人に親切にするのはとてもいいことですが、時には相手のためを思ってしたつもりが、かえって負担をかけてしまうこともあります。
悪気がないだけに相手も文句を言うことができず、もやもやとした嫌な思いを抱えさせてしまうことに……。
どのような親切が「余計なお世話」と思われやすいのでしょうか?
電車やバスで人に席を譲る
ちょっと混んでいる電車やバスに乗る時、自分の目の前にお年寄りやお腹の大きい妊婦さんが立っていると「席を譲らなきゃ!」と思いますよね。
しかし、近頃では「まだまだ年寄り扱いされたくない」と思っている高齢者の方も多いし、妊婦さんだと思ったら実はふくよかな体型の人で恥をかかせてしまったということも。
席を譲るべきかどうか迷ったら、相手が辛そうにしているか、「ヘルプマーク」や「マタニティマーク」を付けているかどうかといったことを確認してみましょう。
頼まれてもいないのに恋の橋渡し
友達が恋に悩んでいると知ると、「私にまかせて!」とばかりに勝手に恋の橋渡しをしようとする。
本人に頼まれたのならともかく、恋愛に他人はできるだけ首を突っ込まないほうがいいです。
中高生ならこういうことも場合によってはアリかもしれませんが、いい大人が「友達を使って自分の気持ちを伝えようとしている」と相手に思われたらそれだけでマイナスだし、勝手に暴走してうまくいかなければ一生恨まれても仕方ありません。
友達が相談してきたら話を聞く、それだけで応援は十分なのではないでしょうか。
服装やメイク、髪型にダメ出しをする
おしゃれに自信のある子がやりがちなのが、他人のファッションやメイク、髪型についダメ出しをしてしまうこと。
さりげなく「ここをこうすれば、もっとかわいくなるんじゃない?」とアドバイスするぐらいならいいですが、上から目線で「なにその服、ありえない!」的な態度をとると、相手の心が深く傷つき、ますます自信をなくさせてしまいます。
自分の得意分野があるのはいいことですが、他人には他人の好みや考え方があるので、勝手な意見を押し付けないようにしましょう。
おせっかいと親切の境界線は「思いやり」
同じような行動でも、相手の気持ちを考えながらするのは「親切」になりますが、自分の知識や力をひけらかしたいというのが動機だったり、相手の気持ちを考えずに押し付けたりするのは「余計なお世話」となってしまいます。
何かしたいと思った時は、自分がこれをしたら相手はどう思うだろうか? ということを想像してみるようにしましょう。