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OTONA SALONE編集長・アサミは46歳・独身。恋人いない歴9年の恋愛ご無沙汰女子。44歳で婚活をスタートさせてからまもなく2年半になるけれど、ゴールはまだ遠い。
現在、ジェントルさん(アーティスト・49歳・バツイチ・子あり)との2回目デート中。フツウではありえないデートの展開にいろいろ疑惑が出てきて…。これは40代独女の「実名 顔出し」で書いている、リアル婚活ドキュメントである。
どういうつもりで会っているんだろう、この人…。2回目デートで、ずっと思っていたことだ。
ランチを食べたところまではよかった。
だけどそれ以降、事前の相談もなくお知り合いとの仕事の打ち合わせを入れられ、さらにその人と3人でお茶することに。2回目デートでフツウそんな展開あるだろうか。
そのあとGINZA SIXで化粧品のフロアを見ているときもなんだか目がキラキラ。1回目デートのときに「ゲイかも?」と感じさせる言動も相まって、やっぱりただの友達な気がしてきた。
けれど、一緒に見ていた赤い口紅をいきなりプレゼントしてくれたジェントルさん。あれ? ソッチじゃないってこと…?
屋上庭園でちょっと散歩をしたあと、ベンチに座ってお話をした。ジェントルさんは気さくに話してくれた。
お仕事のこと、学生時代のこと、最近あった出来事…。ついつい編集者魂がうずいてたくさん質問してしまったけれど、めんどくさがらず答えてくれた。
これなら…聞いても平気かな? ずっと気になっていたあのこと。
アサミ「あの、ちょっとおかしなこと聞いてもいいですか?」
ジェントル「いいですよ。何でしょうか?」
アサミ「ホントに失礼な質問かもしれないんですけど…」
ジェントル「大丈夫ですよ」
聞きたかったのはゲイ疑惑についてだ。
でもなんて聞いたらいいんだろう。
「ゲイですか?」ってドストレートに聞こうと思ったけれど、さすがにそれはいかがなものかと。どうしたらゲイ疑惑を解消できる? あ、そうだ! いい方法があった。
アサミ「あの…お子さんの写真とかってあるんですか?」
驚いた顔をしているジェントルさん。まさかこんな質問がくるとは思わなかった感じ?
ジェントル「あると思いますけど…」
ちょっと言葉に戸惑いの様子が感じられる。
アサミ「ジェントルさんのお子さんの写真、見てみたいです」
さぁ、どう来るジェントルさん。そもそも子供の写真があるのか、ないのか。いくら別居しているからといって本当に子供がいるなら写真がないわけないだろう。
もしないなら…子供の存在もあやしい。
ジェントル「最近の、あるかな…」
スマホをいじり始めた。保存されているたくさんの画像の中から子供の写真を探している様子。横目てチラッと見る感じでは、全然違う写真ばかり。
ジェントル「あれ、あれ…?」
やたら時間がかかっている。
もしかして…子供の写真がないんじゃないの? 写真がないっていうか、もともと子供が存在しないんじゃないかしら。子供の写真がないなら、限りなくクロに近いグレーだわ。
スマホの手を止めたジェントルさん。私のほうを見る。
ジェントル「僕の子供の話をするのとか、アサミさんに失礼じゃないですか?」
アサミ「え、全然。失礼じゃないですよ」
なんだか写真を見せないための予防線を張ってる?
またスマホをいじり始めたジェントルさん。どこかから適当に子供の画像を探してるんじゃないかしら…なーんて意地悪な考えをする私。
ジェントル「あ、あった」
あった? ホントかしら。
ジェントル「僕の娘です」
彼のスマホをのぞいた。中学生くらいに見える女の子が写っていた。思いっきり笑っている顔なので、ジェントルさんに似てるかどうかまではわからない。細面で鼻が高いところは似ているのかもしれないけれど。
でも……。
似ているといえば似ているけれど、ホントの子供かよくわからない。見せてくれたのは子供一人の写真。彼が一緒に写っているわけではない。それに確か娘が小学生って言ってたような? この写真の感じだと小学生っぽくは見えない。
アサミ「あれ、中学生…ですか?」
ジェントル「いま小学6年生です」
アサミ「背がスラッと高そうだから、もう少し上に見えました」
ジェントル「そうですね。身長は高いほうみたい」
確かにジェントルさんも背が高いから、遺伝子的にそうであってもおかしくはない。でもホントにこれ小学生女子の写真? 顔立ちもちょっと大人っぽいし。イマイチその写真がホントかどうか、しっくりこない。
まだまだ疑う私。
でも、写真がホンモノかどうか、どうやって確かめたらいいんだろう?
アサミ「一緒にうつっている写真とか、ないんですか?」
いいことを思いついた。さすがに一緒にうつっていたら本当に子供がいると確信できる。って、私もだいぶ疑り深い人間ね…。
でもそれは、過去の経験からどこか男性に不信感があるからかもしれない。既婚者なのに独身だと嘘つかれたりしたことがあったから、念には念を入れたいのだ。
ジェントル「ありますけど…」
アサミ「見てみたいです!」
ジェントル「僕と一緒のは、ちょっと恥ずかしいなぁ」
そう言って、ホントは一緒の写真なんて存在しないとか? なんとか逃れようとしているんじゃないの?
もうちょっと押してみよう。
アサミ「大丈夫ですよ!」
ジェントル「じゃ、ちょっとだけですよ」
あれ、見せてくれるの?
ジェントル「僕がヘンな格好してるのは許してくださいね」
スッと差し出してくれたスマホの画面の中には、とても仲の良さそうな父娘がうつっていた。ギュッと娘の肩を抱きしめているジェントルさん。満面の笑顔。
娘さん、本当に存在してた…。
ジェントル「ゴールデンウイークに旅行にいったときだから、ラフな格好ですみません」
アサミ「いいえ、全然。とっても仲良さそうで」
ジェントル「これから思春期だからわからないですけどね」
いろいろ疑ったりしてごめんなさい、ジェントルさん。心の中で謝った。
娘とのツーショット写真の存在によって、ジェントルさんのゲイ疑惑は晴れた。ゲイじゃないっていうことは…今日会っているのはデートだと思っていいんだよね…?
【ジェントルさんのゲイ疑惑は解消! ということは⁉ 来週1月23日(水)17時をお楽しみに!】
【前回はコチラ】
#127 2回目デートで急接近⁉ そのとき独女が思ったこと【40代編集長の婚活記】
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『40代ご無沙汰女子の、ざんねんな婚活: 婚活して初めて気づいた、人生において大切な17のこと』
著者:浅見悦子
この記事のライター
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