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40代は「大人の思春期」と言っても過言ではないくらい、さまざまなことに多感になる年代。
環境や体調が目まぐるしく変化する女性も多く、不安定な気持ちを抱える人も少なくありません。
この連載では、今を生きる40代女性たちの赤裸々な姿を、自身も40代である並木まきがご紹介します。
【連載・オトナの思春期相談室#8 前編】

茜さん(仮名)は、45歳になったばかり。過去には結婚歴があり、離婚後も何人かの男性とお付き合いをしてきましたが、コロナ禍をきっかけに恋愛をお休みしていたとのこと。しかし最近になって周囲から再婚をしたり彼氏ができたりといったニュースが増えてきたので、自分もまた恋人をつくったほうがいいのかと悩んでいると話します。
「コロナ禍の3年間で、すっかり恋愛に関心がなくなってしまいました。新しい趣味がいくつもできたので、退屈はしていません。むしろひとりで過ごす時間が足りない!と思うくらいに毎日は充実しています。
でもやっぱり周りが幸せそうにしているのを聞くたびに、私はこのままシングルでいいのかなっていう不安があって。その不安が日増しに強くなっていますね」
コロナ禍が明けたとはいっても以前ほど出会いの場もなく、友人に勧められて登録だけしたマッチングアプリも数日だけ閲覧した後は面倒になってそのまま放置をしているという茜さん。恋愛映画を見ても恋愛小説を読んでも、まったく恋愛欲が湧いてこない自分に驚いているそうです。
惚れっぽかったはずなのに男性からの誘いを断ってしまう

「以前の私は、どちらかというと惚れっぽい性格だった気がするんですよね。だから離婚後も恋人が途絶えたことはほぼありませんでした。ところが最近は、男性から食事に誘われても何かと理由をつくって断ってしまうほど、恋愛に対しては出不精になっちゃってて。
正直なことを言ってしまうと、恋愛を始めるときって最初から“ありのまま”というわけにはいかなくて、少なからず相手に気を遣ったり、自分をよく見せたりしなくちゃうまくいかないじゃないですか?そういう駆け引きというか、相手に好かれようとしたり自分を演出したりするのが面倒に感じて仕方ないのです。
そこまでしなくちゃいけないくらいなら、ひとりで居たほうが気楽でしょって感じがして」
茜さんには子どもがいないので、自分の老後は自分で面倒を見ようと覚悟を決め、そのための貯蓄にも励んできているとのこと。今から恋人をつくっても妊娠できる可能性も低いために、男性と親密な関係になることに魅力を感じられないと話します。
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この記事のライター
OTONA SALONE|オトナサローネ
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