/

今回は、誰もが知っている漢字を使っているのに、誤読の多いものを選んでみました。後編です。
<<前ページ:「飲み代」はなんと読むの?
わむ
なごむ
和やかになる。穏やかになる。
もちろん「なごむ」の意味は分かると思います。素敵な言葉ですよね。小学校3年生で習う漢字です。読みではなく「書き」のテストでよく出題されます。ぜひ、お友達に「なごむって漢字で書ける?」と聞いてみてください。
いちいり、いちにゅう
ひとしお
ひときわ。いっそう。いちだんと。
元々は、染め物を染め汁に一回浸すことを言いました。一回染めるごとに、色が濃くなっていく様子から「ひときわ」の意味で使われるようになったそうです。「一」も「入」も簡単な漢字なのに、組み合わせると読めないものですよね。
▶簡単なのに読み間違える漢字、ラストスパート!
まくま
まくあい
劇場で、一幕終わって、次の幕が開くまでの間。幕を引いてある間。芝居の休憩時間。
本来誤りであった「まくま」という読み方も、認められるようになってきた言葉ですが、本当は「まくあい」と言います。特に格式張った場所などで使うことが多いでしょうから、正しい方を覚えておいて損はありません。「間」を「アイ」と読むのは、常用漢字表にない読み方なので、テレビなどの放送表記は「幕あい」になっています。私はいつもこのような表記に出会うたびに「ルビを振ったら勉強にもなるのに」と感じます。
せんら?(笑) 読めない人が多いと思われます。
もっぱら
そのことばかり。それを主として。まったく。
「あなたが○○したって、もっぱらのうわさよ」「休日はもっぱら家にいます」などというように使います。読み間違いというより、読めない人が多いのではないかと思います。小学校6年生で習う漢字です。
私は、小学生の国語も指導しているのですが、20文字新たに学習漢字に加わることになり、現在は移行措置中です。読み書きの問題をたくさん作っているのですが、小学校で習う漢字を組み合わせた熟語に意外と読み間違いが多いことに気づかされました。また、難しい漢字なら、読み間違えてもそんなに恥ずかしくはありませんが、簡単な漢字だからこそ、読み間違いやすい漢字には、気をつけたいものです。
文/松嶋有香
この記事はリバイバル配信です
この記事のライター
OTONA SALONE|オトナサローネ
1153
女の欲望は おいしく。賢く。美しく。OTONA SALONE(オトナサローネ)は、アラフォー以上の自立した女性を応援するメディアです。精神的にも、そして経済的にも自立した、大人の女のホンネとリアルが満載。力強く人生を愉しむため、わがままな欲望にささる情報をお届けします。[提供:主婦の友社]
ライフスタイルの人気ランキング
新着
公式アカウント