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芸能記事リバイバル企画! あのとき、あの人はいったい…?そして今は… 後編です。
<<前編:マジメ・ウーマンの陥りがちな罠
しかし、私は斉藤の不倫発覚後直後から、「あらゆる意味で斉藤は大丈夫」と言い続けてきました。仕事は来るし、離婚もしない、モルモン教から破門されることもないと。(ちなみにこのあたりのことは、ツイッター@_nishinayuriで2017年8月3日にツイートしております)
実際、斉藤は教団に除名を申し出ていますが、斉藤がマスコミあてに送ったファックスによると、「教会のために由貴さんがいるのではない、由貴さんの人生のために教会がある」と慰留されたことを明かしています。
仕事も同様です。CM2社、大河ドラマやオールナイトニッポン(ニッポン放送)こそ降板したものの、以前からオファーが来ていた仕事がキャンセルされることはなかったそうです。今年の1月24日にはブルーリボン賞・助演女優賞を受賞しました。斉藤は報知映画賞のノミネートも受けていたのですが、斉藤は「スポーツ報知」の取材に、「『ノミネートされただけでお祝いだ』と夫が焼肉を食べに連れていってくれた」と家族円満であることを強調しています。
世の中を「いい悪い」「できるできない」といった具合に、二元論的に見るマジメ・ウーマンには、「不倫という悪いことをしたのに、ペナルティーを受けないことに納得がいかない」かもしれません。が、これは「世の中は、いい悪いではなく、メリットで出来ている」の代表例ではないかと思うのです。
▶魔性のオンナの条件とは?
斉藤がCMタレントである、もしくはママタレだったり、報道やワイドショーに携わる女子アナだったら、不倫報道は即アウトです。
しかし、斉藤は女優です。脚本家の三谷幸喜、宮藤官九郎、映画監督の是枝裕和が斉藤を高く評価していることは周知の事実ですが、脚本家や監督は私生活がまじめな人より、プライベートが多少アレでも、自分の世界を表現する能力があって、知名度の高い女優のほうが何千倍も自分にとってメリットのある存在です(知名度の高い女優のほうが、宣伝のためにテレビに出やすいでしょう)。マジメ・ウーマンでなくても、メリットがあればよいのです。
夫婦関係にもメリットは強く作用します。斉藤の夫は、モルモン教徒の本場、ユタ州の大学で学んだ、いわばモルモン・エリートです。川崎麻世との不倫が露見した直後、斉藤のイメージダウンを恐れた教団があてがったともいわれましたが、斉藤と離婚したら、夫の宗教的指導力が問われてしまいます。
モルモン教と言えば、アメリカの大統領選挙でモルモン教徒のミット・ロムニー氏が共和党代表候補に選ばれたことが話題になりましたが、「宗教がわかればニュースの謎がとける」(フジテレビ系)で池上彰が解説したところによると、モルモン教徒は信者に収入の10%献金を遵守させているそうです。そのため総資産3兆円とも言われるほど裕福な教団となっていますが、斉藤の仕事がなくなれば献金額は激減、教団に対する夫のメンツが立たなくなります。斉藤の復活は、夫の悲願でもあるのです。
不倫釈明記者会見で、うるんだような瞳の斉藤を“魔性のオンナ”と書いたスポーツ新聞がありましたが、私が思う“魔性のオンナ”の条件は、そんなことではない。
どんな恋愛をしても、本業(仕事)をおろそかにしない、それが“魔性のオンナ”の条件です。恋愛(不倫)で仕事を手放す人は、単なるおバカさんです。
本業でメリットをキープできれば、多少やらかしても、不真面目でも大丈夫。斉藤由貴がアラフォーに示したのは、骨太な自由だと思うのです。
この記事のライター
OTONA SALONE|オトナサローネ
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