向けまで3種の難易度に分けられた図柄をもとに温かみのあるイラストブローチづくりに挑戦できます。上達を感じながら7つのブローチをつくってみませんか。
普段から使えるアイテムをつくりたい!という実用派な方にぴったりなハーバリウムボールペンの制作キット。初心者でも挑戦でき、簡単だけどお店レベルな作品がつくれますよ。
見ているだけで楽しい気持ちになるような、押しフルーツを使ったスマホケース。説明書に加え、動画を見ながら制作することができます。いちごや押し花を好みの位置に配置して、世界にひとつだけのスマホケースをつくってみてくださいね。
レジンならではの透明感が美しいアクセサリー。ネックレスやリング、ブローチなどさまざまなアイテムをご紹介します。
天然石を組み合わせた、世界にひとつだけのバレッタです。レジンでコーティングすることによって、つや感をプラス。動くたびにさりげなく揺れ動くタグのゴールドパーツがアクセントに。
レジンによる上品な透け感とビーズならではの親しみやすい印象がマッチした作品。存在感のあるサイズでも、レジンで固められたシフォンリボンが軽やかさを演出してくれます。
全部で12輪ものお花をぎゅっと詰め込んだラブリーなデザイン。クリアな質感なのでシンプルで涼し気に身につけることができます。
ウォールナットを使用した指輪部分にまるでオーロラがかかるようにデザインされたクリスタルレジンと銀箔。大人っぽさもありつつ、しっかり個性も出せるハイセンスな指輪です。
氷彫刻をイメージしてつくられた凹凸と艶感の美しい作品。春夏にもぴったりな涼し気な印象で、普段のコーディネートを垢抜けさせてくれるようなデザインです。
人工石のジルコニアをボックス状にレジンで固めたおしゃれな作品。まるで標本のように美しく閉じ込められたジルコニアにうっとり。ピアスとネックレスのセットで贈り物にもおすすめです。
透明感のある混ざりあうカラーとぷっくりとしたフォルムにキュン。無造作ヘアのアレンジにもぴったりなこなれ感を演出できるヘアアクセサリーです。
レジン=アクセサリーというイメージが強いですが、実はアクセサリー以外の作品もいっぱい!厳選して3つのアイテムをご紹介します。
まるで謎の鉱石に情報を記録するかのような気分を味わえるおしゃれなUSBメモリです。ちょっとした非日常を楽しめるアイテムを学校や職場で取り入れてみませんか。
飾るだけで空間を洗練された印象に仕立ててくれるウッドレジンの掛け時計。重厚感のある寒緋桜の木材と深い青のレジンが織りなす曲線に職人の技術が込められています。
ちょっと一息つきたいときや寝る前に心がふっと軽くなる、気持ちを遠くの海まで運んでくれるようなデザイン。レジンで描かれた波と使い勝手のいいサイズ感が魅力。
最後に、レジンのよくある質問に回答します。ぜひレジンを使った作品づくりの参考にしてみてくださいね。
レジンの作り方を中心にご紹介しました。レジン作り未経験という方も「これなら挑戦できるかも」という気持ちになった方もいらっしゃるのではないでしょうか。minneでは、届いたらすぐに作り始めることができるレジンキットをはじめ、アクセサリーや雑貨などがそろっています。ぜひチェックしてみてくださいね。
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