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25~44歳女性の就業率は上昇し続け、約8割が働く女性という現代。それに合わせて、女性の生涯未婚率も増加の一途を辿っています。 結婚をしたいけれど出会いがない、成婚に至らないということはなぜ起きるのか、働く女性は婚活にどのような悩みを抱えているのでしょうか。
アラフォー・アラフィフ専門婚活カウンセラーの伊藤友美さんのもとには、さまざまな悩みを抱える婚活女性が訪れます。今回は、35歳から2年間よくある逃げ道にはまってしまった女性の「婚活ストーリー」を紹介してもらいます。
※プライバシーに考慮して、事実関係の一部を変更しております。
働く女性の婚活百景 ♯2

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37歳のⅭ美さんは、外資系IT企業に勤めるバイリンガルの女性。女優の井川遥さんに雰囲気が似ています。
C美さんは35歳の頃から約2年間、既婚者である会社の上司と不倫の関係にありました。上司とお付き合いはしているものの、「結婚する」という将来は想定していません。むしろ、「結婚」から逃れるために既婚者とつきあっていたようなものだったのです。
井川遥さんに雰囲気が似ているくらいですから、Ⅽ美さんは、男性にモテる女性です。本人も「結婚しようと思えば相手はいるだろう」と思っていました。
30歳を過ぎたあたりから、結婚のことが頭をよぎることはありましたが、仕事はおもしろいし、責任も重くなってきます。
「いずれは結婚をして子どもを産みたい」という気持ちはあるものの、結婚には責任が伴いますし、子どもが産まれたら自由な時間は激減してしまいます。そんな理由をつけて、C美さんは結婚へ向かうことから避けていました。
とはいえ、彼氏がいない毎日はさみしい。そんなC美さんが選んだのが、不倫という関係でした。
相手が既婚者なら、当然結婚の話は出ません。独身のⅭ美さんの時間を奪っているという罪悪感があるのか、既婚者の彼は、一緒にいるときはⅭ美さんに優しく接してくれます。C美さんの話も聞いてくれるし、「このレストランに行ってみたい」と言えば彼はいつも席を予約してくれて、彼女に支払いをさせることはありません。
経済的に自立した大人の女性には、じつはC美さんのようなケースはよくありがち。将来のことを深く考えることなく、気楽に恋愛を楽しめる(ように思える)不倫は、結婚という重荷を背負いたくない女性にとって「ちょうどいい逃げ道」なのです。

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そんなC美さんが、「このままではいけない」と思ったのは、意外なことがきっかけでした。
あるとき、ひとり暮らしをしていた部屋に久しぶりに母親が遊びに来たときのこと。
「C美ちゃん、どうしたの? あんなにきれいだったのに、なんだかブスになったんじゃない?」と言ったのだそうです。
母親の遠慮のない言葉。
その言葉にショックを受けたものの、C美さんにも思い当たるところはありました。不倫相手との関係に身をゆだねていた2年間で、C美さんは5キロも体重が増えていたのです。どこかに罪悪感もあったし、先がないことは分かっていたので、情緒不安定になりやすい自分に気づいていました。体重が増えただけでなく、そんな心の状態が顔に出ていたのかもしれません。
「このままラクなほうへ流されていていいのだろうか」と自問したC美さんは、不倫相手ときっぱり別れる決意をします。
そして、「やっぱり結婚したい!」と私のところを訪れました。
つづき▶結婚するために行うといい「セルフケア方法」とは? 一見無関係なようで実は効果的なケア法を解説_こちらから読む
【編集部より】

『アラフォー・アラフィフ専門婚活カウンセラーが教える
結局、理想を下げない女が選ばれる』
(伊藤友美 著 / フォレスト出版)
この記事のライター
OTONA SALONE|オトナサローネ
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