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46歳・独身・恋人いない歴は9年超えを更新中のOTONA SALONE編集長・アサミ。44歳でスタートさせた40代の婚活もついに2年が経過。
婚活で出会った男性は数十人、婚活デートをした男性は約10人。アーティストのジェントルさん(49歳・バツイチ・別居中の娘あり)に誘われ、ちょっとときめいてきたけれど何やらあやしげな方向に……。これは40代独女の「実名 顔出し」で書いている、リアル婚活ドキュメントである。
食事を取り分けてくれ、少なくなった飲み物を気にかけてくれる。やさしい笑顔で、口調も穏やか。さらに「女性らしい」というほめ言葉まで、言ってくれたジェントルさん。
なんてレディファーストなの! うれしい。
人生でこんなに女性扱いされたことは皆無だったもの! ほぼ自業自得だけど。
恋愛にとんとご無沙汰な40代独女は、ちょっぴりジェントルさんに、キュンとし始めていた。
久しぶりにときめいたのに……まさかのグレーゾーン。まさかのゲイ疑惑。
実は最初からちょっと引っかかっていたことがあった。ジェントルさんの到着を待っているとき、ガラスの向こうから見えたジェントルさんの、手の振り方に。
キレイに指をそろえて小刻みに振る仕草に、既視感があった。
そして、小刻みに小さく手を振りながら、ロンドンくんは去っていった。こんな可愛らしい仕草もゲイっぽいというか、女子っぽい。
その瞬間から、あれ? ゲイ友達・ロンドンくんの仕草にすごく似てるな……とちょっとだけ思っていたのだ。
そして「カワイイ」と言うたびに、少し声が裏返るジェントルさん。その言い方も、ロンドンくんと近いものがあった。シロかクロか……。わからない。やっぱりグレー。
女性の肌がうらやましいとか、女性ファッションに理解があるとか、ネイルアートをカワイイと言うのは、アーティストだからだと、思おうとしていた。
けれど、決定打はこの発言だった。
ジェントル「いいなぁ、カワイイ。僕もこういうネイルアートやりたいです。女性はいいなぁ」
え⁉ 聞き捨てならない言葉だった。ネイルアートを“やりたい”だって?
これはもう、クロでしょう!
ゲイ友達のロンドンくんと共通項が多いジェントルさん。それに加えて、カワイイネイルアートをやりたいなんて。間違いない。ゲイだわ、彼!
なんでまた、ソッチの男性と縁があるのかなぁ。いや、嫌いじゃないけどさ。実際、ゲイの男性って一緒にいて楽しいし。
ただ……今夜は男性とデートなのかも?と思っていたけど、心は乙女じゃん。つまり、マインド的には女性同士でごはん食べてるのと一緒じゃないか。
40代独女と40代ゲイ男性の2人きりのディナー。……コレ婚活デートじゃないな。
じゃなんで、ジェントルさんは私をディナーに誘ったんだろう?
残念な婚活ばかりやってる独女に興味持ったってこと?
おひとりさま友達がほしかったってこと?
まぁいいけどさ……ちょっとだけジェントルさんにときめいた分、損した気持ちよ。一人でいろいろ妄想しちゃったじゃない。って、私が勘違いしただけだけど。
時間が経っていくごとに、ジェントルさんのキュートな言動がますます気になっていった。
私がちょっとグラスを倒しそうになれば
ジェントル「あ、危ない。大丈夫だった? 汚れてない?」
と言って、気遣いをしてくれる。やさしい。
会話のテーマが美容になれば
ジェントル「肌つるつるですね。スキンケアって何使ってるの? あぁ、アレ! いい?」
と言って、やたら美容にくわしいし、興味深々だったりする。
フツーの男性とならそんな会話になんてならない。ジェントルさん、やさしいし素敵だなって思ったけど、ゲイなのかぁ……。ちょっと残念。
あ、でも!!!
いや待てよ。
ジェントルさんはバツイチで、別居している娘がいると言っていたな。
もしかして娘がいるのはウソ⁉
それともゲイじゃなくて……バイ⁉
あぁ、もうよくわかんない。でも「ゲイですか? バイですか?」とか聞けないし。ますますジェントルさんがどういうつもりで私と会っているのかわからなくなった。
ただジェントルさんとの会話は、とても弾んだ。
仕事のこと、日本女性の生き方のこと、ファッションのこと、美容のこと……。
ほぼ初対面とは思えないくらい弾んだし、異性とは思えないくらいに共感した。
女性扱いをされてドキドキしたところもあったけれど、ゲイorバイ疑惑を感じた瞬間から、年上の女性が妹扱いしている感じなのかなと思えてきた。
話の合うお友達には……なれそうだ。
帰り際、お店の通路を歩くときは「どうぞ、お先に」と言ってくれたり、スマートにドアを開けてくれたりした。徹底してレディファーストなジェントルさん。
食事のあとは少しだけお散歩をした。私の歩調に合わせて、ゆっくり歩いてくれたジェントルさん。やっぱり紳士。
「ゲイじゃなかったらな……」と心の中で思った。久しぶりに、本当に久しぶりに、男性にときめいた気がしたから。
帰宅して、お礼のメッセージを送った。
アサミ「本日はありがとうございました。楽しかったです! ジェントルさん、面白い人ですね(いい意味で)。そして、ごちそうさまでした」
ジェントル「アサミさん、こちらこそです。楽しいお時間をありがとうございました。アサミさんも良い意味で個性的でとても出来る女性! またお誘いさせてくださいね」
“またお誘いさせてください”ですって?
社交辞令かもしれないけれど、その言葉はうれしかった。でもちょっと、複雑でもあった。
それから2週間、ジェントルさんからは何の音沙汰もなかった。やっぱり彼にとって私はただの「おひとりさま友達」ってことなのか……。
★編集長アサミの婚活・新シリーズ #オトナの婚活コーデ 始めました★
【期待しちゃったけど、ジェントルさん的にはただのお友達…⁉ 来週11月21 日(水)17時をお楽しみに!】
【前回はコチラ】
#118 恋人いない歴9年の独女、久しぶりに「ときめいた」理由【40代編集長の婚活記】
【一気読みするならコチラ】
この記事のライター
OTONA SALONE|オトナサローネ
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