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アラフォー・アラフィフ専門カウンセラーの伊藤友美です。さまざまな悩みを抱える婚活女性を幸せへと導いてきました。今回は、元カレをひきずってしまう女性の「婚活ストーリー」の【後編】です。
※プライバシーに配慮して、事実関係の一部を変更しております。
働く女性の婚活百景 ♯3 後編
▶この記事の【前編】を読む
10年前のカレが忘れられない! それから合コンや婚活でどんな男性と会っても、その気になれず…。

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E菜さんが陥った、「元カレひきずり沼」のからくりを説明しましょう。
合コンで元カレの話を披露するたびに、E菜さんは彼との思い出をなぞることになります。彼とはもう何年も会っていませんから、思い出は美化されたりデフォルメされたりするもの。いつしかE菜さんの中には、「元カレの虚像」が作られてしまっていました。
婚活で新たな相手と出会うたびに、また新たに交際が始まるたびに、「彼はもっと話がおもしろかったな」「彼はいつもおごってくれた」「(言いにくいけど)夜ももっとステキだった」などと、元カレの虚像と比べてしまうのです。
10年近くも前に別れた人に未練があるなんて、あり得ないと思われるかもしれません。でも、婚活がなかなかうまくいかない人にこのケースは意外と多いのです。

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E菜さんの場合、一番の問題は当時の傷がちゃんと癒えていないことでした。
「自分は、大好きな人に選ばれなかった」という現実を受けとめるのがつらすぎて、E菜さんは傷ついた自分を直視することを避け続けていました。失恋を合コンのネタにしていたのもそのせいです。
元カレと比べて、婚活で出会った相手を無下にしてきたのも、無意識のうちに自分を傷つけた彼への復讐をしていたのかもしれません。
そんなE菜さんに私がおすすめしたのは、「時空を超えて、傷ついた自分を癒やすワーク」です。
やりかたはとてもシンプル。
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「時空を超えて、傷ついた自分を癒やすワーク」
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このワークを続けるうちに、E菜さんの心境は変化していきました。一番変わったのは、元カレへの評価です。
「よく考えたら、最初から二股をかけていたような人を、どうしてあんなに好きだったんだろう」
「彼は、私が思い込んでいたほどステキな人ではなかったのでは」
そして、「そもそも私は、彼に大切にされていなかったんだ」という現実を受け止めたのでした。

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ようやく元カレの呪縛から解き放たれたE菜さんは、「当時の私は、彼にとってはわがままで重たい存在だったかもしれない」と冷静に振り返る余裕も出てきました。
そして、「私に必要なのは、私のことを心から愛して、大切にしてくれる人。その人と結婚して幸せになりたい」と、新たな気持ちで婚活をリスタート。
2年後、理想どおりの相手と結婚しました。
ここからは、「信じられない」と思われる人もいるかもしれませんが、お話しさせてください。「時空を超えて、傷ついた自分を癒やすワーク」を続けていたE菜さんが、あるときこんな話をしてくれました。
「彼と別れてひとりで泣いていた頃、ときどきふっと心が軽くなる瞬間があったんです。あのとき、未来の私が抱きしめに来てくれていたんですね」
「元カレのことが忘れられない」
「過去の失恋をひきずって、新しい恋に踏み出せない」
そんな悩みを抱えている人は、目を閉じて、傷ついて泣いている当時の自分に会いに行ってあげてはいかがでしょうか。
最後までお読みくださりありがとうございます。
次回の働く女性の「婚活ストーリー」もどうぞ。
【編集部より】

『アラフォー・アラフィフ専門婚活カウンセラーが教える
結局、理想を下げない女が選ばれる』
(伊藤友美 著 / フォレスト出版)
この記事のライター
OTONA SALONE|オトナサローネ
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