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2020年の東京五輪開催に合わせて、JRの新しい駅「品川新駅(仮)」が開業予定だ。そこから1km弱という近場にある品川駅周辺も再開発が進められており、これから街の価値が高まることが予想される。そんな品川駅まで30分以内にある中古マンション相場を調査してみた。今回は専有面積20平米以上~40平米未満のシングル向け中古マンションの物件相場が安い駅をランキング。注目の駅に行きやすく、お得な物件があるエリアをチェックしていこう。●品川駅まで30分以内の物件相場が安い駅TOP12(13駅)
順位/駅名/価格相場(沿線/所在地/品川駅までの所要時間)
1位 錦糸町 1980万円(JR総武線ほか/東京都墨田区/17分)
2位 京急蒲田 1990万円(京急本線ほか/東京都大田区/7分)
3位 蒲田 1994.5万円(JR京浜東北線ほか/東京都大田区/10分)
4位 大森 2080万円(JR京浜東北線/東京都大田区/6分)
5位 鶯谷 2130万円(JR山手線ほか/東京都台東区/20分)
6位 日暮里 2180万円(JR山手線ほか/東京都荒川区/22分)
7位 駒込 2299万円(JR山手線/東京都豊島区/28分)
8位 田端 2349.5万円(JR山手線ほか/東京都北区/25分)
9位 大森海岸 2380万円(京急本線/東京都品川区/13分)
9位 平和島 2380万円(京急本線/東京都大田区/7分)
9位 高田馬場 2380万円(JR山手線ほか/東京都新宿区/24分)
12位 五反田 2390万円(JR山手線ほか/東京都品川区/5分)
12位 御徒町 2390万円(JR山手線ほか/東京都台東区/17分)
品川駅から30分以内で最も中古マンションの物件相場が安かったのは、JR総武線錦糸町駅。2017年にリニューアルした駅ビル「テルミナ」をはじめ、駅周辺には大型商業施設が点在している。映画館やニトリも入った商業ビル「オリナス」は2018年9月にリニューアルが完了、そして「東京楽天地ビル」は1階~7階を占める主要テナントなどをパルコに変更して2019年春にリニューアルオープンの予定だ。
駅周辺が繁華街としてにぎわう一方、駅から少し離れると広々とした公園や静かな住宅街も。また、錦糸町駅はJR線に加え東京メトロ半蔵門線も通っており、便利な環境で暮らしたいシングル層にはぴったりと言えそうだ。
1位・錦糸町駅を含め、3位まではいずれも物件相場が2000万円を切った。2位の京浜急行線・京急蒲田駅と3位のJR京浜東北線・蒲田駅は、似た駅名だが駅舎は離れており、両駅間は歩いて12分ほど。ロケーションに大差はないものの、蒲田駅の物件相場のほうがわずかながらも高いのは、より便利なJR沿線であること、さらに東急電鉄の池上線と多摩川線も通っているためかもしれない。
2位・京急蒲田駅、3位・蒲田駅ともに駅ビルを備えているほか、蒲田駅西口には活気あるアーケード商店街も。駅周辺でひと通りの買い物が済むのは、暮らすうえではうれしいところ。また、京急蒲田駅は羽田空港に向かう京急空港線の駅でもあり、飛行機での出張が多い人にもおすすめだ。
都内屈指の便利な路線・JR山手線の駅が7駅もランクイン今回ランクインした13駅の立地を見てみると、一見、無関係に散らばっているように見えるが、13駅中で7駅がJR山手線沿線という共通点がある。JR山手線は都内交通網の大動脈と言える主要路線。品川駅まで1本なのはもちろん、JR山手線沿線ならば都内の主な街に出かけやすい点が魅力だ。
そんなJR山手線沿線の駅のうち、最も物件相場が安かったのは5位・鶯谷駅。同駅はここ10年以上、JR山手線で最も乗車人員が少ない駅でもある。JRの線路の北東側には戦後から続く歓楽街が残る一方、線路の西南側にあるのは、美術館や動物園が点在する上野公園や、落ち着いた住宅街。1駅隣りはJR各線に加え東京メトロ銀座線・日比谷線も通る上野駅という便利な立地でもあり、JR山手線のなかでも穴場な駅と言える。
都内のさまざまなエリアの駅が顔を並べた今回のランキング。トップ13駅の物件相場の差が410万円と、あまり開きがなかった点も特徴的だ。マンションを次々と買って住み替える人は少数派で、たいていは長く住む想定で購入するだろう。そう考えると『あと少し購入資金をプラスしたら、もっといい条件の物件があったのに……』なんて後悔は避けたいところ。安さばかりに飛びつかずに、品川駅など自分が行動基点にしたい駅までの近さや周辺環境も考慮して、物件探しに励みたい。
さて次回は、今回同様に品川駅から30分以内に範囲を区切って、専有面積40平米以上・70平米未満のカップル向け中古マンションの物件相場ランキングを紹介。どんな結果になるか、お楽しみに。
●調査概要この記事のライター
SUUMO
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『SUUMOジャーナル』は、魅力的な街、進化する住宅、多様化する暮らし方、生活の創意工夫、ほしい暮らしを手に入れた人々の話、それらを実現するためのノウハウ・お金の最新事情など。住まいと暮らしの“いま”と“これから= 未来にある普通のもの”の情報をぎっしり詰め込んで、皆さんにひとつでも多くの、選択肢をお伝えしたいと思っています。
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