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40代は「大人の思春期」と言っても過言ではないくらい、さまざまなことに多感になる年代。
環境や体調が目まぐるしく変化する女性も多く、不安定な気持ちを抱える人も少なくありません。
この連載では、今を生きる40代女性たちの赤裸々な姿を、自身も40代である並木まきがご紹介します。
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「私、もうこれ以上“バツ”をつけたくないんですね。でも、妹夫婦と自分たち夫婦を比べるたびに、自分で選んだくせに今の夫に対してウンザリした気持ちになってしまうのです。
だから最近では、自分でも悪いなと思いながら夫につらく当たってしまうので、それもまた自己嫌悪。今の夫じゃなく、もっとハイスペな男性を選べばよかったなんて思ってしまう自分にもウンザリです。
夫は平凡な人で、特に性格に問題があるわけでもありません。妹の夫と比べると真逆のタイプで、野心家でもないし、とにかく地味。平均的な年収を稼いでいますけど、贅沢はできないレベルの生活を送っています。
子どもがいるのに華やかな暮らしを送れる妹に対して、うちは子どもがいないのに平凡な生活しか送れない。平凡な生活を送れるだけでもありがたいのでしょうけど、妹のせいでどうしても自分を卑下してしまうし、夫との結婚を肯定できない自分がしんどいです」
▶友人ではなく“妹”への感情だからこそ複雑

美恵子さんのように、身近な女性と自分を比べて落ち込んでしまう話は少なくありません。美恵子さんの場合には、その対象が友人ではなく妹であることから感情が複雑になってしまっているのでしょう。
けれど妹であれ友人であれ、自分の生活をおびやかすほどに感情がこじれてしまうのであれば、一度スッパリと距離を置いて、自分の感情を立て直してみてはいかがでしょうか。中途半端に距離を置くだけでは「気にしない」と思っても気になってしまうことも多いでしょうから、自分の心が再び元気を取り戻すまでは、完全に情報をシャットアウトしてしまうのです。
こうすることで、目の前から比較対象がなくなるのでネガティブな気持ちが消え、再び自分の生活に前向きになりやすいでしょうし、多少のことでは動じないほど自分の生活や自分自身への自信を取り戻せたら、今ほど他者に対するネガティブな感情も湧いてこなくなるはずです。
「相手が妹だから完全に疎遠にはなれない」と決めつけてしまうと、今は自分がどんどん疲弊するだけかもしれません。縁を切るわけではないですし、まずは自分を守るために環境を整えてみることをおすすめします。
この記事のライター
OTONA SALONE|オトナサローネ
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