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「ご自愛ください」は知らずに使うと失礼なケースも? 正しい使い方と、文例を解説します。後編です。
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病気や怪我をしている人の場合は、明らかに「お大事に」と快復を祈願する言葉を伝えた方が良いでしょう。その場合、「大事に至りませんよう、どうぞご自愛ください」「大事に至らず一安心ではありますが、無理をなさらないよう、どうぞご自愛ください」のように使用します。また「ご自愛」を使わず「どうぞお大事になさってください」というストレートな言い回しでもOKです。
自分の体のことを心配してくださった方には、まずは「お礼」をします。そして、「あなたも」ということか、「お互いに」ということを付け足します。「あなたも」という部分ですが「ご自愛ください」という言葉に対し「ご自愛ください」のようにオウム返しではちょっと野暮。言葉を変えて返信すると良いでしょう。
・温かいお心遣いに、心から感謝申し上げます。〇〇様も健康にはくれぐれもご留意ください。
・お気遣い、心より感謝いたします。〇〇様もどうぞお体にはお気をつけください。
・私の心配をしてくださり、ありがとうございます。季節柄、お互いに気を付けましょう。
「ご自愛ください」は季節に関係なく使ってOKです。相手の体を心配する、健康を願う言葉ですからね。ただ「季節柄」という言葉は便利なのでセットで使う人も多いでしょう。特に「季節の変わり目」は一般的に体調を崩しやすい時期ですから、「ご自愛ください」の相手を選びません。
季節ごとの「ご自愛ください」使い方文例
いずれの場合も「このような季節ですから」の「このような季節」とはどのような季節なのかを考えて書けば、間違うことがないでしょう。また、気候が不安定な時期は、手紙を書いた日と受け取る日で気温が大きく違う場合もあります。「温かくなってまいりましたが」と書いて、急に寒さが戻ることもあります。そのような季節の場合は、ある程度幅を持った言い方をするとよいでしょう。
この季節で考えられる心配は、「春とは言ってもまだ寒い日もある」「新しい生活が始まって緊張している」「花粉症」「梅雨の季節が近づいてきている」などですよね。そういう言葉とセットにすると良いでしょう。ただ、花粉症などは、相手がそうであることが分かっている場合に限られますので、普通は使いません。
・春と言っても時折冷える日もございます。どうぞご自愛ください。
・新しい生活で緊張が続きますが、どうぞご自愛ください。
・梅雨の走り、どうぞご自愛ください。
この季節の場合は、「梅雨」「暑さ」ですね。
・雨が続いております。どうぞご自愛ください。
・暑さ厳しき折、どうぞご自愛ください。
・もうしばらく残暑が続きますが、どうぞご自愛ください。
秋および冬の文例は…
この季節は、残暑から冬へと、気候の変化が激しい時、そしてだんだんと寒くなる季節です。体調を崩す人も多いですよね。
・夏の疲れが出る頃、どうぞご自愛ください。
・急に秋めいて参りました。どうぞご自愛ください。
・だんだんと寒くなって参りました。どうぞご自愛ください。
この季節は、寒いので、どんな人に対しても健康を心配する頃です。また年末年始の忙しさから、自分のことを後回しにして健康を損ねる場合も考えられますね。
・年末の慌ただしい中ではありますが、どうぞご自愛ください。
・本格的な冬の到来、風邪などひかれませぬよう、どうぞご自愛ください。
・寒さ厳しき折、どうぞご自愛ください。
この記事のライター
OTONA SALONE|オトナサローネ
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