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ご祝儀袋の選び方のポイントは「水引の種類」「包む金額」「相手との関係性」の3つです。それぞれ詳しくご紹介します。

さまざまな種類がある水引ですが、結婚祝いに適しているのは一度結ぶとほどけない「結び切り」「あわじ結び」「梅結び」の3種類です。結び切りは、水引がほどけないように固く結ぶことから「人生で二度と繰り返すことのないように」という意味があります。あわじ結びは、結び切りを応用したかたち。結ばれている部分が輪になっていて、「末永く続く」という意味をもっています。梅結びも、あわじ結びと同様に「末永く続く」という意味がある結び方です。他にも、縁起がいいとわれている輪結びや、鶴・梅・松などのモチーフもよく用いられています。

「蝶結び」や「花結び」と呼ばれる水引は、本来「もろわな結び」と呼ばれます。もろわな結びの水引を結婚祝いのご祝儀袋に使用するのはマナー違反なので注意しましょう。片方の水引を引っ張るとほどけ、何度でも結び直せることから、人生で一度きりであることが望ましい結婚式に使用するのは失礼にあたるためです。同様に、弔事の際にも使用しない結び方となります。もろわな結びは、何度重なってもよい結婚以外のお祝いやお礼、贈答に適した結び方です。

包む金額と、ご祝儀袋の装飾の豪華さを合わせることが大切。金額が上がるにつれて、立体的な装飾がほどこされていたり、上質な和紙が使われているものを選ぶようにしましょう。最近ではパッケージに金額の目安が記載されていることも多いので、参考にするのもおすすめです。ご祝儀の金額相場についてはこちらを目安にしてみてくださいね。
![MIZUHIKIshop 輪さんの[伝統工芸・唐紙使用]髪飾りとして使えるご祝儀袋|松結び|赤・白・ベージュ](https://static.minne.com/article/photo/image/38321/image.jpeg)
上司など会社関係の方の場合、また、格式ある披露宴の場合は、伝統を重んじたフォーマルなものがおすすめです。一般的に、フォーマルなご祝儀袋は「白」といわれています。会社関係の人や目上の人に贈る際には、白のご祝儀袋を選んでおくのが無難です。柄の入ったものはカジュアルな印象を与え、相手によっては失礼となる場合もあるので注意しましょう。

親しい友人や同僚の場合は、新郎新婦のイメージに合わせてカジュアルな色柄物を選ぶのがおすすめです。相手との関係性に応じて、ご祝儀袋のデザインを選んでくださいね。

何度書いても毎回迷ってしまうのが、ご祝儀袋の書き方。筆記用具は何を使えばいい?夫婦連名の場合は?などの細かな疑問にもお答えします。
ご祝儀袋に名目や名前を書く際は、必ず「濃い黒の筆ペン」を使用してください。薄い墨は弔事用なので間違えないよう注意しましょう。
また、筆ペンで文字を書くのがどうしても苦手、もしくは用意できないという場合は、太めのサインペンなどでも大丈夫ですが、ボールペンや万年筆などは避けるようにしてください。

結婚式当日に渡す場合は、「寿」「御結婚御祝」と書かれたものを選びます。自分自身で書く場合は、縁起が悪いとされる4文字にしないことを注意してください。

名前は、下段の中央部分に贈り主の名前をフルネームで記載してください。名目より少し小さい文字で、バランスよく書くことがポイントです。
連名の場合の書き方は以下を参考にしてください。
友人同士での連名の場合
とくに立場に差がなければ、右から50音順にフルネームで書きます。
同僚・職場の人との連名の場合
職位の高い方を先頭に、右から順にフルネームで書きます。
4名以上での連名の場合
フルネームで書く連名は3名までが一般的です。4名以上の場合は代表の名前をフルネームで書き、名前の左下に「外一同(ほかいちどう)」と小さめに書き添えてください。部署単位での連名の場合は「○○部一同」という書き方でも大丈夫です。

ご祝儀袋の中でお金を包んでいる中袋は、表面には金額を、裏面には住所と名前を記載します。ここで注意したいのが、表目に記載する金額の書き方。ご祝儀袋には、基本漢数字を使うのがマナーなので、一は「壱」、二は「弐」、三は「参」と記載するようにしましょう。漢数字は新字体でも間違いではありませんが、旧字体で書くのが習わしとなっています。
表書きと中袋の記入が終わったら、次はお金を中袋に入れます。新札の準備を忘れずにしておいてくださいね。

ご祝儀は「結婚式を楽しみにして準備していました」という意味から、新札を使います。中袋にお金を入れる際には、表側に1万円札の肖像画の方がくるように向け、さらに肖像画が上にくるように入れます。お札を入れたら、もともと折られていたとおりに戻すだけ。のり付けの必要はありません。

上包の内側を上にし、中央部分に中袋の表面を上にして置きます。まず左側を折り、次に右側を折ります。

裏返して、上側を折ります。

最後に下側を折ります。
※裏の折り返しの重なりは必ず下側が上になっているかを確認します。これは「幸せが落ちずにたまりますように」という意味が込められた、お祝いごと向きの折り方です。のり付けは必要ありません。

結婚式を欠席する場合や相手が結婚式を挙げない場合には、ご祝儀を郵送するケースもあります。そういった際には一筆箋を添えるのがおすすめ。メッセージを書いた面が封筒の宛名側に来るようにし、折らずにそのまま入れるのがマナーです。郵送手続きの際に、現金書留の封筒の中に一緒に一筆箋を入れることが可能なので、事前に準備しておくようにしましょう。

