/

25~44歳女性の就業率は上昇し続け、約8割が働く女性という現代。それに合わせて、女性の生涯未婚率も増加の一途を辿っています。 結婚をしたいけれど出会いがない、成婚に至らないということはなぜ起きるのか、働く女性は婚活にどのような悩みを抱えているのでしょうか。
アラフォー・アラフィフ専門婚活カウンセラーの伊藤友美さんのもとには、さまざまな悩みを抱える婚活女性が訪れます。
今回は、元カレをひきずってしまう女性の「婚活ストーリー」です。
※プライバシーに考慮して、事実関係の一部を変更しております。
働く女性の婚活百景 ♯3

shutterstock.com
E菜さんは、37歳の契約社員。知的で快活な印象のチャーミングな女性です。
これまで、あらゆる婚活にチャレンジしてきたE菜さん。合コンや婚活パーティーで出会った人を含めると、5年間で500人近くの人に出会った計算になります。しかし、結婚には至っていません。なかには、交際に進んだ人も何人かいましたが、長くは続きませんでした。
その理由が、元カレの存在です。
E菜さんには、25歳のときから3年間おつきあいをした男性がいました。別れてから10年近くたった今も、新たに出会う男性をどうしても元カレと比べてしまうのです。
元カレは、前に勤めていた会社の1期上の先輩でした。清潔感があり、体を鍛えていて誰からも「かっこいい」と言われるような男性でしたが、E菜さんがひかれていたのは、彼の内面。頭がよくて話題が豊富な彼とは、とにかく話していて楽しかったそう。もちろん仕事もできるから、同期の出世頭でした。
ところが、話を聞くと彼には交際相手として致命的な欠点がありました。

shutterstock.com
それは、二股をかけていたこと。
E菜さんがおつきあいを始めた頃、彼はまだ前の彼女と別れていませんでした。関係を解消したのは、E菜さんとつきあい始めて半年が過ぎた頃だったそうです。
そして、3年に及ぶ二人の交際が終わったのも、彼に新たな交際相手ができたせいでした。

shutterstock.com
ある日のデートの帰り道、E菜さんは唐突に彼にこう言われました。
「ハンカチ出して」
不思議に思ってバッグからハンカチを取り出すと、彼は
「E菜、別れよう」
と突然別れを告げたのです。「きっと彼女は泣くだろう」と予測してハンカチを用意させた彼は、はたして仕事ができる人なのか、それともサイコパスなのか、よくわかりません。

shutterstock.com
突然の失恋にショックを受けたE菜さんは、それから1カ月間、泣き暮らしました。
「やめよう」と思いながらも、どうしても毎晩彼に電話をかけてしまったそうです。初めのうちは電話に出てくれた彼もそのうち出なくなり、ついにはE菜さんをブロック。電話が繋がらなくなってしまいました。
この頃、E菜さんは28歳。彼を忘れるためにも新しい出会いを求めて、合コンに繰り出します。しかし、E菜さんはここで大きな間違いを犯してしまうのです。

shutterstock.com
それが、「自分の失恋をネタにすること」。
E菜さんには、合コンに参加するとつい場を盛り上げようとする、サービス精神旺盛な一面があります。「ハンカチ出して」から始まる失恋話は合コン受けがよく、ついおもしろおかしく失恋話を披露してしまうE菜さん。
合コンで元カレの話をして盛り上げる女性は、正直言ってモテません。
E菜さんは、「今夜もみんなに楽しんでもらえた」という謎の達成感を胸に、帰路につく日々が続きました。
つづき▶【後編】では、E菜さんはどうして「元カレ沼」から抜け出かせないで傷心を引きづっているのか? 沼にハマってしまうしくみと、そこから抜け出すために行うセルフケア「傷ついた自分を癒やすワーク」とは? そして、E菜さんの婚活はどうなったのでしょうか?
【編集部より】

『アラフォー・アラフィフ専門婚活カウンセラーが教える
結局、理想を下げない女が選ばれる』
(伊藤友美 著 / フォレスト出版)お楽しみに。
この記事のライター
OTONA SALONE|オトナサローネ
1153
女の欲望は おいしく。賢く。美しく。OTONA SALONE(オトナサローネ)は、アラフォー以上の自立した女性を応援するメディアです。精神的にも、そして経済的にも自立した、大人の女のホンネとリアルが満載。力強く人生を愉しむため、わがままな欲望にささる情報をお届けします。[提供:主婦の友社]
ライフスタイルの人気ランキング
新着
公式アカウント