/

さんきゅう倉田さんは、オトナサローネでの連載をまとめた書籍(電子)がロングセラー人気の、元国税芸人であり吉本芸人でもあります。この3年間は仕事の傍ら、受験勉強にも専念する多忙な日々を送り、23年4月に晴れて東京大学文科二類に合格。各メディアで大きく報道され、話題になりました。
東大生たちに囲まれる暮らしが始まり、彼らの瞬時の判断力や教養、その合理性は「学ぶことばかりだ」と言います。そんな東大生たちの知られざる世界を、さんきゅう倉田さん独自の視点で語っていただきます。
今回はそんな東大の1,2年生の教養学部を紹介していただく【後編】です。

shutterstock.com
国立大学の多くは大学入試に「後期日程」というものを用意しています。前期日程で不合格となっても、後期日程で他の国立大学を受験することができます。
ぼくの友人の中には、一浪して京都大学を受験し、合格最低点に4点足りず、後期日程で横浜国立大学に合格した人や東京大学に不合格となり後期日程で一橋大学に合格した人がいます。
前期日程で受験した国立大学にたまたま受からなかった人や合格最低点付近を取った人が流れてくるので、後期日程の受験は過酷であると言われています。
「後期日程で合格した」と言われたら、ぼくはいつも「え!すごい」と心の中で思っています。
東京大学も以前はこの後期日程の受験制度を採用していましたが、推薦入試の開始とともに廃止したようです。
推薦入試、正式名称「学校推薦型選抜」では、学生の多様性を促進し、学部教育にさらなる活性化を図ることを目的としています。さらに、東京大学の教育課程に適応しうる学力を有しつつ、特定の分野や活動に関する卓越した能力、若しくは極めて強い関心や学ぶ意欲を持つ志願者を求めています(東京大学HP)。
この制度によって入学する人は毎年70〜90名ほどいて、オリンピック出場者だけでなく、特定のスポーツ分野でデータを活用した戦略の開発を行っている人やプログラミングの分野で秀でた人などが合格しています。
ただ、一般入試で合格していないからといって他の学生と学力に差があることはなく、少なくともぼくの周りにいる推薦合格者は全員優秀です。彼らが優秀であることを外部の人間は判断できないので、予備校のアルバイトに採用されづらいと推薦生の一人が言っていました。
一方で、オリンピックで金メダルを獲っていても、推薦で東大に入らず一般入試で合格する猛者もいます。
ぼくの周りにはふたりいて、ひとりは物理オリンピックで金メダルを獲って、理科3類で東京大学に合格しました。彼は大学入学共通テストの点数が理科3類合格者の中で1位だったそうです。
もうひとりは、情報オリンピックで金メダルを獲って、東京大学に合格しました。
情報はいわゆるプログラミングの能力を競うもので、中高生でも嗜む人が多く、彼のファンがクラスに3名もいました。
18歳の学生なのに、ぼくよりファンが多いかもしれません。
東大には秀逸な能力を持った学生がごろごろいるので、また新たな出会いがあれば紹介したいと思います。
参照:
この記事のライター
OTONA SALONE|オトナサローネ
1153
女の欲望は おいしく。賢く。美しく。OTONA SALONE(オトナサローネ)は、アラフォー以上の自立した女性を応援するメディアです。精神的にも、そして経済的にも自立した、大人の女のホンネとリアルが満載。力強く人生を愉しむため、わがままな欲望にささる情報をお届けします。[提供:主婦の友社]
ライフスタイルの人気ランキング
新着
公式アカウント