ご祝儀の金額相場は相手との関係や夫婦で出席するのか、挙式のみ参列か、そもそも結婚式に出席しないのかなど、ケースによって相場は異なります。それぞれのケースでの金額相場をご紹介します。
結婚式のご祝儀としてもっとも一般的なのは3万円。おおよその内訳としては「お祝い金」で1万円、「飲食代(引き出物含)」が2万円で、参加した際にかかる費用+お祝いの金額といわれています。ちなみに、割り切れる金額は「別れる」をイメージさせるのでNGです。どうしても6万円を包みたい場合には、1万円札5枚と5千円札2枚を用意したり、1万円分を商品券にして包むなどの対策が必要です。9は奇数ですが、「苦」をイメージさせるので、こちらも避けましょう。
一般的な3万円を基準に、新郎新婦との間柄によって金額を調整しましょう。1人あたりのご祝儀相場感は以下を参考にしてください。
ここからは、minneで見つけたご祝儀袋を「金額別」「相手別」にピックアップしてご紹介します。
ご祝儀としては平均的な金額なので、スタンダードなものを選ぶのがベスト。金銀、紅白などを使ったシンプルなデザインのご祝儀袋をご紹介します。

ベーシックな「あわじ結び」がデザインされたご祝儀袋ですが、和紙部分にビーズ刺繍が施された特別感のある一品です。ピンクベージュが大人っぽい印象に。

水引で表現された白鳥や小花の装飾が印象的。遊び心のあるデザインで、友人へのお祝いにぴったりです。手書き文字に自信がないという方はオプションで名前の代筆依頼も可能ですよ。

友人から親しい会社の先輩まで幅広く使えるご祝儀袋。かわいらしさの中にも日本伝統のフォーマルな印象を合わせ持ったデザインです。中央の梅の花が目を惹きます。
質のいい和紙や、立体的なアレンジされた豪華な水引が使われたデザインのものがおすすめ。10万円以上を包む場合は厚みが出るので、サイズにも注意して選びましょう。

細長い紙からパーツを作り出す「ペーパークイリング」技法でつくられた花々が装飾されています。ラインストーンやパールがさりげなく輝きをプラス。

格式高い配色で仕上げられたご祝儀袋です。クイリング技法によって丁寧につくられた中央の花が印象的。特別な日のお祝いにぜひ贈りたいデザインです。
親しい友人やカジュアルな結婚式の場合は、個性的なデザインのご祝儀袋を使ってみるのもいいですよ。贈る相手の好みや趣味などを意識して選ぶのも◎。

コットン素材でできた、ポーチになるご祝儀袋です。開くとなんとファスナー付き。贈った後も思い出のアイテムとして愛用できる、遊び心たっぷりなデザインです。

紫陽花柄の和紙と紫陽花モチーフの水引がジューンブライドにぴったりなデザイン。ところどころにあしらわれた金色の縁取りが高級感や格式高さを演出してくれます。

水引で表現されたリアルなパンダモチーフがアクセント。紅白カラーなので、入学祝いや新築祝いにもぴったりです。

1枚1枚手でちぎってつくられた葉っぱを散りばめたデザイン。カジュアルな結婚式におすすめです。

墨で筆書きされたミモザの柄を図案にしたモダンなデザイン。落ち着いた色味と梅結びの水引は相性抜群。カジュアルにもフォーマルにも送りやすいおしゃれなご祝儀袋です。

夏にぴったりな大輪のひまわりが目を惹くご祝儀袋です。式が終わった後もリメイクして長く飾っておける水引デザインに工夫されています。
ご祝儀袋が準備できたら、持ち運びについても確認しておきましょう。ご祝儀袋は鞄やポケットからそのまま取り出すのは大人のマナーとしてはNG。持ち運ぶときは必ず袱紗に包むようにしましょう。袱紗には包むタイプと挟むタイプの2種類があるので、それぞれの包み方についてご紹介します。
以下の手順で包んでいきます。たたむ順番を逆にしてしまうと、お悔やみの場合の包み方になってしまうので注意するようにしましょう。
袱紗が右開きになるように持ち、ご祝儀袋をそのまま差し込んでください。こちらも袱紗が左開きになるようにして差し込むと、お悔やみになるので注意しましょう。

いよいよ結婚式当日。受付の前であたふたしなくてすむように、事前に目を通しておいてくださいね。
受付に到着したら、まずは「本日はおめでとうございます」と挨拶をし、袱紗からご祝儀袋を取り出します。渡すまでは袱紗に包んでおくようにしましょう。

袱紗は右側から開き、左手で袱紗をおさえて右手で祝儀袋を取り出します。
取り出したら、袱紗の上にご祝儀袋をのせて、袱紗は右手でたたみましょう。

受付側から名前が読めるように時計回りに180°向きを変え、両手を添えてご祝儀袋を渡します。その時「ささやかですがお祝いの気持ちです」「ご招待いただきありがとうございます」などひとこと添えるといいでしょう。
minneには、他にも素敵なデザインのご祝儀袋がそろっています。相手に正しく祝福の気持ちを伝えるためのマナーを心掛けながら、ぜひ相手好みのご祝儀袋を探してみてくださいね。
センスが光るおしゃれなご祝儀袋を集めたminneの特集はこちら。
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