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賃貸物件の探し方調査[4] 築年数は気にする? 家賃とのバランスを考えて選ぶ人が多数

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当記事はSUUMOジャーナルの提供記事です

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賃貸物件の探し方調査[4] 築年数は気にする? 家賃とのバランスを考えて選ぶ人が多数

部屋探しをする際、建物の築年数は気にしますか? 新しいというだけで、なんだかいい物件のような気がしますが果たしてそうなのでしょうか。今回は、実際に一人暮らしをしている男女250人に、住んでいる部屋の築年数を気にして選んだかを聞いてみました。
築浅に越したことはないが……家賃とのバランスを考えて物件を選ぶ人が多数

現在住んでいる建物の築年数を聞いたところ、特にどの築年数が人気といった偏りがない結果となりました。一番回答が多かったのは「分からない」(15.2%)。続いて「築10年~15年未満」(14.4%)、「築5年~10年未満」(14.0%)でしたが、どれも僅差でした。
「分からない」と答えた人は、「築年数よりも外観や内装のほうが気になる(33歳・女性)」「築年数にはこだわりがない(39歳・男性)」といったコメントが多く見られました。

「築10年~15年未満」では「新しいほうが良かったが、家賃が手ごろな価格帯を狙った(31歳・男性)」「家賃で決めたので妥当な築年数かなと思った(37歳・男性)」「古くもなく、新しくもなく。このくらいの年数なら安心できるし、家賃もそれなりに下がってくるから(32歳・女性)」というように、築年数と家賃のバランスを考える人が増えてきます。

「築5年~10年未満」では、「築年数は10年以内の物件を探していたため。古いと耐震性が少し不安(31歳・男性)」「そこそこ新しいと耐震性があるので選んだ(28歳・女性)」など、耐震性を気にする人が出てきます。耐震性は新築物件のほうがいいと考えがちですが、建物の建築基準に関しては適宜改正が行われていて、特に1981年6月の耐震基準の見直しはよく引き合いに出されます。この年以降の建築であることが一つの見極めポイントではあるのですが、マンションによっては古くても耐震工事が行われているものもあるため、いいなと思う物件の築年数が古い場合には、不動産会社に確認することをおすすめします。

●参考記事
・地震のたびに強くなってきた耐震基準。旧耐震と新耐震をおさらい【画像1】5年ごとの築年数はいずれも10%前後と、ばらつきのある結果に(出典/SUUMOジャーナル編集部)

【画像1】5年ごとの築年数はいずれも10%前後と、ばらつきのある結果に(出典/SUUMOジャーナル編集部)

築年数に不満をもっている人は少ないという結果に

築年数についての満足度はどうかというと、「満足している」(32.4%)、「やや満足している」(24.0%)を合わせると50%を超え、「やや不満がある」(11.6%)、「不満がある」(3.6%)は合わせても15%程度であることから、築年数に関して不満に思っている人は少ないことが分かります。

「満足している」「やや満足している」という人は、「新築は気持ちがいい(築1年~5年未満・35歳・女性)」「設備もほどほどに新しくて不便がない(築1年~5年未満・37歳・男性)」など築浅なことに満足な人もいますが、「内装はリフォームされていてきれいだったから(築30年以上・30歳・女性)」「程よく年数が経過しているおかげで、家賃が抑えられているから(築25年~30年未満・31歳・女性)」など、築年数は古いけれどリフォームや管理が行き届いていて、部屋や共用部がきれいだったり、家賃とのバランスがよく満足という人も。どうやら築年数が浅い=満足度が高いわけではないようです。

「やや不満がある」「不満がある」という人は、「地震が不安(築30年以上・35歳・男性)」「地震など考えると不安はある(築30年以上・31歳・女性)」など、やはり耐震性に関して不安をもつ人が。また、「水まわりが使いにくいのと、断熱性能が低くて寒いから(築25年~30年未満・35歳・女性)」「建物自体が古くなってきているので、漏水が多い(築20年~25年未満・39歳・男性)」といった水まわりの不満も。多くは築20年以上の物件に住む人の声でした。

【画像2】築25年~30年未満の部屋よりも、築30年以上の部屋のほうが「満足している」が多い結果に(出典/SUUMOジャーナル編集部)

【画像2】築25年~30年未満の部屋よりも、築30年以上の部屋のほうが「満足している」が多い結果に(出典/SUUMOジャーナル編集部)

物件選びで築年数を重視している人は「なんとなく派」と「耐震が心配派」に分かれる

最後に、物件を探す際に築年数をどの程度重視するか聞いたところ、「とても重視する」(10.0%)「重視する」(36.4%)人は約半数。「どちらともいえない」が37.6%でした。

「とても重視する」「重視する」と答えた人は、「新しいに越したことはないから(28歳・男性)」という「なんとなく」派と、「耐震が心配だから(34歳・女性)」という「耐震が心配」派に分かれました。

「どちらともいえない」では、「築年数よりも、設備の充実度や防音などの性能がよければよい(30歳・男性)」「新しいほうがいいが、家賃との兼ね合いもある(30歳・女性)」「古くてもリフォームされていれば問題ない(37歳・女性)」「新しいほうがいいとは思うけど、家賃や周辺環境のほうが大事(37歳・男性)」などのコメントが挙げられました。

 【画像3】意外に多かった「どちらともいえない」(37.6%)(出典/SUUMOジャーナル編集部)

【画像3】意外に多かった「どちらともいえない」(37.6%)(出典/SUUMOジャーナル編集部)

築年数が浅いことに越したことはないけれど、その他さまざまな条件を考えるとこだわらないという人が多くいました。そもそもマンションは定期的にメンテナンスを行います。築年数が古くても、メンテナンスが行き届いていれば住み心地はいいはず。逆に、どんなに見栄えのいいマンションでも、管理がきちんとしていなければ建物の寿命は短くなり、住んでいるうちに「水まわりが……」「共用部が故障で使えない」など、生活に支障が出てくることになります。

築年数は先に挙げた耐震性を考えた場合に気にしてほしいですが、建物の管理状態をチェックすることのほうが重要かもしれません。耐震性や水まわりなどは、工事などでメンテナンスをきちんとしている物件であれば安心。同じ築年数の物件でも、管理状態によって驚くほど違いがあります。それを見極めるためにも実際に物件を見たり、不動産会社に確認をすることが大事。傷や汚れが放置されていないか、古くてもリフォームがされているかどうかなどをチェックして、快適な暮らしを手に入れてください。

●調査概要
[SUUMO賃貸・一人暮らしのこだわり条件調査]より
・調査期間:2017年3月9日~2017年3月13日
・調査方法:インターネット調査(ネオマーケティング)
・対象:1都3県(東京・千葉・埼玉・神奈川)で賃貸住宅で一人暮らしをしている20~39歳
・有効回答数:男女250名(男性125名、女性125名)●関連記事
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この記事のライター

SUUMO

『SUUMOジャーナル』は、魅力的な街、進化する住宅、多様化する暮らし方、生活の創意工夫、ほしい暮らしを手に入れた人々の話、それらを実現するためのノウハウ・お金の最新事情など。住まいと暮らしの“いま”と“これから= 未来にある普通のもの”の情報をぎっしり詰め込んで、皆さんにひとつでも多くの、選択肢をお伝えしたいと思っています。

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