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今日は清濁が要の誤読を6つ確認しましょう。後編です。
きぞん
きそん
すでに存在すること。
既存(きそん)のルールを適用します。
今では「きそん」「きぞん」両方を対等に扱うという意見が主流になってきました。両方で掲載している辞書もあります。間違った慣用読みが市民権を得た代表例ですね。でも元々は「きそん」だったということを覚えておきましょう。年配の方と話す時は「きそん」と読んだ方が印象が良いでしょう。
なお「依存」も同じで、本来は「いそん」です。「依存症」は「いそんしょう」が元々の正しい読みです。
読み間違いの例
したづつみ
したつづみ
食物を賞美する時などに、下を鳴らすこと。
あまりのおいしさに舌鼓(したつづみ)をうった。
女性の表現ではあまり出てきませんが、上の用例「あまりのおいしさに舌鼓を打った」のように使います。もともと「つづみ」という和楽器があります。舌でつづみを打っているような様子を表しているので「したつづみ」となります。
読み間違えたら失礼に!? 清濁が要になる地名とは
読み間違いの例
いばらぎ
いばらき
関東地方北東部の県。
昨日、茨城(いばらき)に行きました。
「茨城」を「いばらぎ」と読むと、茨城の人に十中八九叱られます。県名なので、ルールも何もありません。廃藩置県の時から「いばらき」です。
言葉は変化します。ただその時に、「いやいや、元々の意味が変わってしまうから」と流れをせき止める人は必要ですね。
参考文献
放送用語委員会(東京) ことばの読みについて(連濁の語を中心に) ~『NHK日本語発音アクセント辞典』改訂にあたって~
文中「意味」は「広辞苑第6版」に掲載されているものから現代に通じるものを選びました。
本記事はリバイバルです
この記事のライター
OTONA SALONE|オトナサローネ
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